旧暦8月15日の月を鑑賞する風習は昔からありましたが、今年は、9月12日が、旧暦の8月15日でした
名月や池をめぐりて夜もすがら 芭蕉
中央区側から見れば、隅田川の向こう岸にある深川芭蕉庵(江東区)から、芭蕉先生もお月見をしていたんでしょうねえ。ちなみに、この池は、かわず(カエル)が飛び込んだ古池のようです。
一方、この名句が生まれてから三百数十年たった昨夜、昼間の暑さがまだ残る銀座のブランドビルの間で、中秋の名月は皓皓と照っていました。
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銀座一丁目の歴史的建造物とコーヒー専門店「らんぷ」
ときどき前を通りながら、気になっていた「鈴木ビル」(中央区銀座1-28-15)は東京都指定の歴史的建造物でした。やっぱりなあと一人納得 正面の壁面に説明版があり、それによると、建築年は昭和4年とありますから、築82年です もともとこのビルは、「甲子屋(きのえねや)倶楽部」という名前だったとのこと。 かつて新富町にあった「新富座」と関わりのある建物だそうで、公演やお稽古事に部屋が貸し出されていたそうです。
ファサードのデザインや装飾が非常に凝っていて、1階円柱のレリーフや銅版葺きの屋根に付けられた馬蹄形の窓もおしゃれです。 その1階には、これまた由緒ありげなコーヒー専門店「らんぷ」があり、入ってみると、小じんまりしたお店ながら、優しそうなマスターが、1杯1杯サイフォンで丁寧にコーヒーを淹れてくれます。 マスターは、25年間、ここでお店をやっておられるとのこと。コーヒー専門店ですが、食事もでき、メニューには、香川県(さぬき)出身のマスターの作ってくれる手打ちうどんもありますよ このお店については、今年6月に出版された村松友視さんの「銀座の喫茶店ものがたり」(白水社)でも紹介されていますので、そちらでもどうぞ(188ページ~) コーヒー専門店「らんぷ」中央区銀座1-28-15 営業時間7:30~18:00、土・日・祝祭日お休み
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