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YEBIES BAR 銀座二丁目店は ビール通におすすめです。

[kimitaku] 2012年5月23日 08:30

 銀座2丁目で、軽く飲むには、YEBIES BAR がお勧めです

2TYOUME.jpg 銀座二丁目交差点のカルチェを曲がり、次のガス灯通りのデビアス社を右に曲がるとエビスビヤホールが見えてきます。


DEBIASU.jpg

夕暮れ時、仕事帰り。

お店のネオンに引き寄せられて、おそるおそる階段を下りました。

ねおんEBISU YORUNO.jpg



  笑顔と一緒に大勢の落ち着いた、「いらっしゃいませ」の声が、私を迎えてくれました。
とても好印象です。


 店内、はブラウンタッチに彩られています。天井の照明もきつくない明るさで彩られています。 LEDを使用しているのかも知れません。

 

 一人なので、カウンターに座ります。

右手には金色のビールサーバーが並んでいます。

店員さんが、次々に来るビールの注文を、さばいていますが、グラスが、照明にキラキラ美しく輝いていました。 

 

・・・・・ ビールを懸命に注ぐ、店員さんを見ていると、昔、交詢社ビルにあった、「ピルゼン」を思い起こさせました。

bi-ru.jpg当時、汗だくだくで、ビールを注ぐ職人さんが印象的で、話しかけると、「俺はこれしかないんだよね。」「やめたら、どうしよう。」なんて、良く言ってました。

 ・・・「ピルゼン」も開店当初は、こんなに雰囲気だったのかもと。   でも往事の、「ピルゼン」も渋くてまた、格別の味わいがありましたけど。・・・・・・・・

 

 アンバーエールを、それと、焼きバイスブルストを注文。

お客さんで混雑しているのに、店員さんの声も良く通り、安心して注文ができます。
店内は、ビール色で統一されているので、すごく落ち着きます。

 ビールが来ました。


burusuto.jpg それにバイスブルストも、渇いたのどに少し甘い香りのビールはまた各別です。バイスブルストとも良く合って、ビールを誘います。
二杯目は、アンバー×スタウトを注文、アンバーエールとエビススタウトのハーフ&ハーフです。


wafuukapu.jpg

 和風カプレーゼを注文、

 クリームチーズをカットして、紫蘇の葉をまぶし、トマトにオリーブ油をさして有ります。

チーズのまろやかさが、ほのかな紫蘇の香りで際立ち、瞬く間に、ビールは空になりました。


達人エビス .jpg店員さんに、いろいろお話を伺うと、笑顔で答えてくれました。

 まだ開店して間もないので、接客には気を使っていると、のこと、ビールは特に美味しく提供します、とのことでした。


  店を出たあと、、、 あの「ピルゼン」のビール注ぎの達人は、今どうしているか、、、と、ふと思いだしました。 

エビスビアホールの歴史は古く、明治39(1899)年、今も昔と変わらぬ雰囲気を残しています。


恋人と、またご家族で、おひとりなら、サーバーの隣の席がお勧めです。 


MEIJIえびす.jpg
左の写真は
明治38(1906)年のエビスビアホールです。


 

       

 

 

人助け橋、新大橋の話

[kimitaku] 2012年5月16日 08:30

  SINNOOHASI.jpg
「有りがたや いただいて踏む 橋の霜」 

「初雪や  かけかかりたる   橋の上」


この二句は、俳人 松尾芭蕉が

詠んだ句です。


新大橋ができた嬉しさを、句にしたためたものです。 


新大橋は 元禄6(1692)年架橋後、何度も架けかえられ、明治45(1912)年に鉄橋として架

けかえられました。

両国橋のまたの名前「大橋」に続く橋として「新大橋」の名前がつきました。 

SINNOOHASI NI.jpg


中央区の浜町と 江東区の森下方面を結び、全長 170M 幅 24Mです。


橋を渡る途中には、 
由来、元の橋、歌川広重の錦絵が レリーフとなっていますが、
ゆったり流れる隅田川に、橋の色とマッチして美しく、
足を止めて碑文を詠む人も多くいらっしゃいます。   


この橋のまたの名は「人助け(お助け)橋」   由来を説明しましょう。

(これからの話は多く「区内散歩6巻 川端茅舎 の項」に寄ります)


 SINNOOHASI YURAI.jpg

 大正12(1923)年9月1日昼間際
  東京は未曾有の揺れに襲われました。



>>>「土蔵の多くはまたたくまに崩れ、砂煙が巻き、目も開けられない状態でした。直後は物音もせず静寂の状態が続いたそうです。人々は不安にかられました。

 近くの倉庫からの火はたちまち広がり火の粉の雨を降らせました。すぐ鎮火したものの、神田方面からの火勢は、人形町を焼き尽くしていきました。

 川では津波ように真っ黒な水が押し寄せて来たそうです。


 火勢が迫る午後8時、茅舎家族は蠣浜橋までくると甘酒横町は半分以上燃え上がり、多くの荷物と車で身動きが取れない状態でした。


 茅舎一家は細川邸の塀を破り、庭園に出たものの火の手が回り、大橋の袂に出ました。

橋の真ん中に必死に割り込み座り込み、一昼夜を過ごしたそうです。


 橋の両傍から火に攻められた人々は死に物狂いで真ん中へ押してくる、中央でさえ堪らぬほど熱い。阿鼻叫喚の様相。自分たちも死に物狂いで踏み留まる、やがて、傍らの人並みは動かなくなる。


 橋の袂の人は皆焼け死んだそうです。
 吹く風は熱く、橋はハンモックのように揺れ、川は濁流が轟々と流れていたそうです。」<<< 


 新大橋は、鉄製の床板で敷き詰められていたため、消失を免れました、当時、隅田川5橋のうち、ただひとつの鋼鉄製の橋でした。


 新大橋の右岸、橋を渡る手前の左側土手下に「新大橋避難記念碑」があります。

 大変大きな碑で、由来が細かく記してあります。この橋の上で多くの人が助けられ「人助け」たことと、教訓が記されています。

SINNOOHASI INUYAMA.jpg 




なお  旧新大橋の一部は

愛知県犬山市の明治村に保存されています。


SINNOOHASI ISIBUMI.jpg




記念碑を読んでいる最中に、

若い女性が、碑に向かい

深々とく手を合わせていらっしゃいました。


 

 

 

中央区にも たくさんの船が舫っています。

[kimitaku] 2012年5月 2日 15:20

    江戸は古くから運河が多く、白壁や庭園の緑と織りなし、大変美しい都だっだといわれて来ました。

 大正以後になりますと、多くの運河は埋め立てられてしまい、現在では、水の都というには少し無

理があるかもしれません。

 けれど、 みなさん 中央区の地図を、右上から右下に折り、下半分を見つめると、まだまだ運河が

たくさん見受けられます。 少しは、水の都の一面も見せてくれます。

 運河にかかる橋を渡りつつ、流れに目をやると、いろいろな船が舫っています。

それぞれの船には、長い歴史を越えてきた船、また今でも現役の船、さまざまな船たちが仲良く、舫

っています。                        

亀嶋橋からスカイツリー1.jpg  

    運河にかかる橋を渡りながら、船たちを見つめ、そよ風に吹かれて、

    「 O SOLEMIO 」 など 口ずさんでみてはいかがでしょうか。

 

 右の写真は、亀嶋橋から北東に新亀嶋橋 霊岸橋を望みました。偶然にス

カイツリーが被写体に入りました。

 真下の写真は、南高橋。 徳船稲荷のフェンスから亀嶋川を撮りました。

徳船稲荷からの船.JPGきな船と小さな船とで、あゆみ(註)を渡し、カルガモの親子のようでした。

 右は、浜離宮入口から、築地市場方面を狙ったもので

す。 左ビル群の場所は、尾張殿の蔵屋敷跡、

浜離宮の船 1.jpgその先は、浴恩園、プレジャー

ボート、屋形船、いろいろで

す。

 ここでは、江戸時代から多く

                         の船が舫っていました。

 右下は、佃島の佃小橋から望みました。

 この水面下には、今年8月住吉大祭で使われる 大幟の柱  が埋まっています。 

大幟は、佃島の祭りとともに、江戸時代の浮世絵師、安藤広重の版画、「名所江戸百景」にもなって

います。佃島の船.JPG

 下の写真は朝潮運河から佃水門を望んだもの。この運河は、ハゼ釣り

のメッカです。

朝潮運河の船.jpg 

 左下は、トリトンスクエアから月島川を望みました。

春の桜の時期は花見客の宴が開かれます。

休日に、運河を歩き、様々な船を眺めるのも一興です。

                                   中央区地図         

TUKISIMAの船.jpg 中央区地図2.jpg 中央区地図1.jpg                                        

(註)あゆみとは、船と船とを渡るときの、渡り板。                                                                                                                

 

 (毎日船は移動しています。眺めはいつも変化し

ています。 お見逃しなく。)                                                                 

 

 
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