[之乎者也]
2015年11月 4日 09:00
日一日と寒くなるこのごろ。夜もそそくさと家に帰る日が多いのですが、久しぶりに人形町で働いている友人と夕食をということになりました。季節柄暖かいものをということで、友人の提案で「ネギマナベ」を食べようということになりました。さて、実は私、今回友人から誘われるまでこの料理については聞いたことが無く、待ち合わせの時間を利用して「ネギマ」って何?と調べてみました。
すると「ねぎまの殿様」という落語のお話が出て来ます。これは落語家の5代目古今亭今輔(ここんていいますけ)さんが得意としたお話です。
≪家来を連れて向島の雪見にお忍びで出かけた殿様が、真冬の筑波おろしの北風が吹く中、(上野)広小路に立ち並ぶ煮売り屋の匂いにつられ、下々の食べ物だからという三太夫(家来)の声にも耳を貸さず、醤油樽に腰掛けて葱鮪(ねぎま)鍋を食したところ大変気に入ってしまう。店の小僧の早口で「ネギマ」が「にゃ~」と聞こえた殿様の前に出てきた小鍋には、骨や血合いが混ざったマグロのぶつ切りに青ねぎが入っており、三色で三毛猫のようにも見える。食べてみればねぎの芯が鉄砲のように元気に口の中で飛び跳ねる。
屋敷に戻った殿様は、あの「にゃ~」を食したいと所望し、留太夫(料理係)は「にゃ~」 とは何かと聞き返すこともできずに頭を抱えるが、三太夫から話を聞きだしてねぎま鍋だと判る。
しかし、庶民の食べ物をそのまま殿様に出すわけにもいかず、マグロもネギも丁寧に下ごしらえして作ると、殿様は「これはにゃ~ではない」とすっかりおかんむり。留太夫は仕方無く、ブツマグロに、青ネギと煮売り屋同様の材料で作り直します。殿様は大変ご満悦で、「留太夫、座っていては面白くない。醤油樽をもて」と。≫
ここで友人が到着したので、大観音寺横の芸者新道を通って、よし梅本店に向かいます。芸者新道はかつての花町の芸者置屋がそのまま残り、ドラマ『新参者』の「まつ矢」のモデルのきく屋やよし梅などの町並みが江戸情緒を演出します。 敷石を踏みながら店内に入ると、かつての置屋のつくりがそのまま残る座敷に案内されます。
よし梅は、芳町に住んでいたうめさんが、昭和2年に創業したことから「よし梅」と称しているそうで、さすがに「殿様」が広小路で賞味したようなワイルドな料理は出てきませんでしたが、まぐろ(トロ)とネギのまさに「ねぎま鍋」で江戸に思いを馳せながら温まりました。
なお、よし梅には今回行った本店の他に同じ芸者新道に「よし梅芳町亭」がありますが、こちらは登録有形文化財に指定されており、女優の花柳小菊(はなやぎこぎく)さんの住居でもありました。【よし梅 本店】
〒103-0013 中央区人形町1-18-3
TEL:03-3668-4069
営業時間: 1700~2200(LO:2100。ランチ営業もあり、土日祝は休)
[サム]
2015年11月 2日 18:00
10月3日~11月3日に亘り開催中の「NIHONBASHI AUTUMN FESTIVAL」の1プログラム「世界のワイン×世界の料理 マリアージュFestival」。
コレド室町1 地下1階 日本橋案内所内一画でも、「ワイン×日本橋老舗のワークショップ」と題し、「風呂敷で包むワインボトルラッピング講座」「小津和紙 和紙で包むワインラッピング講座」「八木長本店 ワインに合う!和の食材講座」「国分 ワインに合う!『缶つま』講座」が 開催されました。
今回は、11月1日開催の「国分 ワインに合う!『缶つま』講座」のご紹介。(13:00~/15:00~)
国分セレクトのワインを試飲しながら、マッチする『缶つま』ラインアップ の試食プロポーザル。
提案されたのは、まず南アKWV社シャブリと、
①ムール貝の白ワイン蒸し風、②オイルサーディン、③ほたて燻製油漬け、④焼鳥おび肉塩だれ。
次いで南アKWV社カベルネ・ソーヴィニヨンと、
①平貝貝柱のアヒージョ、②うにのコンソメジュレ、③厚切りベーコン、④牛肉の赤ワイン煮。
何れも結構いけます。
現在、"缶つま"には「缶つま」「缶つまプレミアム」「缶つま★レストラン」「缶つまGLOBAL TOUR」「缶つまSmoke」「缶つま匠」「缶つま極」等々のシリーズがあり、品揃えは89アイテムとの由。
「缶つま極 気仙沼産ふかひれ」「缶つま極 三重県産鮑水煮」(何れも¥10,000)も。
因みに人気(総選挙)トップスリーは、①霧島黒豚角煮 ②北海道利尻島産むしうに エゾバフンウニ ③広島県産かき燻製油漬け。
湯煎の推奨、ささっとひと手間かけた調理法等々も指南いただきました。
"缶つま" 付レシピ本も書店で販売中とのことです。
[征ショーリュー☆]
2015年11月 2日 14:00
中央区には100円回転寿司店がない?!!
数年前まで "おたる" という100円回転寿司店を愛用していました
おたるが閉店してから その地にはいろいろな飲食店が新規開店しては閉店していました
現在の 日乃屋カレー ができ 隣も別のカレー屋であったこともあり気になっていました
そして先日ついにその地に足を踏み入れてきました
日乃屋カレーは もとはカレーのメッカ神田(カレー店が100店以上あるとのこと)のお店で
第三回神田カレーグランプリに輝いていました
私が食したのは 名物カツカレー(写真)
とにかくおいしいカレー でした!!!
次は隣のカレー屋に行ってみよう!!
[けんけん]
2015年11月 1日 18:00
10月24日日曜日、あかつき公園ほかで中央区健康福祉まつり2015が開催されました。今年も家内はうちのペット犬や預かり犬と一緒に参加させていただきました。
さて、一方私は、その会場であるあかつき公園から離れて、思わずとある名店へとひきつけられてしまいます。
宮川本廛さん。(築地1-4-6)
重い扉を開けると、小さな窓口(お会計場)と左手に階段が。
案内され2階に上がると、小さなテーブル席とその奥にお座敷が。
前回伺ったときはテーブルだったので、今回はお座敷を選択。
白焼きにするか迷った挙句、定番のうな重をオーダー。
うなぎの量の違いでイからロの4段階(イが一番下)あるのですが、迷った時の決まり事で「一番下から2番目」のロを選びました。あと、うざく。
オーダー後20分くらいあとでしょうか、ビールを時間をかけてチビチビ飲みながら、携帯のメールもほとんど見つくしたそのころ、まずうざくが参りました。
少し濃い目のお出汁、たっぷりきゅうりと真四角くらいに切られたうなぎが盛られています。
きゅうりを食べ進んでいくと、お出汁の下にまたまたうなぎが敷き詰めてあります。素晴らしいっす!
さて、オーダーしてから待つこと50分。来ました、うな重「ロ」。
これまたたれは少し辛め。うなぎはふわっふわ。身は箸で触れるだけで崩れるくらい。
山椒は香りは強すぎないけど、舌の先にピリッと残って、存在感は十分。
お新香は基本的には奈良漬ですねぇ。2切れ入っておりました。
いやぁ、本当に素晴らしいお店です。間違いなく、美味い!
お値段はしめて6000円也。めった来られるところではありませんが、
パワーをつけ、頑張る意欲をつけるには、このお店が必要な私でした。
ごちそうさまでした。