[北遊人]
2009年6月26日 16:59
前回この辺りを中央区の北の外れと評しましたが、隅田川と神田川に挟まれた地形は岬をも思わせますね。明暦の大火後火除け地が設けられ、バラック仕立ての見世物小屋などが沢山並んで一大盛り場であった、、。と交差点近くに石碑がたっていますが、歴史を感じるとすれば"鳥安"さんや神田川向こうの"亀清楼"さんなどの料亭と"薬研掘不動院"ぐらいでしょうか。却って盛り場的匂いは現在の墨田区両国の方に在りますね。
両国橋の袂から神田川沿いに細い路地を歩いて行きますと柳橋が見えてきます。
橋の袂に由来の碑と関東大震災後の復興の碑が立っています。
川沿いの細い道を歩いて行くと浅草から日本橋へ向かう江戸通りへ突き当ります。
柳橋と浅草橋際に船宿があり沢山の屋形船が神田川に繋がれているのを見ることができます。
船宿では季節のつくだ煮なども買い求めることができます。
この道の反対靖国通りとの間に一本通りがあります。(初音森通りという名前が最近付いたようです) 皆さんあまり足を踏み入れることは無いでしょうが興味をそそられる名前のビルに巡り会えますよ。
1、靴下会館 2、東京装粧会館 3、フジライトカーペット(絨毯館)
また、この通りの出口にある郵便局(両国郵便局と言ってます)の手前に赤い神社の鳥居のあるビルに驚かされます。
この神社は初音森神社と称し1330年ごろの創祠、現在の浅草橋の西側に在ったようですが明暦の大火後墨田区へ移転、昭和48年この地に神殿を建てたとのこと。明暦の大火が書かれている古書
"むさしあぶみ"のプリントでその火事の恐ろしい様子を紹介していました。
続きを読む: 日本橋両国から神田川沿いへ
[下町トム]
2009年6月22日 09:30
梅雨の晴れ間の早朝は、散歩するのには気持ちの良いひとときです。
今朝は人形町から浜町あたりを歩いてみました。
このあたりは江戸時代から賑わった町ですから、やはりどこか華やかなかおりが満ちているように思えます。
明治座の脇を抜けて浜町公園に着いてみると、薄日に照らされた園内には、万緑の息吹も爽やかに、すがすがしい風が流れていました。散策する人たちも多く、区民にとって憩いの場となっています。
園内には〔総合スポーツセンター〕もあり、プールやトレーニングルームのほか、ゴルフ練習場なども付設しており、体を動かすには快適な施設です。
もちろん、付近には有名なグルメスポットも多く、魅力的なエリアです。また夕方にでも再訪してみようと思わずにはいられませんでした。
[坂の上のねこ]
2009年6月11日 09:00
皆さんご存知のとおり、中央区では、様々な古典芸能を楽しむことができます。
でもちょっと敷居が高いかなと感じている方、そしてもちろん普段から古典芸能に
親しんでいる方にもおすすめなのが、毎年、中央区文化・国際交流振興協会の
主催により開催されている、「古典芸能鑑賞会」です。
今年は、6月20日(土)に日本橋劇場で開催される予定です。まだ申込受付中
とのことですので(区内在住・在勤者でなくても申し込めます)、興味のある方は
中央区文化・国際交流振興協会(電話:03-3297-0251)までお問い合わせ下さい。
私も毎年楽しんでいますが、一流の出演者によるすばらしい芸の数々にいつも
驚嘆しています。これまで古典芸能に触れる機会のなかった皆さんには、
気軽に鑑賞するよいきっかけになると思いますし、プログラムの初めには講話・
対談もありますので、古典芸能に詳しい方も、いつもとちょっと違う舞台を
楽しむことができるでしょう。
[Bird]
2009年6月 3日 09:00
日本橋浜町をぶらっと散歩してみました。都営新宿線の「浜町」A2番出口を出ると、何と緑あふれるオアシス。ベンチに腰掛けて新聞を読む人や、犬を傍にうたた寝している人がいたり。パリのメトロ?と思うくらい、いい感じです。すぐ前が明治座ですが、今日は回れ右して、浜町公園前の細い道を右へ行きます。
すぐ右手に目につくのは、手ぬぐいの店「高虎」。江戸時代から紺屋を営んでいたという老舗です。ご主人は歌舞伎役者みたいな粋な江戸っ子。いつも二階で仕事をしていますが、運がよければ会えるかも。手ぬぐいを作り続けて50年。ひとくちに手ぬぐいといっても奥が深い。ユーモアに溢れていて、しかも教養がないとわからない!!たとえば下の三本。見ただけで持ち主がどこの人か判るそうな。当ててみて下さい。
答-左から日本橋(算盤の玉→商人の町)浅草(観音さまをすくった漁師の網)木場(角材)
伝統を守りながら、新しさも取り入れています。クリムトの作品とのコラボもあるのですよ。またこの「Yabo Tシャツ」判りますか?菊の花びらが何とYaboの文字。「聞くだけ野暮」ですね。ご主人の話を伺うと、目からウロコまたウロコ。いや~ちょっとだけ、粋を分けてもらって来ました。
さて、道をまた少し行くと、左手には「清正公寺」。実はこの広い浜町公園は熊本藩 細川氏の庭園跡地なのです。そして初代 (肥後)藩主は 「清正公」 こと、 加藤清正なのでした。熊本の日蓮宗本妙寺から勧請して創建したそうで、現在の堂宇は昭和34年(1959年)に再建されたものだそうです。
寺を背に路地をまっすぐ行きます。アレ?何やら長いものが...どうやら洗濯した「まわし」が3階から干してあるのでした。壮観です。なるほど、ここは相撲部屋。「荒汐部屋」と立派な木の表札がかかっています。親方はもと小結大豊関。朝9時前なら、力士の稽古を外からも見ることができます。
路地をそのまま行くと清澄通りに出ます。通りを渡って左へ、そして右折。ここは穴場のフレンチレストラン「ルブション」。浜町というと和食のイメージですが、そこは食通の街。フレンチだってイタリアンだってあるのです。この「ルブション」、ランチなら1800円からOKです。
ランチの後はすぐそばの「タンネ」で明日のパンなどいかがでしょう。ドイツパンのマイスターが焼いているそうです。軟らかくて、甘めのパンに慣れている日本人には少し地味に感じられるかもしれませんが、噛めば噛むほど味わいが出てくる、そんなパンです。
目の前は緑道。この緑道を境に向こう側は人形町です。今日はこの緑道を右へ。「勧進帳」の弁慶像まで来たらまた右へ行くと清澄通りへ戻ります。
今日のお土産はその角の「港屋」で決まり。
竹久夢二の版画をはじめ、絵葉書や和小物まで夢二グッズでいっぱいの「夢二専門店」です。一歩足を踏み入れたら、もう大正ロマンの世界に浸れること請け合いです。そもそもこの店は、竹久夢二が自ら開いた「港屋絵草子店」の再現といってもいいお店です。夢二が開いた店は呉服町でした。今はみずほ信託本店のビルがそびえていますが、大正時代には女性たちの人気スポットだったに違いありません。今はここ浜町で、夢二大好きのご主人が夢二の話をタップリ聞かせてくれますよ。
浜町2丁目をちょっと回ってきましたが、浜町はまだまだ奥が深い!ということで、続きはまた...