9月9日(水) 10:00~12:00 ツアー参加者10名 観光協会1名 特派員2名 計13名
木屋(刃物)→日本橋貝新(佃煮)→文明堂日本橋店(カステラ)→神茂(はんぺん・蒲鉾)
楽しく有意義な説明を受けた後、店内見学 試食 買物をしたり 御土産を頂き 日本 最初の魚市場として江戸時代より昭和の初めまで続いた 老舗の大店が並ぶ日本橋界隈を見学しました。
木屋本家の初代 林九兵衛が豊臣家の薬種商をしていましたが、家康の招きであるじの弟が江戸に下り本町二丁目に店を持ちました。
大阪の店が二つに分かれたので 姓の林を二つに分けて「木屋」と称しました。
関東と関西の包丁の違い 東京は刃の手前の部分が丸くなっている。
関西は刃の手前の部分が角になっている。
包丁の研ぎ方
市販のクレンザーを使い磨く。
砥石に対して包丁の角度は 最後まで同じに保ったままで研ぐ事。
※ 1792年創業以来 200年を記念して作成した「お江戸日本橋」の絵のあるクロームステンレス製 のキーホルダーが 今もお客様の人気を得ているので 現在も同じ物を作成してお客様に配っていらっしゃいます。私達も頂きました。
400年程前、伊勢・桑名名産の「焼蛤」を 御殿様に献上したのが 貝新の始まりです。
120年前、のれん分けで東京に店を出し、以後 大量生産する事もなく 味を守り抜き 今でも本店裏手の製造場で 毎日 佃煮を炊いています。 攪拌機 以外は手作業です。
その蛤の佃煮製造場を 見学させて頂きました。
出汁で煮込んだ熱々の蛤の試食は 大変美味しかったです。
参加者に限り 御店の商品を2割引にして頂き 平素は高価な佃煮も 多めに買ってしまいました。
日本橋文明堂
カステラ発祥の地はスペイン イベリア半島である事。
1571年 ポルトガル船が 交易の場として長崎に入港。
1592年 村山等安が肥前名護屋にて 秀吉にカステラを献上した歴史がある。
ビデオでカステラの製造工程の説明を見た後 美味しいカステラと御茶を頂きました。
神茂(かんも)
慶長元年、徳川家康が日本橋に魚市場を開設、室町一帯は魚河岸として栄える。
初代は神崎屋長右衛門、後に改めて茂三郎となり当主は代々 茂三郎を襲名する。
明治の頃より神崎屋の「神」と茂三郎の「茂」を取って 神茂(かんも)と名乗った。
「半ぺん」・・・・
鮫のひれは俵三品といわれ、江戸時代、長崎貿易の輸出海産物の一つで江戸幕府の重要な輸出財源でした。
「ひれ」を取った後の鮫は 日本橋の魚市場で数多く取引され それを蒲鉾屋が「しんじょ」の製造法を用いて 製造したのが始まりです。
神茂の半ぺんは 今も鮫の身と山芋で作られています。
店の地下で製造しています。
明治天皇・大正天皇・昭和天皇 御即位のみぎり「御蒲鉾」を御納めしたそうです。
半ぺん 蒲鉾の試食をしました。
御土産に買った袋入り「おでん」は八種類の種が入って居り大変に美味でした。
上記 写真は老舗を支えていらっしゃいます 「おかみ」です。
私達に御話をして下さった中で 心遣い・気配り の大切さを 教えて下さいました。
御自分も 嫁いだ頃は 現場で お仕事をなさったそうです。
このような方が 御店で私達を迎えて下さる事は 老舗で蒲鉾を買う実感と共に ともすれば 失われ行く人と人との心の繋がりの大切さを 思い起こさせて下さいました。
10月7日(水)にも本コースが再度予定されて居ります。
今も受け付けております。 どうぞ皆様 御参加下さい。