観光協会主催の「まち歩きツアー(朝日新聞社コース)」に特派員として
参加いたしました。
大江戸線築地市場駅を出るとすぐに朝日新聞社本社ビルがあり、正面玄関
で集合。2名が欠席で18名のツアー応募者とスタッフ3名の総勢21名で参加。
まず講堂に通されると新聞社の美人ガイドさんから見学に際しての諸注意
と概要について説明があり、その後、15分のビデオによる「新聞ができる
まで」の解説がありました。
そして社内に入ると、まずユニークに思ったのは、エレベーターの扉に刻
まれている世界各地の1979年1月25日付の新聞です。このようなエレベー
タの扉は他にはないでしょう。新聞創刊100周年を記念したものだそうです。
最初の見学場所は5階の報道・編成フロアでした。この時の時間は11時くらい
だったので、夕刊づくりの真っ最中で何やら皆さん忙しそうにしていました。
机の上には何台ものテレビが置いてあり、ニュースなど流れていました。
ちょうど当日はオリンピックで体操の内村選手が「金メダル」を取ったので
その新聞があちこちに貼ってありました。
このフロアは情報の流れをよくするために仕切りがないのが特徴とのことです。
唯一、ガラスのドアで仕切られているのがデスクルームと解説がありました。
続いて見学したのは4階の地域面編集フロア。記者は夕方から出勤するとかで
妙に静かだったのが印象的でした。天井から都道府県のネームプレートが下
がっていて「高校野球」のニュースが目立っていました。
次に訪れたのは地下の印刷工場です。中に入ると、すごい轟音で高速輪転機
が回っているからです。東京本社にあるのは6台1セットの輪転機が4セット
あり、ここから私たちの家庭に運ばれてくるわけです。
その後、ガイドさんからオフセット印刷の仕組みを実験をもって勉強します。
コンピューター入力された文字がアルミ板に焼き付けられて原版になり、
画像や文字部分は油になじむが、印刷しない部分は水を吸うため、印刷した
いところだけにインクが乗るそうです。これをゴムでできたローラーに写し
紙に写せば印刷物が仕上がる仕組みだそうです。
ちなみにインクの原料は「大豆油」ということを初めて知りました。
元の講堂に戻り、新聞社ならでのお土産をいただき、解散。約2時間の
「まち歩きツアー(産業コース)」でした。普段、見ることのできない
新聞社見学はなかなか刺激的でした。