先日この特派員ブログでもご紹介のあったパネル展「延遼館の時代~明治ニッポンおもてなし事始め~」に行ってきました。
(東京都庁第一本庁舎の南展望室(45階)で5月8日まで開催中)
フライヤーの解説によると、延遼館については従来まとまった研究がなく、専門の歴史事典にも項目が立っていなかったそうです。明治初期に近代最初の迎賓館として建築され、当時来日した様々なゲストの接遇に利用されたとする資料がかろうじて点在しているのみで、建設後わずか23年で取り壊されてしまった、浜離宮の歴史の中では幻の施設でした。
2020年のオリンピック・パラリンピック大会に向け、この延遼館が新時代のおもてなしの施設として浜離宮恩賜庭園内に復元されるという都の計画を受け、東京都公文書館による調査が本格的に始まったばかり。
新宿都庁での今回の展示は8日までですが、5月21日からほぼ同じ内容で世田谷の東京都公文書館(世田谷区玉川1丁目20-1)において再度展示されます(〜7月24日まで)
復元計画の詳細についてはまだ明らかにされていませんが、延遼館に関する今後の調査・研究成果に期待が高まる中、中央区の新たなランドマークとして注目されることになりそうで楽しみです。