週末の夕方、浜町での用事が終わった後、隅田川テラスをぶらぶら永代橋の方向へ歩いて行きます。すっかり日も暮れて、永代橋の水色のライトアップが水面に鮮やかです。昼間の暑さも幾分収まり、川面を渡る風とともに行き交う屋形船の照明も爽やかです。
永代橋の手前には日本橋川があるので、隅田川テラスも一旦途切れて階段を上に上がります。すると何やら豊海橋のあたりに人だかりが。。。
「お静かにお願いしま~す!」。橋の手前にはモニターテレビとそれを見つめるスタッフ。そして橋の上からは思いつめたような女性の語り口が聞こえてきます。
そうです、ドラマの撮影現場でした。今回に限らず中央区ではドラマのロケ現場に行き当たることがしばしばあります。もともと中央区が舞台のドラマ、例えば東野圭吾の推理小説を原作とする「新参者」(人形町)や以前ブログ記事でご紹介した「瞳」(月島・佃:
/archive/2014/12/wonhk.html)のように中央区が舞台のドラマのロケはもちろん中央区で行われますが、舞台が明示的に中央区で無いものも含め中央区でロケが行われるケースはかなりあるようです。ドラマはもともと東京が舞台のものも多いので、東京でドラマの撮影があるのは当たり前ではありますが、歴史と水辺に恵まれ、流石は絵になる風景が多い我が中央区、恋愛モノからシリアスな作品に至るまで多くのドラマのロケが区内で行われています。
2011年にフジテレビの「月9」枠で放送された「全開ガール」。当時、中央大槁で行われていたロケ(第9話:竹内力・新垣結衣の登場シーン)現場に偶然遭遇しました。新垣結衣演ずる国際弁護士を目指す鮎川若葉が、法律事務所でバリバリと新米弁護士の仕事をこなすとともに事務所所長の娘、日向(ひなた)の世話もすることになり、日向が通う三つ葉の森保育園を通じて、下町の人々と様々な関わりを持っていくというお話。このドラマは先ほどの分類では「舞台が明示的に中央区ではない」ドラマですが、汐留のビル群をバックにした浜離宮、中央大橋、豊海橋、永代橋、月島西仲通り、佃小橋、山形銀行東京支店(京橋)、TCAT(箱崎)、銀座。。。とドラマ通の友人によれば中央区での登場シーンは延べ44回(全11話)だそうで、ほぼ毎回中央区のどこかが登場します。【『全開ガール』DVD ポニーキャニオンから発売】
ロケの予定は公表されるものでは無いので、ロケ現場を見学することは難しいかもしれませんが、ドラマや映画に登場する中央区を楽しむことは気軽にできそうです。夏バテでちょっと外出を控えたい日には、DVDで中央区散歩を楽しむのも一案です。