この時期、ヨーロッパはクリスマスや新年を祝う飾付けできれいな季節。普段であれば年末にパリを訪れる方も少なくないかと思いますが、今年はちょっとテロも心配です。そんな方に今回は中央区のフランス探しのお話です。中央区にはプランタン銀座をはじめとして、フランスにゆかりのあるお店や施設なども少く無いですが、本日はその一つ、銀座にあるMMM(Maison des Musées du Monde(メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド))を訪ねてみました。
こちらはDNP(大日本印刷)が文化活動として2003年から行っている、フランスのミュージアム(美術館・博物館)の情報提供や公式ミュージアム・グッズの展示・販売を行う文化施設です。2013年からは「世界のアートとデザインを暮らしに」をコンセプトに、フランスに限らず欧州・世界へ対象を拡充して活動を続けています。
場所は中央通りの1本西側のスズラン通りと交詢社通りの交わる辺りです。近くには慶應義塾創設者の福澤諭吉が、1880年に日本最古の社交倶楽部として設立した交詢社があり、また食事処も多いおしゃれな雰囲気のエリアです。特派員のCAMさんが12月26日付「細雪シリーズ(7)(/archive/2015/12/post-2972.html)」で紹介している関西割烹の「浜作」も隣にあります。
【交詢ビル】⇒交詢社のファサードが建物の一部として残されています。
ガラス張りの建物の入口には赤地にMMMの3文字が白抜きされたサインが映えるおしゃれなデザインです。中に入ります。1階と2階はミュージアムショップで、ルーヴル他フランスを中心とした欧州のミュージアムの情報提供と、ミュージアムグッズの展示・販売がされています。あまり大きなスペースではありませんが、ルーヴル(パリ)、オルセー(パリ)、ベルサイユ(パリ)、リュクサンブール美術館(パリ)、カルヴェ美術館(アヴィニョン)などのフランスのミュージアムのみならず、クレーセンター(ベルン)、大英博物館(ロンドン)、テート・ギャラリー(ロンドン)、ウィーン美術史美術館(ウィーン)、ゴッホ美術館(アムステルダム)などが紹介されておりプチ欧州旅行の気分を味わえます。
エレベーターで3階に昇ると、アートスペースということで美術館とは離れて、グラフィックアートやデザインをテーマとした企画展が行われています。ちょうど「クリスマステーブルグッズ特集」を開催中(12月25日まで)でした。こちらは写真撮影不可でしたので、ブログ読者の皆さんに様子をお伝えすることができないのは残念ですが、季節の雰囲気を反映したほっこりとする展示でした。
続いて地下1階のMMMライブラリに行ってみます。
【MMM ライブラリー(地下1階)】⇒こちらの撮影はMMMから許可を頂いています。
ほかのスペースが展示・販売であるのに対して、こちらは世界各国のミュージアムの展覧会カタログ、MMMの収蔵するアート関連の資料が閲覧できるスペースとなっています。テーブルで資料をゆっくり見たり、パソコンを使ってマルチメディアソフトの閲覧など、実際にパリや欧州へでかける前に現地のアート情報を調べるのに役に立ちそうですね。
隣接する交詢社通り沿いにはギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)がありますが、現在改装のため休館中で4月15日にオープンの予定だそうです。こちらはフランスなどの欧州に限らず、グラフィックデザインを発信する場ですが、再開の際にはMMMとも連携した活動も行われるようです。
【MMM(Maison des Musées du Monde)】
所在地:〒104-0061 中央区銀座7‐7‐4(DNP銀座アネックス)
電話:03-3574-2380
営業時間:11:00~19:00(日祝休)
入場料:無料