動物写真で知られている岩合光昭さん。
先日、岩合さんが撮影した猫が主役の「世界ネコ歩き」の映画を見にいきました。その辺りにいそうな普通の猫も、岩合さんが撮影すると、実物以上に可愛らしくスクリーンに映っていて、見ていてとても癒されてしまいました。
私は猫が好きです。映画を見たら、ねこに会いたくなってしまいました。。。
こういう時、いつも行ってみようと思う場所があります。築地市場に程近い、築地本願寺です。
築地本願寺には、多くの動物が棲んでいることで知られています。以前、2014年の秋にブログ記事でもご紹介させていただきました。
2014年秋の記事 ⇒ 築地本願寺で動物さがし
築地本願寺の建物は、その2014年の冬に、重要文化財に指定されています。この建物を設計した伊東忠太博士が、妖怪動物に興味を持っていたということで、多くの動物が建物内外に仕掛けられているのだといいます。
最近では、本堂内でも大きく紹介されるようになりました。
紹介されているとおりに探してみると、動物を簡単に見つけることが出来ると思います。でも、探し出すのに苦労する動物が、この築地本願寺にいるのです。
先ほどの2014年秋のブログ記事を書いた時に、初めて出逢ったねこちゃん。その記事の中でも登場させました。このねこはとても愛想が良くて、観光客にも人気があります。
じっと来るのをしゃがんで待っていると、ゆっくり近寄って来て、きちんとポーズまでしてくれた、可愛いねこです。名前はきっと、いっぱいあると思うので、聞いてみたことはありません。
築地本願寺に来る時には毎回、このねこを探すようになりました。なかなか見つけることはできないのですが、会えた時にはとても嬉しくなります。
でも最近、会えていません。
今年、境内では大きな工事が進められてきましたが、工事が本格化する前の今年の春、このねこは近寄ってきて、あお向けにお腹をさらけ出すぐらいのご愛嬌ぶりでした。
それ以来、姿を見ていません。
工事で縄張りが荒らされて、居場所が無くなってしまったのかな?もしかしたら縄張りを変えてしまったのかも?
でも、最後に会った時は首輪を着けていた気がするので、誰かに優しくしてもらっているんじゃ?
たぶん、たまたま会えていないだけかもしれない。
などと、いろいろと考えてしまいます。
いずれにせよ、猫は何を考えているのか、よくわからない動物。そういう気まぐれな性格が、たぶん、私の猫好きな理由なのだと思います。
築地本願寺の境内は、今年、大きく風景が変わりました。
築地本願寺は西本願寺の別院として、現在の日本橋横山町あたりに建立されたのが発祥。今年はそれからちょうど400年なのだそうで、節目の年にあたります。
今の築地本願寺の重要文化財の本堂が建てられたのは、1934年。その建設当初の設計思想の姿にするということで、境内は大きな工事が進められ、とても綺麗に整備されました。
車の入口が変わったり、築地市場方面から流れてくる人の為の入口が追加されたり、今まで端っこの方にあったいろいろな史跡が散策路の脇に移されたり・・・、など、
参拝者や観光客の安全面にも配慮された、散策も楽しい、入りやすい空間になった気がします。
一方で、お寺の施設とは思えないガラス張りの建物が出来あがっています。インフォメーションセンターと呼ぶらしく、近頃オープンしました。まだ入ったことはありませんが、中にはカフェや書店などのお店もあるようで、くつろぐことのできるような空間、という話です。
だんだんと、ひんやりとしてきましたね。
これから紅葉を見に浜離宮に行ってみようと思われている方や、年末にかけて築地市場に足を運ばれる予定の方も多いと思います。その際には、次の新しい時代に向けて大きく変わった築地本願寺にもぜひお立ち寄りいただき、このお寺を、体感していただければと思います。
そして、お寺でいろいろな動物を探してみていただいて、もし境内でねこを見かけましたら、ぜひ皆様も優しい目で見守っていただけたらと思います。
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