子連れ特派員のえだまめです
先日、ちょっとお隣・江東区の豊洲までお出かけしてきました。
近くの映画館で見たいもの(3歳の娘あずきも大好きな子ども向け定番番組「おかあさんといっしょ」の映画版)が上映されていなくって、豊洲の映画館まで遠征!となったわけで。
ランチを食べ、映画を楽しんで大満足!
・・・「あれ、ここまでだと全く中央区関係ないじゃん!」って話ですよね。
まあ、最後までお付き合いくださいませ。
ご存知の方も多いかと思いますが、豊洲の「ららぽーと」には船着き場があります。
そう。中央区側からも隅田川を遊覧するのがよく見える「ヒミコ」なども、ここに立ち寄ったりするのです。
写真の奥の方に写っているのですが伝わりますかしら?宇宙船みたいな船です。
それもそのはず、デザインは「銀河鉄道999」の松本零士さんなのです。
よく我が家でも隅田川を眺めては、あの船かっこいいねぇ、なんて話になってます。
そして、なんでここに船着き場なのか。
「ららぽーと豊洲」、もとはIHI(石川島播磨重工業)の東京第一工場(造船所)があった場所なのです。
そう。IHI。
中央区の石川島で江戸時代末期に造船が始まったことがこの会社の始まりです。
江東区なんだけれど、ほんのりと中央区風味(?)のするエリアなんだなぁと思ってもらえるでしょうか。
まあ、春海運河を超えればそこは中央区、ですものね。
で、その名残でもともと造船のためのドックがあった場所をこうして活用してる、というわけなんです。
そして、ここは今となってはみんなの気持ちのいい憩いの場。
大きなベンチもたくさんあって、のんびりするのにぴったりです。
のんびりしていると見えたのは
こんな風景。
目の前に広がるのは対岸・中央区の風景です。
遠くに築地の聖路加タワーなんかも見えますが
「・・・あれ?あの茶色く見える橋って・・・!」
特派員魂がむくむくとしてきたえだまめ。
帰り道は月島まで歩いてみよう!と
お散歩がてら、ちょっと近寄ってみました。
そう、これは「晴海橋梁」。
以前にも何度か先輩特派員さんが取り上げてくださっている場所ですが改めて。
/archive/2017/08/post-4583.html
/archive/2017/02/post-3007.html
1957年から1989年まで晴海埠頭と貨物駅・越中島を結ぶ貨物専用線が通る橋として使われていたものです。
ですが、トラック輸送にその立場を代わられた貨物路線。
1989年に廃線となると同時にこの橋も使われなくなってしまいました。
※表記についてですが・・・
Wikipediaには「晴海橋梁」、橋梁作成者であるIHIの記録には「晴海鉄道橋」
そしてGoogle map ですと「春海橋梁」となっています・・・。
なので、色々な場面で色々な表記がされているのですが
全部同じものをさしているのです。
豊洲側の川岸から。
線路内には立ち入れないよう、大きなフェンスで囲われていますが
その向こうに線路が見えますね。
老朽化が進んでいる橋なので、再整備の話も上がっていますが
今までのところなかなか進んでいないようです。
ですが・・・昨年夏に東京都が海上公園の整備に関する中長期指針を発表。
http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/jigyo/plan/kaijoukouenvision.html
その中でこの橋の遊歩道化計画についても触れられていました。
※リンク先のPDF内・46ページに
「歴史的な価値を有する旧晴海鉄道橋を遊歩道化するなど、水際にまとまった歩行空間を確保していくとともに、砂浜や近自然型護岸の整備により多様な生き物が生息する水辺の環境づくりを進めていきます。」
との記述があります。
今後の整備が進むきっかけになるでしょうか。
楽しみにしつつ見守っていきたいと思います。
そんなわけで、川の反対側からみた中央区、のお話でした。
いつもと少し違った角度で見える中央区の風景も良いものですね。
★おまけ★
今回私が歩いたルートは↑の地図の通りです。
特筆すべきは何かというと・・・
「オールバリアフリー!」ということです。
晴海橋梁に並行してかけられている「春海橋」も
晴海エリアから月島エリアへ渡る「朝潮大橋」も
階段などなく、広めの歩道が備わって
ベビーカーでのお散歩に最適なルートでした。
ららぽーと豊洲から続く運河沿いの遊歩道から
春海橋に行くのにもちゃんとスロープがあって移動もスムーズでしたしね。
最近あずきがちゃんと歩くようになってきてベビーカー利用が減ってしまい
あまり「バリアフリールート」を意識しないことが多くなってしまっていたのですが
子連れにとって実は大事な情報だと思うので書き残しておこうと思います。