京橋大根河岸青物市場跡にある京橋屋カレー。以前にこちらのお店がテイクアウト専
門店となったことをお知らせしましたが、肝心のカレーのお話がまだでした。
前回の記事はこちら /archive/2018/12/post-5825.html
京橋屋カレーは無添加で小麦粉不使用。グルテンアレルギーを持つ方でも安心して
お召し上がりいただけます。胃もたれしない、からだにやさしいカレーです。
テイクアウト専門なので、オフィスやご自宅、またはピクニック気分で京橋や銀座エ
リアの青空の下でカレーをおたのしみください。
三度の飯よりカレーが好きな私が繰り返し食べているカレーに共通しているのは無二
感と消え味。消え味とは、余計なものが残らず、口からスッと消えていく味のことで、
スパイスの効果を感じられるカレーのひとつの理想形です。
京橋屋カレーの雑味のないオリジナルスパイスカレーは他店では味わうことのできな
い唯一無二のもの。ここにしかないから、また食べに来たくなってしまうのです。
今回注文したのはトリプルカレー。
辛口伊達鶏カレー、ときえカレー、キーマの3種類をいちどきに。
数種類の唐辛子をミックスして完成させた辛口伊達鶏カレーはかなり刺激的です。伊
達鶏を使用していますが、辛さは伊達ではありません。ついついライスが進みます。
辛くなければカレーを食べた気がしないという方におすすめ。
すべての食材を全国から厳選しているという京橋屋カレーはライスがまた格別です。
炊き加減もカレーにベストマッチング。ライスの量は比較的多めですが、おいしいの
で難なく平らげてしまいます。女性の方は少なめにされてもよいかもしれません。
写真はお試しSサイズのライス(200g)です。上にかかっているのはドライハーブ。
さて、気になるのはときえカレー。この独創的なこと。ほかではちょっとお目にかか
れません。完全なるオリジナルメニューです。"ときえ"というネーミングは具材で
ある鶏肉、キャベツ、海老の頭文字に由来します。毎度寸分違わぬ盛り付けは、まみ
えるたびにうれしくなります。ザ・プロフェッショナル。
ハーブあふるるときえカレーは自分にとって必須メニューとなりました。味の基盤と
なる鶏肉、わずかに食感を残したキャベツ、海老香る自家製オイルが三位一体、渾然
一体。かといって、味の渋滞を起こすことはありません。消え味です。
単勝狙い(?)ならときえ推し。お試しSサイズの海老は1尾です。かわゆい。
キーマはしゃぶしゃぶ用の良質な豚肉と仕入れのたびに選び抜かれるトマトジュース
が決め手の深みのある味で辛くはなく、旨味とそして清涼感。食後は不思議なほど
すっきりしています。辛いカレーは苦手という方はぜひキーマをお試しください。
そして京橋屋のアイテムとして、もうひとつご紹介したいのがこのスプーン。洋食で
はよく魚料理に用いられるものですが、カレーにもぴったりです。すくいやすくて歯
に当たらないので、使っていてストレスがありません。カレーの消え味を加速させる
かのように口からスッと抜けますよ。
京橋みやげとしてお店のロゴ入りで販売中。カレー専用に限ることなく、デザート類
とも相性がよさそうなので、個人的にはこのスプーンでティラミスなどを食してみた
いです。
ほかにも冷凍カレーや特製カレーパウダーなどのお持ち帰り商品があり、中央区外で
も有楽町の東京交通会館1階「むらからまちから館」で一部販売されています。
ご主人が化学物質過敏症を発症され、昨年から通常の対面営業が難しくなってしまっ
た京橋屋カレー。最初は不安もあったそうですが、テイクアウト専門店となったこと
で、今まで入店することができなかった方も京橋屋のカレーを味わえるようになり、
ご主人も体調を崩すことが少なくなったのですから、この業態転換はWin-Winと言え
ます。
京橋屋さん、おいしくて健全な個性派カレーをいつまでも作り続けてくださいね。
中央区京橋3-4-3 千成ビル2F
03-5203-2810
京橋駅・銀座一丁目駅
火曜 ~ 土曜のランチ営業のみ
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