[橘]
2015年10月16日 09:00
例年通り10月19日(月)、20日(火)にべったら市が開催されます。日本橋大伝馬町の辺りでは
着々と市の準備が進められています。
べったら市と言えば"切り山椒"ですね。
"切り山椒"は"ぎゅうひ"の様な感触で、丁度"すあま"に山椒が入った様な大人の味です。
"切り山椒"はべったら市の期間だけ「梅花亭」小伝馬町店で販売されます(霊巖島の本店でも
買えるはずです)。又、「梅花亭」ではこの期間だけ"喜利羊肝"(栗蒸し羊羹)も販売されます。
べったら市に行かれたら、べったら漬けだけでは無く、是非ともとっても美味しい"喜利羊肝"と
縁起物の"切り山椒"をお試し下さい。
"梅花亭"小伝馬町店
住所:中央区日本橋小伝馬町12-5
TEL:03-3661-7604
*日比谷線小伝馬町駅1番出口すぐ横ですが、間口が1間位の小さなお店なので
見逃さない様ご注意下さい。
**"切り山椒"と"喜利羊肝"の写真は以前のものです。
[橘]
2015年10月 2日 18:00
三菱と言えば"丸の内"ですが、三井と言えば"室町"ですね。三越も三井系ですし、現在"コレド室町1"のある場所には東レの本社がありましたね。現在は日本橋三井タワーに本社を移しましたが,東レも三井という名前は付いていませんが三井系です。
実は私が勤めていた会社も戦前は三井本館に本社がありました、というご縁で紹介させて頂きます。
現在の三井本館は、明治35年竣工の旧三井本館が関東大震災で被災した後、三井合名理事であった團琢磨氏の主導で、耐震性の高い建造物を建てるという意向でアメリカのジェームス・スチュアート社に建築を発注したものです。竣工は昭和4年。国の重要文化財に指定されています。
意匠は「壮麗」「品位」「簡素」を旨とし、アメリカの新古典主義的なデザインにローマ風のコリント式大オーダー列柱をビルの3面に加味することに依って表現しています。
外装には花崗岩を用い、デザインには大理石をふんだんに使っています。
又、内装も豪華で階段や廊下には赤絨毯が敷かれています。
又、1階のドリス式円柱群のある吹き抜けの大空間も大変豪華です。
そして、地下には幅90cm、重さ50tの扉を備えた大金庫が設置されています。
これでは金庫破りは難しそうですね。
実はこの金庫の扉は重すぎて、日本橋の上を通ることが許可されずに、船で運ばれたという
エピソードが残っています。
現在の三井本館は竣工後90年以上経っており、團琢磨が玄関前で血盟団員に撃たれたり、
第二次世界大戦後はGHQに接収されたりと悲しい出来事も見てきています。
現在室町近辺はコレド室町が開業したり、福徳神社は立派に建て替えられる等賑わいを見せています。
これからも三井本館は室町の変遷を見守ってくれることでしょう。
(尚、内部の写真は三井住友信託銀行さんから提供頂きました)