[湊っ子ちゃん]
2018年5月 7日 14:00
♪ 御鎮座一千百七十八年 鉄砲洲稲荷神社例大祭
5月3日(木)午前8時。前日夜から降り出した雨は、朝になるとポツポツと弱まり、空は次第に明るくなってきました。天気予報では、28度まで上がる予報。依然曇ってはいるものの、湿気が多く、上着がいらないほどです。鉄砲洲公園に足を運ぶと、御仮屋から出てきた鳳輦が、たくさんの氏子衆に囲まれていました。子供の頃から一緒にお神輿を担いできた仲間なのでしょうか、中には親しく声を掛け合う方々もあります。みな、その時が来るのを、まだか、まだかと待ち構えている様子です。
午前8時30分頃。鉄砲洲稲荷神社のほうから太鼓の音が聴こえ、慌てて足を向けました。宮出しの儀式が始まるのです。神社の外には、ブラスバンド、神幸祭渡御に参加する人力車が待機しています。境内の拝殿前には、本社神輿が鎮座しており、神楽殿では鉄砲洲東囃子が奏でます。氏子衆や見物客が見守るなか、宮出しの儀式が始まりました。本社神輿は、現在も八丁堀に商店を構える、秋山三五郎先代による大正15年の作品。台輪4尺1寸5分(約1m30㎝)という堂々たるものです。そしてついに、本社神輿の宮出しです。この頃には雨もすっかりあがり、日が差してきました。
午後には、各町会のお神輿が、それぞれの町の路地をくまなく回り、それから神社へ向かい参拝しました。途中の休憩所では、町会の方々が、お神輿が近づくのを見計らいながら、担ぎ手や見物客のためにと、お茶や飴などを忙しく用意されていました。大人数分ですので、とても大変です。
この日は、一日を通して、あちらこちらから掛け声や、賑やかな声が響いてきました。氏子町会が一斉に、お神輿を出すのですから、町全体が熱気に包まれます。お隣の町会のお神輿も近くの路地を通りますし、あちらに見えたと思ったら、こちらにもお神輿が来て、といった具合に、とにかく特別な一日なのです。わが町のお神輿が路地を行くさまは、やはり感動しますね。湊っ子は、遠くから見守るだけでしたが、とても誇らしい気持ちになりました。おかげさまで、翌日4日・5日も天候に恵まれました。皆さま、おつかれさまでした。
中央区観光特派員 湊っ子ちゃん
第5号 平成30年5月6日
[湊っ子ちゃん]
2018年5月 5日 18:00
いよいよ明日3日、「御鎮座一千百七十八年 鉄砲洲稲荷神社例大祭」神幸祭 鳳輦・神輿渡御が行われます。各氏子町会では、お仮屋にお神輿の姿が揃いました。本日は、御霊入れの儀式を執り行い、皆さん各町会への挨拶回りをされました。半纏を着た方々が、お神酒所にて言葉を交わされたあと、一本締めでお祭りの成功を祈る場面に、何度か出会いました。お神輿のご神前には、米・塩・水・鮮魚や筍等の初物がお供えされています。
※前回の「あつまれ、町神輿!」のつづきとなります。
♪ 入船一丁目
製作年不詳(戦前) 行徳 後藤直光 作
♪ 入船二丁目
昭和三十一年 行徳 後藤直光 作
♪ 銀座三丁目東
行徳 後藤直光 作
♪ 明石町
東京雷門一丁目 岡田屋布施
あとは、晴れてくれることを祈るだけです!!
中央区観光特派員 湊っ子ちゃん
第4号 平成30年5月2日
[湊っ子ちゃん]
2018年5月 2日 09:00
5月2日より斎行されます「御鎮座一千百七十八年 鉄砲洲稲荷神社例大祭」に向けて、各町会では、路地や公園等に設置されたお仮屋に、次々とお神輿が姿を見せ始めています。同時に、御神酒所も設けられ、3日・4日の渡御では、それぞれの順路の目印となります。
♪ 湊三丁目
昭和31年 本所石原町十五代 宮信作
台輪寸法2尺5寸(約75㎝)
♪ 湊二丁目
「江戸湊 江戸名所図会」模写 江戸時代末期頃の風景
獅子頭 昭和初期
♪ 入船三丁目
市川市行徳関ヶ島 後藤直光 作
♪ 新富町
市川市本行徳 中台祐信 作
♪ 銀座一丁目東
市川市行徳関ヶ島 後藤直光 作
鹿威しと、鉢に蛙。
♪ 銀座二丁目東
浅草聖天町 宮本重義 作
各町ごと、心意気を感じますね!楽しみです!!
中央区観光特派員 湊っ子ちゃん
第3号 平成30年5月1日
[湊っ子ちゃん]
2018年5月 1日 09:00
「御鎮座一千百七十八年 鉄砲洲稲荷神社例大祭」 三年に一度の本祭が、いよいよ5月2日より斎行されます。4月に入ってから建設のはじまったお仮屋には、ついにお神輿が姿を見せてくれました。
♪ 江戸湊に鉄砲洲あり
こちらは、鉄砲洲児童公園に飾られた、湊一・二丁目町会「宮元大神輿」です。昭和11年、行徳浅子周慶により作られ、台輪寸法は三尺三寸(約1m強)、延屋根型、白木造りです。町神輿としては最大級、品格・伝統ともに日本一の町内神輿と称されます。紋所は通称「鉄砲角」。屋根の上では、鳳凰が胸を張り、翼を大きく広げています。
こちらは湊町第二児童遊園に飾られた、湊三丁目町会の町神輿です。こちらも、屋根の上には堂々と鳳凰を掲げています。湊をはじめ、氏子である新富町、明石町、入船一丁目・二丁目・三丁目、新川二丁目越一・銀座一丁目東・二丁目東・三丁目東・四丁目東・五丁目東・六、七丁目東西・八丁目東 の各町会も、お神輿を担いで参拝します。
♪ 祭の本義は報恩感謝
鉄砲洲稲荷神社は、平安時代初期の創建。江戸古社十四社の一社にあげられ、「江戸湊に鉄砲洲あり」と、全国の津々浦々に知られたものです。土地の産土神であると共に、水夫達の信仰を集め、土地の繁栄と航海の安全をお守りいただいております。御鎮座の日は、今から1177年前の4月15日であり、永年その日に例大祭を挙行していましたが、明治初年、新暦に改め5月4日となり、今日に至っているそうです。
今年も、鉄砲洲稲荷神社例大祭から、中央区、そして東京の夏がはじまります!
中央区観光特派員 湊っ子ちゃん
第2号 平成30年4月30日
[湊っ子ちゃん]
2018年4月11日 14:00
はじめまして。今年度、特派員の仲間入りをしました「湊っ子ちゃん」です。どうぞ、よろしくお願いします。
中央区にはじめて来たとき、歩道がきれいなことに驚きました。歩きやすいように舗装された歩道が多く、色や模様も様々で、街路樹が並んでいたり、自転車用レーンを持っていたり、かわいい絵がついていたりと、それぞれ違った表情で語りかけてくれます。中央区でみつけた素敵な歩道たちを、ぜひ紹介させてください。
♪歩道美術館へようこそ!
中央区では、いろいろな通りに愛称がついていますね。生活のなかで、区民にとってわかりやすく親しめる道になるように、との願いが込められているそうです。京橋地域には43路線、日本橋地域には45路線、月島地域には10路線の、計98路線が設定されています。
はじめに、こちらは湊一丁目の歩道です。足元に、「鉄砲」の絵をみつけました。この町がなぜ「鉄砲洲」と呼ばれるようになったか、それには諸説あるようです。ひとつは、鉄砲洲川(今の鉄砲洲通り)と、八丁堀河口から明石町にかけての河岸が、鉄砲(火縄銃の抱え筒)のような形をしていたから、というもの。もうひとつは、幕府砲術役の井上正継、稲富直賢などが、大筒の試し射ちをした場所(現在の湊三丁目付近)だから、というものだそうです。
こちらは、「聖ルカ通り」の歩道です。明治時代、ここが外国人居留地であったことを物語る絵柄が、足元を飾っています。地域の特徴を表すイラストは、愛嬌がありますね。
うえは、築地川公園、暁橋の歩道です。ここには、文字が隠れていました。「区の花つつじ」とブロックの文字が組まれ、その上には赤いつつじの絵が表現されています。反対側の歩道には、東西南北を示す模様が形作られていました。おもしろいですね!
区の花つつじ、が描かれている歩道は、ほかにもありました。
こちらは、中央区役所近くの通りです。
こちらは、「聖ルカ通り」です。
さて、カタツムリのマークをご存知ですか?
昭和58年から平成7年にかけて、東京都により整備された「歴史と文化の散歩道」コース上に設けられている絵柄です。この散歩道は、都内に23コースあり、計240.5kmにも及ぶそうです。
さいごに、橋の上にも素敵な歩道はありました。
こちらは、「佃大橋」です。遠くから見ると、波のきらめきのようですね。足元を流れる隅田川と、ハーモニーを奏でています。
こちらは「相生橋」です。波のうねりを表現していますね。
舗装された歩道は、雨の日もすべりにくく、どなたにも利用しやすい歩道となりますね。中央区は、歩行者にやさしい町ですね。
ここまで、湊っ子のよく知っている道をご紹介しました。まだ歩いたことのない道、行ったことのない場所、これからも道との出会いを大切に、中央区を歩きたいと思います。
中央区観光特派員 湊っ子ちゃん
第1号 2018年4月10日