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区内で出逢った素敵な人 ~その2~ 「おもてなしの心をこめて」

[下町トム] 2013年6月26日 14:00

中央区にお住まいされている方、あるいは勤められている方の中で、自身が出逢って感銘を受けた人や共感した人などをご紹介していきたいと思います。

第2回の今回は、東銀座駅近くの飲食店で店長を務められている宮下正幸さんです。

 

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築地の〔ADK松竹スクエア〕は近代的なフォルムが美しく、一階ロビーの開放感もとてもお気に入りです。大階段も印象的です。時々ドラマのロケにも使われています。

ここにはかつて松竹の映画館があって、〝寅さん〟シリーズ全盛の頃は多くのシネマファンが通っていました。今では飲食店とオフィスの入居するビルですが、3階には「松竹大谷図書館」があり、歌舞伎を中心に専門書や資料が収蔵される貴重な施設があります。

 

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今日はこのビルの2階にある〔串焼・炭火焼肉 Yagura〕をお訪ねします。前述の1階ロビーからエスカレータをあがると、ゆったりとした導線の先に落ち着いたエントランスが見えてきます。和風のセンスを活かしたしっとりとした雰囲気は、仕事の得意先との商談だけではなく、家族団らんにもピッタリです。

 

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店長の宮下さんはタフで優しいリーダーとして従業員の皆さんに慕われています。ほとんど休みなしにこの店を守り立てるために頑張っていらっしゃいます。いつ訪れても笑顔を絶やさず、お人柄はソフトですが、店内の隅々まで眼を光らせて状況把握されている姿は厳しいプロフェッショナルを感じます。

 

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宮下さんの座右の銘は「公認無私」だそうです。何でも昭和天皇のお言葉だそうですが、意味合いとしては自らのわがままを捨ててみんなのために尽くすということかと思います。ホスピタリティの意訳としてその世界の権威である力石寛夫さんが取り上げていらっしゃったとも伺いました。いずれにしても、サービス業の原点である「おもてなしの心」を追求し、それをどう形にするかを宮下さんは考え続けているんだな、と実感しました。

 

最後にお店を出るときに玄関口まで見送ってくださった宮下さんは、短くても心のこもった挨拶をして下さいました。いただいた食事にはもちろん満足しましたが、やっぱり食事は良い環境でいただくことが大切だと納得しました。お店の皆さん、お世話になりありがとうございました。

 

 

築地・波除神社のこどもたち

[下町トム] 2013年6月10日 08:00

築地の波除神社の祭礼は毎年6月上旬に開催されます。そもそも「夏越の祭り」として脈々と受け継がれてきました。大きな獅子頭を神輿に仕立てて練り歩くところから「獅子祭り」として知られています。

 

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本祭りは3年に一度と決まっており、昨年実施されました。したがって今年はいわゆる〝陰祭り〟です。それでも日曜日には本社神輿が各町内を巡行します。築地のみんなが楽しみにしている夏のイベントです。

メインイベントのほうはきっとどなたかがレポートしていただけると思いますので、8日(土)に催された〝子供神輿連合渡御〟の模様をお伝えします。

 

当日午後三時に、IMG_20130608_191325.jpg築地本願寺脇から出発した子供神輿や山車の一行はぐるっと各町内を巡りながら、波除神社へ。ここで神職に御祓いを受け、休憩した後、各町内へ戻っていきます。

都会の真ん中なのに、大勢の子供たちが集まってきて賑やかです。中央区は今子供の人口も増えているんですね。子供の歓声は本当に気持ちが和みます。

 

 

 

IMG_20130608_191113.jpg神社の前を出発する際には、子供たちの代表が台の上に並んで拍子木を打ちます。一般に祭りでは「柝(き)を入れる」といいます。こどもたちは緊張した面持ちながらもしっかりと締めの柝(き)を入れ、後半のスタートを切りました。

ひときわ気合の入るひとときです。

 

 

P1000352.JPG子供神輿はサイズは小さいといえども、大きな神輿と同様に本職の技と細工が施されています。これを子供たちが「わっしょい。わっしょい」との掛け声も勇ましく進んでいくさまは、微笑ましくもあり、頼もしくもあり、というところです。

ひととおり、巡行が終わって解散となると、子供たちはホッとして親の手に引かれて帰っていきます。

 

 

こうして伝統行事が世代を超えてしっかりとつながっていくことは嬉しいことです。そして、地域社会の交流が広がることの有意義さと大切さを改めて感じました。


 

 

 
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