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2016年1月16日 14:00
晴海トリトンスクエア内ポケットプラザ「花・水・樹」のグリーンアドバイザーの案内で園内を散策する毎月恒例のミニガーデンガイドツアー。
今月は1月14日に開催されました。(12:30~ 14:30~)
冬枯れの時期ではありますが、花壇には彩りの演出に工夫が加えられています。
ノーストリトンパークでは、正月の縁起物として使われるマンリョウ(万両)、センリョウ(千両)の他、カラタチバナ(百両)、ヤブコウジ(十両)が観察できます。
因みに一両はアリドオシ。
春の七草のナズナ、タビラコも顔を出しています。
サウストリトンパークでは日本の代表花木のひとつ「ツバキ」が開花中。
今期は暖冬を反映して、昨年12月26日、平年より45日早く昨年より20日早い、東京管区気象台の「椿開花」宣言でした。
花のテラスではギンヨウアカシア(ミモザ/マメ科)が早くも花を付け始めています。
稀少品種のツバキ "エリナ" の蕾姿も見ることができます。
細い枝と葉のしなやかな樹姿で、春先に淡いピンクの可憐な小花が咲きます。
葉を揉むとゴマの香りがするゴモジュ(スイカズラ科)、
金魚がパクパクと口を開けている様、鰭を広げてひらひらと泳いでいるような様子から
名付けられたとされるキンギョソウ(ゴマノハグサ科)、何れもユニークです。
英名は、花筒の部分を横から指で挟むと上唇弁と下唇弁との間がぽっかりと開いた様を
竜に見立て、「スナップドラゴン(噛みつき竜)」。
今回のテーマのひとつが春を待つ「花芽と葉芽」。
ソメイヨシノの花芽と葉芽を例に、「冬芽」を観察。
花芽は卵形~長卵形、葉芽は細長い紡錘形。
冬芽の中では、春への準備が着々と進められているものと想像が及びます。
命のメカニズムの巧みさを感じる一コマです。
厳冬のガーデンですが、「見て、聞いて、触れて」、またひとつ新たな切り口を学んだプランツウォークでした。
左から、ツバキ "エリナ"、ゴモジュ、キンギョソウ、ソメイヨシノ 花芽/葉芽
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2016年1月12日 12:00
1月4日、日本橋高島屋・日本橋三越本店にて、新春恒例の風物詩、江戸消防記念会第一区による、「江戸火消し 木遣り・纏振り・梯子乗り」の妙技が披露されました。
日本橋高島屋 1階正面ホール・正面入口前:10:00 12:00
日本橋三越本店 本館1階中央ホール:11:20
今から凡そ300年前の享保4年(1719)徳川幕府8代将軍吉宗の時代、時の町奉行大岡越前守忠相の唱道で「いろは四十八組」の町火消が結成されたのが消防組織の始まりとされています。明治に入り「消防組」として引き継がれ、その後、戦時下警護団に統合され、「消防組」は廃止。
江戸消防記念会は町火消・消防組の後裔として昭和14年に結成され、昭和29年に公益法人となり、江戸火消しの伝統と火消し文化の保存・継承を目的とし、今日も活動を続けています。
第一区は中央区全部と千代田区の一部を担当。
二番組(い組)から十番組(千組)までが中央区に帰属。
「木遣り」は、元来は複数の人員で火消しをする際に力をひとつにまとめるための掛け声や合図として唄われたもの。現代では作業唄から離れて儀式化し、また一部俗謡化するなど聴かせるためのものに変貌。東京都指定無形文化財に認定されています。
「纏振り」の纏は旗印の一種。組により様々な意匠が凝らされています。
現場で纏持ちは火事場の風下の屋根に上り、纏を振り立てて消火活動の目印とすると共に、仲間の士気を鼓舞したとされます。
「梯子乗り」は、梯子が、火災現場確認の為の櫓の役目、人命救助の器材の役目も担う事もあり、町火消の中心となった鳶職が、高所での機敏さと勇敢さの鍛錬のため、取り入れたと云われています。
江戸の粋を彷彿とさせる一コマです。
頂上技の数々。 左から「遠見」「腹亀」「背亀」「肝潰し」
続きを読む: 2016新春 江戸火消し 木遣り・纏振り・梯子乗り 妙技披露
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2016年1月10日 16:00
1月7日、築地波除稲荷神社では、11:00より新春恒例の七草粥の祭典が執り行なわれ、その後境内にて、参拝者に七草粥が振る舞われました。
正月行事のひとつの節目に、大地から芽生えた春の七草(せり・なずな・ごきょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)を入れた七草粥を食し、無病息災を願う年中行事。
同神社の御神饌田(ごしんせんでん=神様にお供えするコメを作る田圃)のコメを使った特別な七草粥と聞きます。
7日と云えば松の内の最後の日に当たり、正月の馳走に疲れた胃腸を労り、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給の一面も見逃せず、古人の知恵を感じる風習です。
厄除けや家内安全を願う昇殿参拝者は、本殿で御祈祷を受け、厄除天井大獅子に願いを書いた「願い串」を納め、礼拝し、清々しい鈴の祓を受けた後、同神社の御神饌田のコメで造られた「波除」と云う御神酒をいただきます。
清々しい新春の一コマです。
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2016年1月 4日 16:00
2016年の幕開けは、本州付近が南から高気圧に覆われ、平年より気温が高く朝晩の冷え込みも弱い、穏やかな日々。
日本橋界隈では大勢の初売りの買い物客で賑わいました。
1月1日・2日両日10:00から、COREDO室町2 1Fエントランスに於いて、「八海山 千年こうじや」から「八海山樽酒」の、また1月2日11:00からは、YUITO 1Fエントランス内にて「若戎 純米酒 祝酒」の振る舞い。
新春にふさわしい「おもてなし」イベントです。
若戎のえびす様は常若のえびす様。
いつまでも若さを持ち続けられるという願いが込められた "福" を呼び込む酒との由です。
「年は人に とらせて いつも若戎」(芭蕉)
江戸時代、上方では、福の神「えびす様」の像が刷られた「若戎」と呼ばれるお札があり、元旦早朝より「わかえびす わかえびす」とお札売りの呼び声が響き渡り、人々は福を招き入れようと「若戎」を買い求め、家の門口に貼ったり歳徳棚にお祀りしたりして、一年の幸を祈念したと伝えられます。