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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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「生誕90年池波正太郎」展始まるー松屋銀座

[滅紫] 2013年8月31日 09:00

8月も最終週ともなるとさすがの暑さも少し収まってきたようです。昨日から始まった「池波正太郎」展を観に松屋さんへ。1Fエレベーター前に池波さんが好んで通われたという「神田まつやさん」前ので写真が飾られていて、私もここのお蕎麦が大好きなので何だかわくわくしてきました。8Fホール入り口にはTVや映画で「鬼平」を演じている吉右衛門さんや「密偵おまさ」の梶芽衣子さんからのお花にまじって神田まつやさんのお花も目に入りました。

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「鬼平犯科帳」「剣客商売」「真田太平記」などの作品でたくさんのファンに愛された作家が誕生して今年で90年。大正12年(1923年)浅草生まれ。自筆原稿に中一弥さんの挿絵原画などが一緒に展示してあり夢中になった若かった頃を思い出して懐かしくなりました。圧倒されるのは膨大な著作の一覧展示です。たくさん書いていらっしゃったというのは知ってしたもののずらりと並べられると「凄い!!」です。執筆されていた書斎の再現や食通ぶりを窺わせる「食物録」とでもいいたい3年当用日記、海外旅行や身近な風景を絵にした作品など。そうそうTVや映画ファンには垂涎の「鬼平」や「梅安」の衣装、鬼平が密談に使っていた軍鶏鍋や「五鉄」も再現されています。デパート内7箇所を使っての「池波作品クイズ巡り」もあり正解すると粗品がいただけるようです。時間がなくてクイズに参加できなかったのがちょっと残念。時間がある時また寄ってみたいと思います。「涼しく」なるのにはまだ時間がかかりそうですから、暑さ凌ぎと展覧会を一緒ににデパートでお楽しみになるのは如何でしょう。

 

「池波正太郎展」-9月9日(月)まで 

松屋銀座8階イベントスクエア 10:00-20;00 最終日17:00閉場

 

 

 

「八月納涼歌舞伎」幕開け

[滅紫] 2013年8月 7日 09:00

8月2日「納涼歌舞伎』初日の幕が開きました。4月の新開場以来盛況が続いている歌舞伎座は今日初日も「大入り」の文字が積物のまんまん中に。

 

100_1184.JPG歌舞伎座の「八月 納涼歌舞伎」は平成2年(1990)にスタート。低料金,その後3部制ともなり勘九郎さん時代の18代目の勘三郎さん、三津五郎さんたち花形役者の奮闘で若い歌舞伎ファンを増やしてきました。それ以前の8月公演は歌舞伎以外の公演が行われていたのを覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。この年から歌舞伎座は年間通して歌舞伎公演が行われるようになりました。

「初日」に見るのは久しぶりで何だかワクワク、ドキドキします。受付付近に役者さんの奥様方もずらり。やはり初日ですね。今日観るのは第3部「狐狸狐狸ばなし」と「棒しばり」。「狐狸狐狸ばなし」は北條秀司作の喜劇を歌舞伎化したものです。騙されたり騙したりのドンデン返しで「え!」「あ!」と客席から笑いが絶えません。「牛娘」と呼ばれる亀蔵さん演じる「おそめ」に迫られた生臭坊主の橋之助さんが迫ってくる亀蔵さんのすさまじい表情にこみ上げる笑いを必死に我慢している様子がまたおかしくて客席も一緒に吹き出しています。若手陣の中に中村歌江さん(81歳)の元気な姿が登場すると「成駒屋!」の声がかかります。「棒しばり」は三津五郎さんと亡くなった勘三郎さんのコンビで何回も演じてきたユーモラスな人気舞踊ですが、今回は三津五郎さんと勘九郎さんが演じます。

「狐狸狐狸ばなし」も17代目、18代目の勘三郎さんが演じてきた演目です。お盆も近づきました。お二人が息子や孫の活躍ぶりをそっとのぞいて「まだまだだな」とダメ出ししたり、「なかなかやるな!」と話しているかも知れないなーと思うと笑いながら少しウルウルしてきました。

暑さを吹き飛ばす若手花形役者さんたちの活躍ぶりを観に是非お運びください。

 

第一部「野崎村」「春興鏡獅子」11時開演

第2部「髪結新三」「かさね」14:15開演

 

チケットホン松竹0570-000-489(10:00~18:00) 千穐楽24日

 

 

 

贅沢なひとときをー「十一房珈琲店 Cafe BECHET」

[滅紫] 2013年8月 2日 09:00

「昔ながらの喫茶店が少なくなった」という話をしていたところ、「自家焙煎の美味しいコーヒーを飲ませるお店がある」という友人に案内されたのがこちら、「十一房珈琲店」です。

お店に入る前から珈琲のいい匂いが漂ってくるのは入り口に焙煎室があるからです。一階なのですが入り口が少し奥まっているため気をつけないと通り過ぎてしまいそうです。

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一歩入ると、少しレトロな雰囲気のインテリアで統一された空間に静かにオールドジャズが真空管から流れていて、外堀通りに面した銀座の街中とは思えません。

広いカウンターの向こうにはコーヒー豆の入ったガラス瓶がずらり。瓶のラベルを見るとタンザニア、ケニヤ、ブラジル、グアテマラ、メキシコ、インド、スマトラなどなど、居ながらにして世界の旅が出来そうです。私は「期間限定」のボリビア産コパカバーナ(800円)を友人はいつものイタリアンロースト(650円)をお願いしました。注文の度毎に豆を量って挽き、ネルドリップします。銅製のポットから少しずつお湯を注いでいくのは結構な力技。

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「腱鞘炎になりそうだ」と冗談のつもりで話していたら実際に腱鞘炎にかかったことがおありとのこと。さあ出来上がりです。カップは何とウェッジウッドです。お勧めのガトー・ショコラを一緒にいただきました。次々と来るオーダーに応えているドリップの手許を眺めているだけで飽きません。

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少しお客さまが落ち着いたところで女性の店長さんにお話を伺いました。

お店の創業は1978年なので35年営業されているとのこと、店名のCAFÉ BECHETはファンだったジャズのシドニー・ベシェットから取り「十一房」は孔子の言葉に由来しているそうです。追加で今度は私はフルシテイロースト(650円)を、友人は同じイタリアンローストを。今度のカップは白磁です。ウエッジウッドのホテル仕様のものとのこと。気のせいかコーヒーの温度が先ほどと違っているような。・・・伺うと「お砂糖とクリームをお使いの方には冷めやすいので少し温度を高めに、ブラックの場合はすぐに飲みやすいように少し温度を下げています」!!素敵な心配りですね。時々「ぬるい」というお客様もいらっしゃるそうですが。・・・・

真空管から流れるどこか懐かしいジャズを聴きながらドリップの芸術的ともいうべき手許を眺めていると静かに贅沢な時間が流れます。気がつくと「あらこんな時間!」。気持ちの良い午後のひとときでした。

次回は10年以上寝かせたヴィンテージ、'93ペルー(1000円)を試してみたいと思います。(実はコーヒー豆にヴィンテージがあるというのは恥ずかしながら本日初めて知りました。)

銀座一丁目4番出口のすぐそばなので美味しい珈琲とゆったりとした時間を楽しみたい方は是非のぞいてみてください。勿論珈琲豆の販売もしています。

 

十一房珈琲店 CAFÉ BECHET

銀座2-2-19 藤間ビル1F TEL3564-3176

平日10:30~22:30、土日祝12:00~21:30

 

 
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