[ジミニー☆クリケット]
2017年3月11日 14:00
[滅紫]
2017年3月10日 18:00
「助六」は歌舞伎十八番の中でもよく上演され歌舞伎に余りなじみのない方にも知られている演目の一つですが、今回は成田屋が「助六」を上演する時だけ演奏する河東節が始まって300年を記念しての上演です。「助六」は人気狂言なので成田屋以外の役者さんも演じますが、其の時は外題が「助六曲輪初花桜」「助六曲輪菊」等となり河東節ではなく長唄や清元と替わるのは皆様ご存じのことと思います。「助六」と河東節の組み合わせがいつから始まったのか、今月の筋書きに古井戸秀夫さんが執筆されているので引用しますと「二代目團十郎の「助六」の初演は正徳3年(1713)。再演は3年後でその時から江戸節の浄瑠璃による「助六の出端」がつくことになる。語ったのは元祖河東。詞章はほぼそのまま現在まで語り継がれている」とのこと。元祖河東の生家は岡山藩御用達の日本橋の魚問屋で天満屋。築地本願寺に墓碑があり「酒と遊芸に遊んで豪家を破産させた」とあるそうです。(見に行かなくては)新潮日本人名辞典にも「江戸半太夫の門下で出藍の誉れ高く享保元年独立」とありました。
さて、お芝居です。幕が開き口上を述べるのは1月襲名した三代目右團次、作品の由来の説明(助六の鉢巻、下駄、蛇の目は江戸時代は贔屓筋のご祝儀でしたが、今回の鉢巻も魚河岸からのものだそうです)のあと「河東節ご連中様お始め下さい」の挨拶と共に舞台正面の朱塗りの大籬の御簾の中から三味線が聞こえはじめ、客席の興奮が段々高まってくるのがわかります。助六の出で興奮は最高潮。揚巻は雀右衛門、意休は左團次、白酒売りは菊五郎さんです。通人役の亀三郎さんがご自身の5月の襲名公演のPRで笑いを取っています。
桟敷席に舞妓さん4人をみかけました。「?!」幕間に売店で声をかけてみました。「うちら京都の祇園からどす」と返されました。やはり海老様凄い人気ですね。同行者も「睨んでもらうと風邪が治る」と信じています。「今日は少し舞台から遠いので(凄い人気で今日は6列目)効き目が薄いかも・・」と憎たらしい。
売店で見つけたのは「走井の鳩もなか」(250円)夜一幕目の「引窓」(「双蝶々曲輪日記」)の舞台が「翌日の放生会の供物の準備をしている」という設定なのでその放生会が行われる石清水八幡宮の鳥居前で営業している「走井餅本舗」の新作です。それにしても毎月よく探し出してくるものだと感心しています。
中に藤十郎さんと仁左衛門さん二人の「女五右衛門」。「絶景かな」の石川五右衛門を女にしたパロディですが、満開の桜の咲き誇る南禅寺山門の舞台の美しさ。大物二人の贅沢な組み合わせとあって目を奪われる一幕です。
三月大歌舞伎は27日千穐楽 チケットのお問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489
10時から18時まで
[みど]
2017年3月10日 14:00
ご存知の方も多いかと思いますが、銀座ソニービルが50年の歴史 に幕を閉じ、2017年4月1日からビルの解体が始まります。 銀座で待ち合わせの時に、ソニービル前にされた経験者もおられる かと思います。ソニーの新商品が出てきたら、ビルに行って色々 と試してみたりしたものです。そういう意味でもこの建物には愛着 があり、寂しい気持ちになります。 跡地は公園やイベントスペースとして使える「銀座ソニーパーク」 になり、新ビルは2022年秋に完成するとのことです。 高さや階数などは今のところ、未定だそうです。
現在、ソニービルでは「It's a Sony展」の後半にあたるPart-2の 展示を行っています。Part-1では「歴史」をテーマにソニー創業 (1946年)以来の数々の商品を、当時の広告などとともに展示し ていましたが、Part-2ではでは「未来」をテーマに、ライブや トークショーなどのイベントを行っています。 1Fから4Fのフロアには人工芝を敷き詰め、「銀座ソニーパーク」 のコンセプトである『街に開かれた施設』 "都会の真ん中のパーク" を体感できる空間となっています。
とりわけ、印象的だったのは、4階から2階まで連なる約35メートル の"パークの木琴"です。4階から木の玉を転がすとその玉が木琴を 叩いて、ルイ・アームストロングの名曲「What a Wonderful World」 (この素晴らしき世界)を奏でています。 ソニービルに名残りのある方は、3月末まで開催の「It's a Sony展」 に足を運んでみてはいかがでしょうか。
ソニービル
http://www.sonybuilding.jp/
東京都中央区銀座5-3-1 TEL:03-3573-2371
[ジミニー☆クリケット]
2017年3月10日 09:00
現在、松屋銀座の8階イベントスクエアで、「新海誠監督作品「君の名は。」展」が開催されています
「君の名は。」は、昨年夏に公開され大ヒットを記録しました
本展の期間は、3月8日(水)から20日(祝・月)までです。
展示されている絵コンテや設定資料の緻密さに感動しました
劇中の授業シーンに登場する黒板(写真撮影OK)が、会場に再現されていました
関連グッズも多数販売されています
展覧会限定の新商品や、クリアファイル、ポストカード、関連書籍、DVDなどです
松屋銀座のHPはこちら ⇒
http://www.matsuya.com/m_ginza/
[滅紫]
2017年3月10日 09:00
3.11が近づき災害の脅威についての特集が増えていますが、3月末で閉館する銀座ソニービルの壁面に大広告幕が現れました。お気づきになりましたか?「津波は最高16.7mもしも、ここに銀座の真ん中に来ていたらちょうどこの高さ。...この高さを知っているだけで取れる行動は変わる。あの日を忘れないで」というYAHOO! JAPANの広告です。地上から16.7mのところに赤い線が引かれています。タイムリーで凄くインパクトのある広告で、あちこちでスマホをかざしている人が眼につきます。ソニービルの壁面広告は新作映画や新商品などいつも話題となってきました。なくなるのは淋しいですが、次にどんな新しいシーンを見せてくれるのか楽しみでもあります。さようならソニービル。そして有難う。
[滅紫]
2017年3月 9日 14:00
三月に入り開花予想も聞かれるようになりましたが、まだまだ寒い日が続いております。今日は開幕5日目、先に昼の部を見ることに。16年ぶり(その前は43年前)の上演となる真山青果の「明君行状記」は江戸初期の備前岡山藩主池田光政の話です。熊沢蕃山を招聘し、全国初の藩校、花畑教場、庶民も対象にした最古の閑谷学校を開いた名君としてご存知の方も多いことでしょう。その明君ぶりに疑いを抱いた御納戸役が一命を賭して光政の本心を探ろうとするセリフの応酬が聞かせどころ。光政に梅玉、御納戸役の青地善左衛門に亀三郎の組み合わせです。
2幕目は仁左衛門さん4度目の「碇知盛」。船頭姿の渡海屋主人で颯爽と花道に登場すると余りのカッコよさに客席からため息。一転して知盛となり白糸縅の鎧姿で現れ、幕切れの碇を血まみれの体に巻き付けて海中に身を投げるまで息をつかせません。安徳天皇は1月に襲名した右近君。品のいい可愛い顔がぴったりです。幕開けの相模五郎たちの「魚尽くし」のせりふの掛け合いも笑いを呼んでいます。
昼の部最後は「どんつく」で十世三津五郎三回忌追善で踊りの名手だった三津五郎さんの得意とされた演目を息子の巳之助さんが踊ります。周りを菊五郎、海老蔵、松緑、魁春さんたちが固める贅沢な一幕です。ロビーに三津五郎さんの遺影が飾られていて「あれからそんなに時間がたったのか」という会話があちこちから聞こえてきました。幕間は1階の檜で珈琲とサンドイッチで軽く済ませました。階ごとに食事処があるのでお腹とお財布の具合で選べるところが歌舞伎座の嬉しいところです。
三月大歌舞伎 27日千穐楽
チケットのお問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489 10時から18時