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【中央区観光検定対策】歌・キャッチフレーズ編

[Hanes] 2018年12月29日 09:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
今回は歌・キャッチフレーズ等に焦点を当て、中央区観光検定対策に役立つ情報をご紹介します!

まずは歌ですが、全部覚えてくださいとは言いません
少なくとも、作詞、作曲、歌手(代表的な人がいる場合)、歌い出しの歌詞はおさえておきましょう!
(余裕があるようでしたら、作詞者・作曲者の業績やその他の部分の歌詞もおさえておくとよいかもしれません。)

■銀座の柳
作詞:西條八十、作曲:中山晋平
「♪)植えてうれしい 銀座の柳 江戸の名残の うすみどり」

銀座の柳.jpg

【関連記事】【遠足シリーズ第4弾】銀座の柳二世がとりもつ縁

■これがお江戸の盆ダンス
作詞:荒木とよひさ、作曲:市川昭介
「♪)ハ~ This is Tokyoのまんまん中で ちょいと踊ろよ 盆ダンス」

これがお江戸の盆ダンス.jpg

【関連記事】中央区の魅力を再発見!八丁堀と京橋の盆踊り

■銀座の恋の物語
作詞:大高ひさを、作曲:鏑木創、歌:石原裕次郎、牧村旬子
「♪)(女)心の底まで しびれる様な (男)吐息が切ない 囁きだから」

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【関連記事】ジミニ―☆クリケットさん「銀座の歌碑めぐり」

■佃島の盆踊り唄
単調なリズムの櫓太鼓念仏のような口説き唄が特徴のこの盆踊りでは、
哀愁と無常観漂う「秋の野分けは無常の風よ、散れば残らず皆土となる、悟り開けば草木も国土、仏頼めよ南無阿弥陀仏」と唄われます。

続いては、キャッチフレーズ等です

■三越日本橋本店
日本初の西洋式劇場「帝国劇場」のチラシに掲載され、話題を呼んだ広告のコピーがこちら!
「今日は帝劇明日は三越」バッグ

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■髙島屋日本橋店
昭和8年(1993年)に新築した店舗(地下2階、地上8階)は、高橋貞太郎の設計。
全館冷暖房を完備し、話題を呼んだ宣伝コピーがこちら!
「東京で暑いところ、髙島屋を出たところ」

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(開店直前の髙島屋の様子)

■日本橋魚河岸
昼の芝居小屋、夜の吉原と並び、「一日で千両がおちるところ」と称されました

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【関連記事】「中央区×スペイン(2)~ロドリゴの見た日本橋~」「【遠足シリーズ第9弾】漁民が結んだ縁の島」

■水天宮
江戸時代において、塀越しに賽銭を投げ込む人が絶えなかった水天宮...
そこで5の日に限り一般江戸っ子に有馬家の屋敷を開放し、参拝可能にしたことから、
こう呼ばれ親しまれるようになりました
「情けありまの水天宮」

【関連記事】サムさん「2018 水天宮 節分祭」、えだまめさん「娘あずきの七五三 その3:水天宮でお参りを。(半分、反省文)」

■木造家屋が密集する江戸のまち
明暦の大火(明暦3年(1657年)1月18日)に代表されるように、江戸のまちでは非常に火事が多く、
「火事と喧嘩は江戸の華」と言われていました

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(親切な送水口博物館の館長さんのお計らいにより、港区でも中央区観光検定のチラシを貼ってPRしていただいています!ありがとうございます

【関連記事】「消防の歴史に見る中央区(前編)」「消防の歴史に見る中央区(後編)」

■ガス灯
明治7年(1874年)、銀座に灯された85基のガス灯の明るさはこう表現されました。
「夜を昼に変えた」

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■燈臺
関東大震災10周年の記念塔として数寄屋橋公園に設置された北村西望の作品。
兜を身に着けた青年がたいまつを持ち、獅子をしたがえている像で、
小さいながらも力強さが伝わってきます
その台座のブロンズ製鋳造銘板に書かれているのが、「不意の地震に不断の用意」

【関連記事】与太郎さん「震災復興記念塔 北村西望『燈臺』をめぐって」、GPPさん「北村西望作品を訪ねました(燈臺&平和記念像)」

■江戸っ子気質(山東京伝)
「江戸城の鯱をみて水道の水を産湯とした」「宵越しの銭は持たない」
「食べ物や遊び道具がぜいたく」「生粋の江戸のはえぬき」
「いきとはりを本領とする」も合わせてチェックしておきましょう

■日本橋
幕府が編纂した地誌『御府内備考』には、「この橋、江戸の中央にして、諸国の行程もここより定められるゆえ、日本橋の名ありといふ」と記されています。

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以上、いかがでしたでしょうか?
中央区にまつわる歌やキャッチフレーズはこれらがすべてではありませんが、
前回の俳句・川柳同様、印象的なものが多いのではないでしょうか
まち歩きの際には、これらもぜひぜひチェックしてみてくださいね

※本記事は、個人的な検定対策の一部をご紹介するものです。
 ここに書かれた内容を覚えると合格できるというものではございません。
 予めお含みおきくださいませ。

 

 

【中央区観光検定対策】俳句・川柳編

[Hanes] 2018年12月28日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
中央区観光検定受験日が近づいてきましたが、勉強は順調に進んでいますか?
今回は俳句・川柳対策を兼ねて、中央区の史跡を巡ってみたのでご紹介します。

■九条武子夫人歌碑
彼女は西本願寺門主の次女として京都に生まれ、21歳で男爵九条良致と結婚
夫の英国留学・勤務により別居生活が10年近くにおよびましたが、
その間、和歌(佐佐木信綱)、絵画(上村松園)、生け花(西川一草亭)を学び、才能に磨きをかけました。

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彼女が残した歌集には『金鈴』『薫染』、随筆には『無憂華』があり、
築地本願寺にある歌碑に刻まれた「おおいなる もののちからに ひかれゆく わがあしあとの おぼつかなしや」はおさえておきたいですね

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■五世川柳・水谷緑亭句碑
佃島の風紀を心配し、自宅で忠孝節義の話をした彼の句は、住吉神社の境内で見ることができます。
「和らかで かたく持ちたし 人ごころ」

■銅鐘 石町時の鐘
この鐘は二代将軍徳川秀忠の時代に本石町に設置され、江戸城下の人々に時刻を知らせていました
近くに長崎屋(オランダ商館長の宿所)があったことから、詠まれた川柳が...
「石町の鐘はオランダまで聞こえ」

■石川啄木歌碑
彼は京橋区滝山町(現・銀座6丁目)の朝日新聞社に入社し、
肺結核等で26歳の若さで亡くなるまでの約3年間、校正係の仕事をしながら創作活動を行いました。
「京橋の 滝山町の 新聞社 灯ともる頃の いそがしさかな」

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また、彼の第一歌集『一握の砂』が、「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」で始まることもおさえておいて損はありません

■越後屋
蕉門十哲のひとりで、江戸座(江戸っ子気質を反映した派手な句風が特徴)と呼ばれる一派の代表である榎本(宝井)其角は、越後屋についてこんな句を詠んでいます。
「越後屋に きぬさく音や 衣更」
情景がふと目に浮かぶようですね

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せっかくなので、其角のその他の句も合わせて覚えておきましょう
(ここでは詳しく解説はしませんが、それぞれの句が詠まれた背景も合わせて確認しておくことをオススメします!)

「日の春を さすがに鶴の 歩み哉」
「鐘ひとつ 売れぬ日はなし 江戸の春」
「この人数 舟なればこそ 涼みかな」

■海水館跡
明治38年に開業した「海水館」は、仙台市から移築した木造2階建ての割烹旅館。
当時このあたりは東京湾が一望できる風光明媚で閑静な場所であったため、名だたる文化人が滞在しました。
海水館に関する一首は以下の通り
「冬の海 見ればかなしや 新佃 海水館は わび住みにして」
(吉井勇の歌集『毒うつぎ』より)

■十返舎一九墓
『東海道中膝栗毛』の作者である彼の墓(真円山東陽院)の左側面には、
有名な辞世の句が刻まれています。
「此の世をは とりやお暇に 線香の 煙とともに 灰さようなら」

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■吉田松陰終焉之地
幕末の志士の多くを育てた優秀な人物でありながら、小伝馬町牢屋敷内で処刑された彼の辞世の句が、小伝馬町に設置されています。
「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留置まし 大和魂」

■寿司
すしを握る職人の手つきが忍術使いの呪文を唱える様子に似ていることから、こんな句が詠まれました。
「妖術と いう身で握る 酢の飯」(川柳句集『誹風柳多留』)

ここまで俳句や川柳をピックアップしてみましたが、
どれも記憶に残るような印象的なものばかりですよね
知らない句があった方、検定前にチェックしてみてはいかがでしょうか?

※本記事は、個人的な検定対策の一部をご紹介するものです。
 ここに書かれた内容を覚えると合格できるというものではございません。
 予めお含みおきくださいませ。

 

 

まち歩きで試したくなる!ドイツの楽しみ方 in 中央区

[Hanes] 2018年12月24日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
街中がますますクリスマスムードになってきましたが、
皆さん、クリスマスの準備は順調に進んでいますか

先日、冬と言ったら北欧を連想するということで、区内で楽しめる北欧スポットをご紹介しましたが、
クリスマスと言って連想する外国は...やはりドイツではないでしょうか。
特に、ドイツのクリスマスマーケットは有名ですよね!
それに、ドイツ出身のアルバート公と結婚した英国のヴィクトリア女王は、
ドイツの風習にならってウィンザー城にクリスマスツリーを飾り、
女王の家族がツリーを囲んでクリスマスを祝う写真が後に新聞に掲載されたことで、
英国の一般人にもクリスマスツリーが広まるようになりました
そんなわけで、今回は区内で楽しめるドイツを厳選してお届けします!
(所々に中央区観光検定対策を含みます

■ドイツ料理
区内には数々のドイツ料理店がありますが、その中から今回ご紹介するのは、
銀座Velvia館にあるドイツビール&ワイン専門店シュタインハウス銀座です。

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こちらのお店を選んだ理由は、ランチの評判の良さ!
1000円程で本場さながらのレベルの高いドイツ料理がいただけるということで、
私はハンバーグランチを注文してみました
まずは体裁よく盛り付けられた前菜から...

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しばらくすると、どこからかよい香りがふんわりと漂ってきて、
メインのハンバーグが運ばれてきました
既に日本に定着しているハンバーグですが、その発祥はドイツ!
英語でHamburgと綴ると分かる通り、ドイツのハンブルクの食べ物に由来します。
一般社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会によると、
ハンバーグの起源は、「18世紀頃ドイツの港町ハンブルクで労働者に人気のあったタルタルステーキ」にあるそうです

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牛肉100%のハンバーグは切ると肉汁があふれ、
付け合わせのザワークラウトは酸っぱすぎずちょうどよかったです
その他にも人気のソーセージランチや日替わりのランチもあり、
夜は本場のビールとソーセージを楽しむにはうってつけですね!

食後には、ヨーロッパの古城を思わせる石壁をバックに紅茶を撮影

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ここまでお料理をメインで紹介してきましたが、
実はこのお店、インテリアにもこだわっており、ヨーロッパらしいオシャレな空間になっているんです
そのためか女性に人気で、女子会でご利用の方もいらっしゃいました。
銀座でお手頃にドイツ料理ランチをしたいときにはオススメです!

【シュタインハウス銀座】
住所:東京都中央区銀座2-4-6 銀座Velvia館8F
営業時間:ランチ  月~金   11:30~14:30
          土・日・祝 11:30~14:30
     ディナー 月~金   17:00~23:00
          土・日・祝 17:00~23:00
※シュタインハウス銀座のご担当者様より掲載許可をいただいております。

■ドイツのような風景
中央区には、ドイツの風景を思わせる橋「清洲橋」があることをご存知でしょうか。
この橋は、ケルンにあった吊橋をモデルにしたと言われています。
残念ながらモデルとなった橋は第2次世界大戦時になくなってしまいましたが、
清州橋にはどこか欧風の華やかさが見て取れますよね



先日wienerhornさんがご紹介していた通り、清州橋は現在工事中です。
もう少し先の話になりますが、工事終了後に美しい橋の姿が見られる日が楽しみです。

■中央区ゆかりのドイツ人
観光検定を受検される方は既にピンときたかもしれませんね。
そうです、シーボルトです
オランダ商館医として来日したことから、オランダとの関係性の深い彼ですが、実はドイツ人!

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江戸蘭学発祥の地であり、築地にシーボルトの娘いねが産院を開業したことから、
あかつき公園にはシーボルトの功績をたたえて像が設置されています

■おさえておきたいドイツの文化施設
三越前駅地下コンコース壁面には、「熈代勝覧」の複製絵巻が常設されています。
文化2年(1805年)頃の日本橋から今川橋までの大通り(現在の中央通り)を東側から俯瞰し、1806年の「丙寅の大火」で多くの建物が消失する前の江戸時代の町人文化を詳細に描いた非常に貴重な絵巻(作者不明)となっています
絵巻には、沿道の問屋・店88軒、行き交う1671人、犬20匹、馬13頭、牛4頭、猿1匹、鷹2羽等が描かれており、思わず見入ってしまうような面白さから、複製ながらも一見の価値があります。

そんな絵巻ですが、原画は東京でも、ニューヨークでも、ロンドンでもなく、ベルリンにある国立アジア美術館に所蔵されています
思わぬところにドイツとのつながりがあるので、検定受験者は要チェックです!

【関連記事】
にゃんボクさん「熈代勝覧(きだいしょうらん)の日本橋」
(江戸の名物だった犬の糞とは?オススメの参考文献はこちらから!)
yazさん「熈代勝覧裏話」
(講義参加レポート。Wikipediaでは知りえない面白い話はこちらから!)
お江戸のマーシャ・堀内さん「熈代勝覧に描かれた江戸の暮らし」
(セミナー参加レポート。江戸時代にタイムスリップしたい方はこちらから!)

 

 

日本茶の魅力再発見!@第72回全国お茶まつり(2)

[Hanes] 2018年12月23日 09:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
今回は第72回全国お茶まつりレポートの続きです。

11時少し前まで手もみ茶体験や試飲をした後は、お待ちかねの基調講演へ
「和文化と日本茶」をテーマに、静岡文化芸術大学前学長である熊倉功夫先生
知れば知るほど面白いお茶の歴史について、分かりやすく話してくださいました。
ここではその一部を簡単にご紹介します

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■日本におけるお茶の歴史
嵯峨天皇の時代に中国から伝わった。
・815年の『日本後紀』には、「嵯峨天皇に大僧都永忠が近江の梵釈寺において茶を煎じて奉った」とあり、これが国の歴史書における日本茶の最初の記述である。
・平安時代初期には既に茶の栽培が行われており、「平安京大内裏図」の右上には「茶園」の文字が見て取れる。右上、つまり東北の鬼門に位置することから、お茶には災いを打ち払う等の意味があったのではないかと思われる。お墓にお茶を植えたという記述もある。

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明庵栄西『喫茶養生記』では、「茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり」と書かれている。
・お茶は日本人の健康のためではなく、禅宗の儀式(茶礼)のためにもたらされた。禅宗は武士に影響があり、茶は武士経由で庶民へと広がった。
・15世紀初め、京都に煎じ茶を売る茶売りが出てきた。
・「高雄観楓図屏風」では、酒(男、辛)と茶(女、甘)が比較して描かれている。

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・山の中にある茶室(入口が狭い)は、山中他界観から別世界への入口、または胎内くぐりと同様の考え方から生まれ変わる入口としても考えられた。
・黒船来航時の狂歌「泰平の眠りを覚ます上喜撰たった四はいで夜も寝られず」には裏の意味がある。それは、宇治の上等のお茶「上喜撰」を4杯飲んだ結果、カフェインにより夜も眠れなかったというもの。
シーボルトが収集した20種以上の茶がオランダのライデン国立民族学博物館にあり、その中にその「上喜撰」がある。

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・幕末からはお茶の輸出が盛んになった。海外に輸出できる農作物があるか否かで、近代化(外貨を獲得し、海外の情報や技術を入手)できるかが決まる。日本には絹と茶(ピーク時は25,000トン(総輸出の25%))があった。
・近年、醤油(江戸時代の2分の1の消費量)の国内需要が低迷する一方、海外で需要が高まっている。

ここまで簡単に箇条書きにしてみましたが、黒船来航→上喜撰→シーボルトというまさかの中央区との繋がりもありましたね
そういった思いがけない発見による感動が冷めやらぬうちに、残りのブースへ!

■美濃いび茶振興会

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■JA静岡経済連

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■(株)タマヤ

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■(株)鈴木長十商店

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■福岡県茶業振興推進協議会

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■そのぎ茶振興協議会、全農こうち農産販売課内 土佐茶販売対策協議会

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こちらは出展ブースの一部ではありますが、茶葉からティーバッグにマドラーのついた便利なタイプのお茶まで、
お茶を使ったスイーツのご紹介から淹れ方講座までと、実に充実しているのが伝わりますでしょうか?
しかし、お茶フェスはこれでは終わりません!
五感でお茶の魅力が体験できたブース(一部)は次の記事でご紹介します

■推薦図書
角山栄『茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会』(中公新書、2017年).
松下智『日本の茶』(風媒社、1969年).

■参考ウェブサイト
熊倉功夫「茶と日本人」、日本医史学雑誌第45巻第2号(1999)、pp. 155-157.
http://jsmh.umin.jp/journal/45-2/155-157.pdf

 

 

日本茶の魅力再発見!@第72回全国お茶まつり(1)

[Hanes] 2018年12月21日 12:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
先日、日本橋で開催された第72回全国お茶まつり(お茶フェス)に行ってきました!
これまでお茶の産地にて開催されてきたイベントですが、東京2020に向けて、
海外の方にも日本茶の良さを知っていただきたいという思いにより、
大都市東京での開催に至りました

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本イベントでは、日本茶のご紹介、試飲・試食、手もみ体験、淹れ方体験をはじめ、
パネルディスカッション・食育セミナー・基調講演・コラボセッション開催、
出展団体による物販コーナーと盛りだくさん
会場内には色々なお茶があり目移りしてしまいましたが、最初に向かったのは...

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■手もみ茶体験コーナー(茨城県さしま茶手揉保存会)
最初は遠目に見ていたのですが、お声かけいただき、手もみ茶を体験してきました。
茶葉がまだ水分を多く含んだ状態だったので、水分をとばすべく、
乾燥台の上で葉振るいを行いました
実際に体験して感じたことは、振るう時にお茶の良い香りがふんわりと香ること!
飲み物としてのお茶以上に新鮮香りが強く、感激
さらに嬉しいことに、手がすべすべになりました!

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お話を伺ったところ、お茶になるまでには最低でも5時間はかかるそうです
気の遠くなりそうな話ですが、美味しいお茶にはそれなりの時間と手間がかかっているんですね!
葉振るいの後は回転もみを行い、その後も様々なもみ方を経て乾燥させます。

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猿島茶は、利根川の水運を利用して江戸に運ばれ高く評価されただけでなく、
日本で初めて海外に輸出されたお茶として歴史にも名を残しています
茨城県出身で歴史好きの私にとっては見逃せないお茶です

■宇治市農林茶業課、(公社)京都府茶業会議所
続いては、抹茶で有名な宇治市のブースへ行ってみました。
ここでは、抹茶の原料である碾茶と玉露をブレンドした碾玉が紹介されていました。
碾茶と玉露は煎茶や番茶と異なり、日光を遮って栽培することで茶葉の旨みが凝縮されているそうです
初めて聞く名前のお茶でしたが、その風味はあっさりした煎茶とは全く違いました。

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隣では、抹茶の点て方のコツを教えていただき、試飲することができました

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■静岡県お茶振興課
こちらのブースでは、ふじのくに茶の都ミュージアムのSNS連動キャンペーンでお茶缶をいただき、
来年5月と11月に静岡県で世界お茶まつりが開催されることを知りました

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また、世界農業遺産である静岡の茶草場農法が、高品質のお茶を作るための農法のみならず、
生物多様性を育み、地球温暖化緩和にも効果がある環境に配慮した伝統農法だと学びました
以前購入した掛川茶のパッケージにこの農法の認定シールが貼られており、
漠然と「伝統農法にこだわって生産されたお茶」というイメージを抱いていましたが、
それよりはるかに大きなスケールでの取り組みだったと知ることで、
静岡で継承されてきたこの農法の素晴らしさを見直すきっかけになりました

■熊本県経済連 茶生産流通協議会、南九州市茶流通対策協議会
向かって左側の南九州市(日本の本土最南端!)のブースでは、
国内最大の生産量を誇る知覧茶の試飲をさせていただきました。

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知覧茶と言っても数多くの品種があるようですが、あまみがあり飲みやすかったです。
ここまで数種類のお茶を試飲しただけでも、それぞれ渋みやあまみ、香り等が明らかに異なり、
ペットボトルのお茶が定着した現代では忘れがちな日本茶の種類の多さに気づかされました

日本同様にお茶文化が有名な国として、英国(紅茶)が挙げられますが、
英国のスーパーではペットボトル入りの紅茶はほとんどありません。
(私はリプトンのフレーバーティーしか見たことがありません。)
家庭では茶葉もしくはティーバッグでお茶を淹れて飲み、出先ではティールームや移動販売車等で同様の方法で淹れたお茶を購入します。
和食が世界的ブームになった今、改めて(茶葉の)日本茶の良さを確認し、
海外の方にその魅力を発信していけたらいいですよね

つづく

■参考ウェブサイト
茨城県「情報008:日本で初めて海を渡った茨城の猿島茶」
http://www.pref.ibaraki.jp/bugai/koho/kenmin/hakase/info/08/index.html
世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会「世界農業遺産 静岡の茶草場農法」
https://www.chagusaba.jp/

 

 

【期間限定】暖かでふわふわなかまくらを見に行こう!

[Hanes] 2018年12月19日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
先日、冬でも暖かさを感じられるような日本橋でのライトアップをご紹介しましたが、
東急プラザ銀座のルーフトップ「キリコテラスグリーンサイド」には、
暖かい見た目のかまくらが期間限定で設けられています!

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こちらのかまくらはなんと、ウールでできているんです
写真からそのふわふわ感が伝わりますでしょうか?

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ザ・ウールマーク・カンパニー(土に還り、再生可能でナチュラルなウールであるメリノウールの研究・開発、営業を行う非営利団体)と
日本の伝統文化のコラボにより実現したこのかまくらは、12月25日(火)までお楽しみいただけます

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意外かもしれませんが、銀座にはコーヒーを100円でいただける場所がいくつかあり、
今回は、東急プラザ銀座に入っているURBAN RESEARCHにて
アメリカーノSサイズ(100円)を購入し、夜景を眺めながらしばらく観光検定対策をしてきました

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寒くない日は、商業施設の屋上で検定のテキストを広げるのも悪くないですね