いつも、何処にも売ってないような、素敵な洋服を着てる彼女に事情を聞くと、勤務するブティックのドレスなんだとか。
早速、訪ねてみると、そのショップは銀座6丁目すずらん通り、ユニクロ銀座店の隣のビル2階にありました。
店名は『kiwa』
デザイナーである西内喜和さんのお名前です。
人間には、生まれながらに授かった才能や運命というものが
きっとあると想うのですが、喜和さんの場合はたぶん
『布に恋をし、布から愛されること』
小学生の頃から縫い物が大好きで、ミシンを踏んでは
かばんにアップリケをしたり、リメイクしたり、
早くから、オリジナリティに目覚めていたそうです。
大人になり、アパレル会社に勤務していた時
『柄が可愛い』『シワにならない』『型崩れしない』『洗濯ができる』と、
ファブリックに求める機能性をすべてクリアしている
『丹後ちりめん』と出会ったことにより
2004年、下北沢で、弟の章さんと共にブランドを立ち上げました。
2007年、銀座阪急=モザイク銀座に出店。
(モザイク銀座へ行ったことがある、女性のみなさん! そーいえば、
あの和モダンなドレスを扱っていたショップに覚えがありませんか!
モザイクなき今、あのドレスは、銀座6丁目で健在なのですよ‼️)
丹後ちりめんは経糸(たていと)に撚りのない生糸、
緯糸(よこいと)に1メートルあたり、3000回前後の強い撚りをかけ、
その反発の収縮からできる『シボ』が表れるのが特徴で、
凸凹の乱反射により、染め上がりの発色がよく、
深みのあるこっくりとした色合いが醸し出されるそう。
『ちりめんドレス kiwa』では、染め以外の工程
つまり、デザイン、パターン、縫製を喜和さん、章さんが
手作業で仕上げているのです。
まさに、おふたりのやりたいことすべてが具現化されています。
ですから、ショップに並ぶアイテム以外に、
セミ・オーダーも可能なのですが、お渡しは約半年後になることもあるとか。
お客様は『ちりめんドレスに魅了され、クローゼットの中が
ほぼkiwaさんのちりめんドレス』というほどに、
はまってリピート購入する方が多いとのこと。
実際、試着させていただくと、そのドレープ、シルエットの美しさと
肌にしっとりと寄り添う着心地に驚きます。
伝統に裏打ちされた丹後ちりめんに、新風が吹き込まれ、
そのテイストは、あくまでもアーバンに仕上がっているのです。
タウン、パーティーはもちろんですが、特に旅行に適しており、
トランクに詰め込むだけでなく、さあ、Let's Go!って時に
着て出かけたいドレス。長い移動でもシワにならずラクチンだし
欧米などに於いては、アジアの美しい女性としてのアイデンティティも
表現できると想うのです。
喜和さんは、木曜、金曜、土曜日に
いらっしゃる可能性が高いそうです。
ドレス以外にも、靴やジュエリー、小物まで、
目を見張る楽しさに溢れたブティックなので、
ぜひ、うっとりとした時間を過ごすために、足を向けてみてください。
kiwa(西内喜和)ちりめんドレス
中央区銀座6丁目9ー16
ロシュビル2F
TEL03-3571-5100
火曜定休
営業時間12:00〜20:00