銀座4丁目交差点の晴海通りを真っ直ぐ進むと、築地を経て隅田川の河口に最も近い、昭和15年完成の勝鬨橋に出ます。橋を渡ると、都営大江戸線「勝どき」駅のある、晴海通りと清澄通りが交差する勝どきの交差点にでます。
さらに進むと『黎明橋』に出ます。銀座4丁目から約2kmの距離です。
この橋を渡ると、左手に2001年(平成10年)に完成した晴海トリトンの高層ビル、右手に公園が現れます。この公園が、ご紹介します『黎明橋公園』です。
私は、黎明橋公園(晴海3丁目1番地)の近くに居住してはや半世紀となってしまいましたが、勤務後ベンチでうたたねしたり、鳩と遊んだり、昼食を楽しんだりしたものです。今はアラフォーの娘が、小学校時代に友人と遊んでいて、公園の噴水の浅い池に転落(?)しかかったこともありました。公園のお手洗いや通りには樹木が繁茂しており、やや薄暗い印象もありました。
経年による樹木の繁茂、公園と歩道の鉄柵等の老朽化、公園内の遊具の老朽化、そして近年、晴海地区の人口の急激な増加傾向、隣接する野球をはじめサッカー等の練習グランドである晴海2丁目への「ちびっこ広場」の移転合併に伴い、中央区の水と緑の課により、4ヶ月間改修工事と整備が行われていました。
そして7月、完成に至り、さっそく園内を歩いてみました。
面積は約6800平米とのことですが、ちびっこ広場のグランドを併せたことにより、2倍の面積となり広々とした感じとなりました。
今までの既存の桜の樹木に、さらに桜を加え、梅、ハナミズキ等も植えてありました。春、桜満開の季節が楽しみでもあります。また、現在は養生中ですが、2000平米の芝生広場もあり、多目的にいろいろ利用できそうです。
平成25年4月、中央区は人口が13万人突破したとのプレス発表がありましたが、7月1日現在、その4割を超える5万8千人強が、ここ晴海を含む月島地区に居住しているとのことです。
(ちなみに、京橋地区約3万3千人、日本橋地区約4万人弱とのこと)
黎明橋公園の通りを歩きますと活気にあふれています。
私が初めて居住した頃と比べ、まさに隔世の感があります。
昭和60年代の中央区の喫緊の重点政策は、平成9年には7万人を割ろうとしている人口をストップさせるべくの「定住人口回復計画(作戦)」でした。10年ほど前と比較しましても、新生児出生数の推移が500人前後だったものが、昨年は1,500人を突破したとのこと。晴海もベビーカーがあふれ、子育て世代の若い方々の颯爽とした活気を痛切に感じている今日この頃、夢のような姿です。
このことに対応すべく、黎明橋公園にも随所に多くの工夫が感じられました。
施設としての大型児童用遊具、滑り台、周囲の衛生面を配慮し工夫した砂場、スプリング遊具等、いかにも子供達が喜びそうなものが揃っていました。
大人の皆さんもゆっくりできそうなかまど型のベンチ、夏には涼しさを誘う噴水や健康遊具、芝生広場等、随所に設置されたソーラー照明、水飲み場、すがすがしく清潔感のある美しい配色の公衆トイレが完成していました。
約4ヶ月間の長期にわたる大型の整備でしたが、とても広く感じ、1937年(昭和12年)当時の地元の方々の命名「晴海」の名称のとおり、晴海の明るい公園になったと感じました。
近隣、周辺の方々、若い方々、子育て世代の方々の利用もおおいに想像されますが、どうか皆さんもこの改修になった黎明橋公園を大いに活用しましょう。
さっそく、私の孫たちにもとおもっていますよ!