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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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「銀座と共に歩むミキモト」展 12月30日までです

[銀造] 2014年12月 5日 19:00

 

 現在、銀座4丁目のミキモト本店のクリスマス・ツリーが銀ブラを楽しむ人々を楽しませてくれています。

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今日は、ちょっと店内に入ってみました。 案内嬢からCHRISTMAS JEWELRY FAIR 2014の封筒を頂きました。
 その封筒にはクリスマス・プレゼント用の素敵な真珠のネックレスやイアリング、ブレスレットなどの案内のほかに、「銀座と共に歩むミキモト」展の案内も入っていました。

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  ご案内文には、
1899年(明治32年)に、ミキモトは、西洋文化の中心地であった銀座に日本初の真珠専門店を開設しました。以来、115年の歳月を銀座と共に歩み、宝飾文化を発信し続けてきました。
本展では、ミキモト本店が歩んできた軌跡や銀座の地で果たしてきた役割を探ると共に、時代ごとに異なる表情を見せる銀座の魅力を、当時の写真や映像、さまざまな名店の貴重な資料と共にご紹介します。」とあります。
それではと、6階のミキモトホールへ行ってきました。 

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 このホール入口の向こう側に展示されている時代、ミキモトと銀座の名店の開店当初の写真など、是非ご自身の眼でご覧になって下さい。
開催期間は、11月21日から12月30日までです。 入場、 無料。お買い物と共に、お楽しみ下さい。

 

 

◆秋の中央区歴史散歩2014 「江戸初期の埋立地を歩く」 ~第2回大川端・中洲・浜町編~

[巻渕彰/写楽さい] 2014年12月 4日 14:00

秋の中央区歴史散歩2014「江戸初期の埋立地を歩く」の後編第2回が11月30日(日)開催された。この歴史散歩は中央区の成り立ちを探訪するシリーズで、春の「江戸前島を歩く」に続く第2弾。明暦の大火(1657年)以前に形成された江戸初期の埋立地を古地図を見ながら歩こうという企画。区報で公募し第1回11/22の京橋・八丁堀・新川編に続き、第2回は大川端・中洲・浜町編で開催された。実施はまち歩きボランティアガイド団体の中央区文化財サポーター協会。くわしくは「区のおしらせ中央」11/1号、こちら>>

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第2回のこの日は曇りながらも穏やかな晩秋。茅場町1丁目交差点付近から出発する。今回は日本橋エリアを歩くコース。稲荷堀(とうかんぼり)跡を経て、行徳河岸跡へ。成田詣での舟が行き来した江戸初期からの地だ。湊橋辺りは上空に高速道路もなく見晴らしがよい。高尾稲荷、日銀創業の地から永代橋が望める隅田川テラスへ。

隅田川大橋を越えるとやがて中洲地区。対岸の深川は仙台堀川に沿ってセメント工業発祥の地辺りである。埋め立てを繰り返した中洲に入る。国重要文化財の清洲橋を眺めて真砂座跡へ。女橋跡の碑を経て高速道路下をくぐると浜町。常盤会久松邸跡は正岡子規が寄宿していたところ。色づいた落葉を踏みながら浜町緑道を行く。甘酒横丁を進み、人形町駅付近で解散した。@巻渕彰

 

 

 

小網神社の「どぶろく祭り」

[滅紫] 2014年12月 3日 19:00

渡月橋を渡るのに数時間とか紅葉狩りたけなわです。実りの秋にその年の収穫を祝うのはオクトーバー・フェストやボジョレー・ヌーボなどの新酒祭りやサンクス・ギビングや新嘗祭など洋の東西を問いません。新嘗祭は11月23日宮中や全国の神社で行なわれ、小網神社では新穀と共に神前に供えられるどぶろく(新撰田でその年に採れた新米で醸した濁り酒)を縁の参拝者にふるまう「どぶろく祭り」が11月28日に行なわれました。人形町の駅を降りると笛の音が聞こえてきます。あまり広くない境内にはかなりの参拝者が順番を待っています。小網神社は室町時代に建立の小網山万福寺に祀られていた稲荷社に起源すると伝わる強運・商売繁盛の福の神として信仰を集めてきました。

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早速私も。お参りを済ませると隣にはかわいい巫女さんがどぶろくを勧めてくれます。3サイズありました。「どぶろく」はこのために特別に造られているとのことで「他では入手できません」とのこと。一番小さいサイズでいただいたのですがかなりの濃さと強さです。すすきで出来た「強運厄除のみみずく」は有料で授与されます。(2500円)

錢洗い弁天で200円洗いました。数日後には400円になっているかな?などとまたまた馬鹿なことを考えながら帰途に。12:30から奉納される国指定無形文化財に指定されているという「里神楽」は次の予定があって見られず。来年の楽しみに。

小網神社 日本橋小網町16-23  人形町駅A2出口3分

 

 

文学で楽しむ中央区(その2)

[之乎者也] 2014年12月 2日 09:00

昼間はぽかぽかと暖かい日差しを楽しめますが季節はすっかり冬。日が落ちると外を出歩くのも暖かい格好で出かけないと風邪を引きそうな季節になりました。本日はそんな季節のお勧めとして中央区にゆかりのある文学作品についてお話したいと思います。今年の6月に中央区観光ブログで石川島人足寄場を舞台にした松本清張の『無宿人別帳』(文春文庫)についてふれました(/archive/author/ck1401/) が、第2弾としてご紹介するのは山本周五郎の『さぶ』(新潮文庫)です。sabu.png

『小雨が靄のようにけぶる夕方、両国橋を西から東へ、さぶが泣きながら渡っていた。双子縞の着物に、小倉の細い角帯、色の褪せた黒の前掛をしめ、頭から濡れていた。』と本の題名にもなっているさぶの寂しげな姿から始まるお話は、さぶと一緒に日本橋小舟町の表具屋芳古堂で働く栄二を中心に進みます。同い年で12歳から一緒に奉公を始めた二人も二十歳になり、仕事も良く出来、男前で器用な栄二は、本町にある得意先の両替商綿文の仕事で忙しい毎日を送っていましたが、ある日突然親方から暇を出されます。綿文で起こった盗難事件の犯人の疑いをかけられた栄二は、無実を晴らそうとやっきになりますが、綿文からは門前払いを食らい、結果として北町奉行の牢屋に入れられてしまいます。信頼していた得意先と親方からの仕打ちに絶望した栄二は、取調べに対して一切口を閉ざし、住所も職業についても話さなかったため無宿人とされて石川島人足寄席場に送られてしまいます。「この寄場は収容人を罪人とみなさず、手に職のあるものはその職にはげみ、職の無いものは好みの職をみにつけることができる。それらの作業には賃金が支払われるし、それはやがて世間へでたとき正業につく元手になる。」寄場同心の説明も耳に入らず、不貞腐れる栄二も、寄場で起こる様々な事件、けんか、台風による高潮、役人や他の収容者との交流、面会に訪れてくれる旧知の友情を通じて大きく成長する。「寄場でのあしかけ3年は、しゃばでの10年よりためになった。」、200ページ超にわたる寄場での生活を終え、栄二は島を出てハッピーエンドを迎え、盗難事件の謎も明らかになるが、それは読んでのお楽しみということにしておきましょう。

今では大川端リバーシティの高層マンションが並び、佃公園の石川島灯台のモニュメントにわずかに名残を残す人足寄場ですが、『さぶ』は我々を江戸時代の日本橋、石川島へ連れて行ってくれます。寒い夜は熱燗で温まりながら山本周五郎ワールドで江戸の町を旅してみるのはいかがでしょうか。