[あすなろ]
2017年3月 3日 09:00
塩と梅酢を合わせた調味料の味加減が良いものを「塩梅」
といい、物事の具合を表現するときにも使われる言葉にも
なりました。
さて、元禄年間創業、銀座三河屋さんの
「煎酒(いりざけ)」です。
日本酒に梅干と花がつおを入れ、煮詰めた
江戸時代の食卓には欠かせなかった調味料です。
当時の料理書から再現されました。
かつお節の旨みと梅干の酸味と塩気のバランスが
絶品、良い塩梅で、いろいろな料理に合うと思います。
江戸の食、ヘルシーなスローフードが見直されていますね。
金春通りに面してお店があります。
◆銀座三河屋
東京都中央区銀座8丁目8番18号
[お染]
2017年3月 1日 18:00
先日、歌舞伎「雙子隅田川」という演目を見て涙したお染です(^^;)
「雙子隅田川」では幼い梅若丸が人買いにさらわれてしまうのですが、
イヤホンガイドによると江戸時代にはこのようなことが実際にあったそうで...
なんてこと!!!!!(>_<)
八重洲一丁目にある一石橋のたもと(日銀じゃない方です)には、
江戸時代の 「一石橋迷子しらせ石標」 が残され、東京都の指定文化財になっています。
石標の正面には 「満よひ子の志るべ」 、左側には 「たづぬる方」 、右側には 「志らす類(しらする)方」 と彫ってあります。
上が窪みになっていて、迷子になった子の特徴などを書いた紙を張るようになっています。
湯島天神や浅草寺、両国橋橋詰にも同様の物があったそうですが、現存するのはここのみ。
江戸時代は今ほど情報網が発達していないから迷子が多かったのかなと思っていたのですが、まさかそんなことが横行していたなんて...(>_<)
この石標に貼ってもみつからなかったら、人買いの仕業の可能性が高かったんだそうです。
親やはぐれた子供の気持ちを思うとたまらなく、このようなことは世界中どこでもあってはならないと強く思いました。
直視するとブルーになる部分もありますけど、こういった文化財を通じて、忘れずに伝え続けていきたいですね。
一石橋 は、北に幕府金座御用の後藤庄三郎、 南に幕府御用呉服所の後藤縫殿助の屋敷があり、後藤さんが2人だから、後藤をもじって、五斗+五斗=一石と名付けられたとのこと。
江戸っ子の粋なネーミングですね^^
北に日本銀行、南に呉服橋交差点が、今に見られる名残りでしょうか。
五斗は90リットルで一石は180リットルだそうです。
子連れ狼のオープニング曲で歌われている
「ててご(父御)と ははご(母御)と ごとごとと いっこくば~しでまてばよい♪」
「ごとごと」は乳母車のゴトゴトだと思いますが、一石橋の橋名の由来を考えると「五斗と五斗」
なんですかね。
そして、拝一刀かっこよすぎ。。。私も子育て頑張るよ p(`・ω・´)q
歌舞伎観劇から始まり、いろいろなことを考えました。
中央区には有形・無形、様々な文化財がありますので、皆様も街歩きを味わってみてください^^
◆一石橋迷子しらせ石標
所在地:中央区八重洲一町目十一番地先