[みど]
2013年11月29日 14:00
日本初の「アイスクリームバー」は中央区から誕生したことを ご存知だろうか。
日本橋小網町にある「協同乳業株式会社」が1955年(昭和30)に
『ホームランバー』を生産開始した。 協同乳業で馴染みのない方でも
"メイトー(MeITO)"のブランド名 は聞いたことがあるでしょう。
昔はアイスといば、カップ入りが一般的だったが、協同乳業は デンマークから
アイスクリームバーを製造する機械を購入し 『ホームランバー』が誕生した。
当時はスティック状のアイスクリームは珍しくて、売り出すと すぐに大ヒットし
たそうだ。中の棒は反りにくい北国の木を使う というこだわりもあった。
発売当時は子どもにも買えるよう1本10円で駄菓子屋に置いたことも ヒットの
要因だったと言われている。そして棒に「あたり」が出たら もう1本もらえると
いうゲーム性を取り入れたことが素晴らしかった。
恐らく、この記事をご覧いただいている多くの方も「あたり」を 引き当てた経験
があると思う。
中央区には色々な「日本初」があるが、こういう身近なもので ロングセラー
商品があるのは少々、嬉しい。もしかしたら 皆さんの周囲にもこういう
「日本初」があるかも知れませんよ。
[橘]
2013年11月26日 14:00
12月1日(日) 9時~16時 日本橋横山町馬喰町の「新道通り」で、問屋さんの素人さん向けのセールが"大江戸問屋祭り"として1日だけ行われます。
参加している問屋さんは横山町馬喰町の75店です。
URL: http://tonyamatsuri.com/#tab3
今回゙は"大江戸問屋祭り"にも参加している、袋物(バッグや財布)・鞄を扱う"フクモト"をご紹介します。フクモトは大正9年(1920年)の開店ですから、以来95年に亘り袋物・鞄の卸売販売を続けてきた会社です。かつてはデパート、現在は専門店等への卸売りが中心の様です。
フクモトは「新道通り」で参加すると共に、写真の本社ビルを当日は開放して、素人でも中に入ってバンドバッグ・財布等を市価の4割引きで購入できます。
私は、昨年偶々通りかかってこのセールを知り、札入れや娘の鞄を購入しました。本社ビルは総武線及び都営浅草線の浅草橋、総武快速線の馬喰町、都営新宿線の馬喰横山の各駅から5分以内の所です。
ご興味のある方は、12月1日(日)だけなので、是非この日に行ってみて下さい。
所在地: 中央区日本橋馬喰町2-1-4
TEL: 03-3663-8541
地図: http://www4.ocn.ne.jp/~fortner/map.html
[メニイブックス]
2013年11月21日 14:00
11月19日(火)『まち歩き』老舗ツアーに行ってきました。
地下鉄日比谷線・小伝馬町駅で集まり大伝馬町、本町、小舟町と回りました。
参加者は男女合わせて9名、それと特派員2名、観光協会の方1名の計12名。
まずは「江戸屋」さんから。
享保3年(1718)から続く刷毛、ブラシ屋さん。社長さん自ら説明していただきました。
手にしているのは、漆塗り用の刷毛で、材料は女性の髪との事。
また染色用の刷毛は鹿の毛で、毛が中空になっているので染料の含みがよいので、それが使われていることでした。
社長さんの左手に見える展示棚は「中央区まちかど展示館」のため用意しているものだそうです。
次にお邪魔したのは、日本橋本町にある「小津和紙」さん。
創業は承応2年(1653)、4代将軍徳川家綱のころ。
現在耐震工事中でしたが、2階の博物舗で倉田さん(勤続50年!)が和紙と洋紙の違いを水につけた状態で説明してくれました。
左が和紙と洋紙。
これをくしゃくしゃに
丸め引っ張り、実際に自分たちで強度を
確かめました。
右の写真は
洋紙と(小津)和紙を水に浸しているところ
この写真は、パネルに水浸した洋紙と和紙を貼り付け、それぞれの紙の強度を実際に示しているところです。
洋紙はぼろぼろになって貼り付けることができませんでした。
そのほか古文書、大福帳など紙に関する資料がたくさん展示されていました。
時間の関係でゆっくり見られませんでしたが、また日を改めて見学するのもよいかと思います。
最後に「伊場仙」さんにお邪魔しました。
創業は天正18年(1590) 徳川家康が始めて江戸に入府した年です。「伊場仙」さんも吉田社長自ら説明していただきました。
団扇、扇子を扱っており、かつては浮世絵などの版元だったそうです。
団扇絵についての艶っぽい話を楽しく話してくれました。
この「伊場仙」さんで今回の「老舗コース」は終了しました。
10時から11時半ころまでの老舗めぐり。天気もよく、それほど寒くなく老舗のよさを感じたツアーでした。
[kimitaku]
2013年11月13日 09:00
人形町、小網神社から近いところに、
有松絞りの
竹田嘉兵衛商店東京店 「笹加」 があります。
間口は狭いけれど、お店に入ると、絞り染めの素敵な着物がいっぱい。
ちょうどお昼前、店員さんが笑顔で応対してくれました。
本店は名古屋市にあり、寛保年間(1741年ごろ)に「竹田庄九郎商店」本店から分家したとのこと。
有松絞りの説明をしていただきました。
図案に従い、生地を糸で括り、それを絞り、染め上げてつくる。
その行程は非常に高度で、白生地に目安無しで、糸で括った模様が、そのまま反物になるとのこと。
一人一人がそれぞれ一芸の絞り技法を持っており、その種類は100種にも及ぶとのこと。
絞りの一粒一粒、一筋一筋を、その手先指先に一生をかける伝統工芸だそうです。
例えば、良く知られている 「鹿の子絞り」でも、手結び鹿の子、突出し鹿の子、一目鹿の子、京極鹿の子、横引き鹿の子。そのほかにも数えだすときりがないとのことです。
染め上げにも熟練度が要求されますが、染め上げた反物の糸を抜く作業がまた大変。それぞれの絞りで「糸抜き」の方法が異なるとのこと。
そして 世界での絞り染めの技法の9割は日本で発達した技法であり、他の染色と異なり糊や蝋は使用しませんとのお話でした。
私も可愛い「絞り染めの」の手拭い、江戸文化の伝統を醸し出す美しい模様でとても欲しくなりました。
注:絞りとは 生地を染める前に糸で括ると、その場所が白くなり、以外の場所が染め上る、それを高度化したもの。日本書紀以前からの技法。
有松絞りは世界に発信。パリコレ(19993年)ドイツ、オーストリア、アメリカ、各国で、展覧会を開催しています。
長寿で有名だった「きんさん ぎんさん」も絞りの技術者だったそうです。
笑顔の写真は東京店長さんです。
お店の住所 中央区日本橋蛎殻町1-11-9
電話番号03-3666-4649
お店の行き方 :
人形町の日本橋小学校の裏手、小網神社の前の通りを日本橋川方面に突き当たると、左手にビジネスホテルが見えます。 そのホテルの手前の道を左に入って徒歩 数十秒です。 最寄駅は「人形町」です。徒歩数分。