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東京マラソン2016 佃大橋の上流側歩道は通れません <至急のご案内>

[銀造] 2016年2月24日 18:00

 東京マラソン2016 の応援、観戦を楽しみにしている皆様、

佃大橋の上流側歩道は、橋の耐震工事を行っており、湊3丁目側から橋の上に至る鉄橋は撤去されております。

 

2月24日は、ちょうどポンプ車でコンクリートを送る作業中でした。

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 佃大橋の上での応援と観戦は明石町側から上がる陸橋をご利用下さい。

丁度、この上がった所に36km地点の鋲を打ってあるのですが、それは通行できない上流側です。

この地点が少し坂になっていて、ランナーには一番苦しい通過点だとのことです。

(前にレポートしていた「坂の上のねこさんのブログ参照。)

 

間違って、上流側に着いた方は、「佃島渡船碑」をご覧になって、下流側の歩道橋をご利用下さい。

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楽しい応援とご観戦になることを祈念しています。 銀造

※この工事は3月31日まで続くとのことです。 築地と佃、月島を散策される方も、ご留意下さい。

 

 

 

◆ 春の音色・隅田川の中央大橋

[隅田の花火] 2016年2月23日 14:00

毎年2月を過ぎると「隅田川の中央大橋のたもとにある河津桜が開花しました」という便りが聞こえてきます。

隅田川にも、そろそろ春が訪れることを感じさせてくれます。

s_hanabi31-1.jpg(2月14日の河津桜)

 

隅田川にかかる「中央大橋」。93年に開通したこの橋は、月島・佃地区から東京駅の八重洲口までを1本の道で繋いでいます。

今回は私が感じるこの「中央大橋」についてのお話しです。

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白くて高い主塔が非常に特徴的ですが、ケーブルが主塔の上のほうから出ているので、この橋の近くに来ると自然に視線が空の方に向いてしまいます。

 

近隣に高層マンションが多いこの街並みに調和した「高さ」のある主搭により、橋が街並みに埋もれることなく存在感が示されていて、さらにケーブルが作りだす「斜め」の線が直角ばかりの街並みに少し違ったアクセントをもたせてくれている気がします。

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この白い主塔ですが、「兜(かぶと)」の形を模しているのだとか。かつて佃地区は、江戸時代は佃島や石川島といった島でしたが、石川島はかつては鎧島(よろいじま)と呼ばれていたそうで、この「鎧」の対をなすものして「兜」というデザインになった、という風に言われています。

 

兜かぁ。

見方によっては、「バンザイをした巨人」のようにも見えますし、

見上げる場所によっては、「巨大な蜘蛛」のようにも見えます。

s_hanabi31-4.jpgまぁ、何に見えるかは人それぞれでしょうか。こういうのは子供さんのほうが得意かもしれませんね。

 

 

この橋は歩道が広く、植栽まであったりするので気持ちよく歩けるのですが、大きな特徴としては橋桁が大きく「カーブ」している点があげられます。

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橋の種類としては「斜張橋(しゃちょうきょう)」というタイプ。斜張橋は主塔から出る数本のケーブルを直接橋桁につなげて橋桁を吊ります。

主塔の本数やケーブルを出す位置など、その場所の景観に合わせた自由度の高い設計ができるので、最近はその数が多くなっているそうです。

s_hanabi31-6.jpg(斜張橋の例:尾道にある尾道大橋(奥)と新尾道大橋(手前))

 

中央大橋の場合、カーブしている橋桁を吊っているので、おそらく複雑な計算をして設計がされたのだと思うのですが、最近ではこういった複雑な形の橋が斜張橋で実現できるようです。

s_hanabi31-7.jpg(橋桁の平面図)

 

また、橋桁はカーブだけでなく上向きに弓なりにもなっているので、この橋を渡ろうとすると、渡った先のほうがよく見えません。

「この先の橋の向こう側ってどうなっているのかな?」と思ったら、弓なりの頂上、カーブの頂点にあたる橋桁の真ん中あたりに足が向かうことになります。

 

その橋桁の真ん中あたり、進行方向のどちらを見ても一番見通しが良いのが「カーブの外側」。ここで川の方向を見ると、オシップザッキン作の「メッセンジャー像」が現れます。隅田川とフランスのセーヌ川は友好河川ということでパリから寄贈されたこの像が隅田川の上流側・永代橋やスカイツリーの方向に向けて飾られています。

s_hanabi31-8.jpg右腕にパリ市の紋章である帆船を抱いている像なのですが、橋の上からは像の前側がよく見えず、どうなっているのかわからないのがこの像のミステリアスなところです。

 

この橋の隣にある石川島公園の北側には東京とパリの友好関係を示す「パリ広場」があり、中央大橋の設計もフランスのデザイン会社であることから、この橋の付近は「フランス」や「花の都パリ」の香りがする場所となっています。この橋はパリとの友好関係の象徴と言っても良いかもしれません。

s_hanabi31-9.jpg(11月15日・月島の隅田川テラスより中央大橋方面)

 

 

そして、この中央大橋のある場所の一番の特徴。それは桜が咲く公園が3つも隣接していることではないでしょうか。

佃公園と石川島公園と新川公園。いずれの公園も春になると隅田川沿いに桜が咲き、隅田川の春に彩りを添える場所になっています。

s_hanabi31-10.jpg(2015年:石川島公園)

 

公園を歩くと、ついつい写真の四角形の中に桜と中央大橋を入れてしまいます。これほど桜に囲まれた橋はなかなか無いかもしれません。

s_hanabi31-11.jpg(2015年:新川公園)

 

こうして見てみると、春の中央大橋は「筝(こと)」のように見えてきます。

ケーブルは糸、そして白い主塔は巨大な琴柱(ことじ)のようで、「春の海」とか「さくらさくら」とか・・・春の奏でが聞こえてきそうです。

s_hanabi31-12.jpg(2015年:佃公園)

 

桜咲く春。訪れまでもう少しかかりそうですが、暖かくなりその季節がやってきたら、中央大橋の周りに咲く桜に囲まれてみる。

そして春の音色を感じてみるのはいかがでしょう。

 

 

 

【ますます便利です】中央区コミュニティサイクル

[お染] 2016年2月 9日 09:00

昨年10月1日からスタートした「中央区コミュニティサイクル」◎

最初に登録が必要で、「えっ、登録?」と思いましたが、思ったより簡単にできました。

超便利で、利用しまくっています(^^♪

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ハンドルやサドル、カゴの形、ミラーの有無...ちょっとづつ違うので、好きなの選べます。

 

◆中央区コミュニティサイクル

HP:http://docomo-cycle.jp/chuo/

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500円プラスでICカードも発行できます。これならかざすだけ。

なくてもネットで発行される番号を入力すればOKです。

 

東京都内は地下鉄も充実していますが、線を乗り換えて一駅乗るんだったら 地上から行った方が早い、なんてこともしばしばで。。

そんなとき、歩きより自転車あったらいいのになー、というニーズにばっちり応えてくれています(`・ω・´)!

 

2月1日より、中央区・港区・千代田区・江東区の4区で広域実験を行っており、 どこで返してもよくなったのでますます便利になりました。

自転車が置いてあるポートの数は、4区合わせて123箇所(2015年12月末時点)です。

◆自転車シェアリング広域実験

HP:http://docomo-cycle.jp/tokyo-project/#notice

 

さっそく先日、港区某所で借りて、銀座6丁目あたりで所用を済ませ、中央区の宝町で返却。

ほんとにできたー☆

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TYOが中央区、MNTが港区、CYDが千代田区なんだと思います。

電動です☆

 

電車と歩きで同じ行程を行くと、歩きの方が多いんじゃない?という感じだったのですが、自転車だと時間短縮もできました。街並みも眺められますしね

 

他に区や民間の駐輪場もいくつか見かけますので、合間に駐輪するときはこういったところも利用しつつ、むやみな路駐は避けましょうネ☆

◆中央区の駐車場・駐輪場

HP:http://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/tyusyazyo/

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三越地下や駅の近くにもちらほら。写真は昭和通り京橋付近、東日本橋駅近く。

 

施錠だけしても返却にはならないので、返す時はポートで「施錠」→「Enter」です。

タイヤを固定する金具から出ている微弱電流を感知して、返却と認識しているようです。

 

2月6日~2月10日は安全運転キャンペーン☆

登録している方に、コレド室町地下1階「日本橋案内所」にて、ヘルメットの無料配布(数量限定)があるようです。 ←好評につき配布数終了しました。

 

銀座・日本橋・築地・月島etc...

自転車で東京の街並みや観光を楽しんでください♪

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春寒のプランツウォーク

[サム] 2016年2月 8日 14:00

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R0037002RSG.jpg 晴海トリトンスクエア内ポケットプラザ「花・水・樹」のグリーンアドバイザーの案内で園内を散策する毎月恒例のミニガーデンガイドツアー。

今月は2月4日に開催されました。(12:30~ 14:30~)

今回のテーマは「立春の庭の植物」。

前回も取り上げたキンギョソウ(ゴマノハグサ科)は、花のテラス・スロープガーデン・サウストリトンパークと、方々に植えられていますが、やはり陽当たりのいい、サウストリトンパークのキンギョソウが一番ふっくらと元気よさそうに咲いています。

糸状の垂れ下がる黄金色の葉が特徴のフィリフェラオーレア(ヒノキ科)もサウスパーク内のものは、黄色味が一段と鮮やかなようです。(左上)

花のテラスにはミカン科のクロウェアの新顔の白花。

可愛らしい星形の花です。

葉を揉むと柑橘類独特の香りがします。

朝潮運河沿いのスロープガーデンではキンカンが夕陽を受けてオレンジ色に輝いています。

緑のテラスでは紅梅、素心蠟梅が目を引きます。

ソシンロウバイの静溢で穏やかな芳香には心が休まります。

足元に注意を向けると、春を告げる代表的な花、フクジュソウが芽を出す直前。

今後の成長が楽しみです。

テラス一帯では、冬の間葉を落としていた木々の枝にやがて葉や花になる冬芽が顔をのぞかせています。

冬芽の近くには葉が落ちた痕(葉痕)が見られ、各々の形や並び方が目や耳や口に、また全体の様子が人や動物の顔のように見えるものもあり、ユーモラスで微笑みを誘います。

多肉植物の種類や品種に応じた異なった育て方、挿し木の手順等についてもレクチャーいただきました。

またすこし冬場の花木のウォッチングの楽しみ方に幅がでたプランツウォークでした。

 

左から、クロウェア、コウバイ、ソシンロウバイ、フクジュソウ

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左から、トチノキ、カエデ、カシワバアジサイ、アジサイ 

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月島散歩 佃島砲台跡、西仲橋の歴史など

[銀造] 2016年2月 6日 09:00

 月島を散歩して、江戸時代末期から明治にかけての月島の歴史に触れることが出来ます。 

月島は明治20年から埋め立てが開始されたのでしたね。

そんなことを教えてくれる案内板を2つご紹介します。

 

 一つ目は、月島1丁目14の辺りに設置されている「佃島砲台跡」の説明版です。 その説明では、

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江戸時代末期、佃島の南に位置するこの場所には、外国船の渡来に対処するための海防施設「砲台」が築かれました。
 江戸防衛・海防策の一環で砲台が築造されたのは、嘉永6(1853)年6月にアメリカ東インド艦隊司令長官ペリーが4隻の軍艦を率いて浦賀に来航し、日本の開国・貿易港の開港などを求めた出来事が契機でした。

ペリー来航から2か月後の同年8月、幕府は非常事態に備えて品川沖に江戸防衛用の台場(砲台)築造を始め、翌年11月までの短期間に「第一~第三・第五・第六・御殿山下」の六基(品川台場)を完成させました。
佃島の南に砲台が築かれたのは、品川台場の築造から約10年後の元治元年(1864)のことでした。

砲台新設の契機となったのは、文久3年(1863)に勃発した薩英や元治元年の四国(英・米・仏・蘭)連合艦隊による下関砲撃事件などの出来事でした。

幕府は、より強固な江戸湾防備体勢を敷くため、品川から越中島までの間に新たに海岸砲台の設置を計画し、佃島砲台もその一つとして築造されました。
 佃島砲台の規模は「東京市史稿」の「東京通志」によると「京橋区佃島南端海中ニアリ。東西凡三拾九間(約70メートル)、南北凡四拾間(約72メートル)、面積凡千三百七拾坪。元治元年甲子幕府之ヲ築キ、明治に至リ修理ヲ加ヘ、陸軍省ニ属ス」とあります。
 明治期には、陸軍省所管の砲台となりましたが、明治20年(1887)に始まった月島築造工事の際に、佃島砲台を基点として月島第一号埋立地(現在の月島1~4丁目)の埋立が進められ、工事の過程でその姿を消しました。

       平成23年3月(案内板の設置年月)

 

また、西仲通り商店街から勝どき方面に向かって歩いていくと、西仲橋がありますが、

この橋の架け替えについての記事も興味深いのでご紹介しますと、

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現在の西仲橋は、平成26年(2014)3月に架け替えられました。

架け替え前の西仲橋は、昭和31年(1956)に架橋され、橋脚・橋台の基礎として、合わせて70本の木杭(米松)が使われていました。

この木杭は、現在の西仲橋架橋の際に、月島川から取り出して展示するとともに、ベンチとしても再利用しています。また、以前の西仲橋の橋台前面にあった石積みは、擁壁や植栽まるとして再利用しています。

との説明です。

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 明治時代から昭和にかけてのビルの土台や橋の基礎には、米国産あるいはカナダ産の松が沢山使用されたのですね。

そんな事も考えながら、再利用のベンチに座って、月島散歩を楽しみました。

 

 
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