Hanes

中央区にもいます!個性豊かな犬たち


こんにちは。アクティブな活動は一旦休止中のHanes(ハネス)です。
家にいる時間が長くなり、「おうち時間」を快適に過ごすためのグッズを色々と購入した方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんな中、たびたび耳にするのは癒してくれる「ペットロボット」や「バーチャルペット」の存在です。
特にペット禁止のマンションにお住いの方や、動物は好きでもアレルギーのある方には画期的。

動物と言えば、これまでに中央区内で見られるに焦点を当てた記事を執筆してきましたが、犬についてはまだでした。
というわけで、今回は中央区内にいる個性豊かな犬たちをご紹介します!

水天宮(日本橋蛎殻町)

まずは、戌の日の安産祈願で有名な水天宮
ここには、天御中主大神、安徳天皇、建礼門院、二位の尼の四柱の神様がお祀りされています。
「中世に思いを馳せる中央区内の源氏・平氏関連スポット」では取り上げ損ねてしまいましたが、水天宮も平氏にゆかりがあったとは驚きました。

さて、本題の犬ですが、区内ではたくさんの狛犬に出会えます。
しかし、水天宮の狛犬は、ブリヂストンの創立者である石橋正二郎氏がご奉納。
狛犬は通りすがりに見るだけという方も多いかもしれませんが、新型コロナウイルス感染症の影響が一段落した際には、ぜひ狛犬の前でも立ち止まってみてくださいね。

そして、とりわけ注目していただきたいのは、見つめ合う母犬と子犬から愛情が感じられるこちらの「子宝いぬ」(現在はマスク姿です)。
2匹の周囲にある十二支の文字のうち、自分の干支のものをなでると安産、子授け、無事成長などへのご利益があると言われています。
私が訪れた際も、多くのご夫婦が自分の干支の文字をなで、写真を撮るなど微笑ましい光景が見られました。

 中央区にもいます!個性豊かな犬たち


さらに、お産が軽く多産である犬にあやかった縁起物「福犬」や親犬と子犬が描かれた可愛い「福絵馬」もあり、非常に犬との関係が深い場所なのです。
現在は緊急事態宣言発令に伴い、分散参拝を推奨し、建物内での人数制限をしています(2021年4月24日現在)。
ご参拝予定の方は、事前に水天宮の公式ホームページをご覧ください。

名犬チロリ記念碑(築地)

続いては、築地川銀座公園へと向かいます。
ここで出会える犬とは、ご近所の方が散歩で連れてきている犬ではなく、名犬チロリと子犬の銅像です!

 中央区にもいます!個性豊かな犬たち


記念碑に設置されたプレートにある通り、名犬チロリとは、殺処分寸前のところで助けられた捨て犬で、後にセラピードッグとして全国で活躍した代表的な犬のこと。

 中央区にもいます!個性豊かな犬たち


詳しくは、以下の記事をご覧ください。
銀造さん「築地川銀座公園 築地川 チロリを見れば つきを呼び」(2013年11月)
湊っ子ちゃん「中央区のセラピードッグ 名犬チロリ」(2019年9月)
湊っ子ちゃん「中央区のセラピードッグ チロリの仲間たち」(2019年11月)

築地えとビル(築地)

干支のレリーフが特徴的なこちらの建物では、トップの写真でご紹介した犬に出会えます。
犬種はパグでしょうか?
そして、何かに驚いたかのような面白い表情も見どころです。
犬に限らず、他の干支のレリーフも非常に味があるので、お近くを通る際にはご自身の干支もチェックしてみてくださいね。

からくり櫓(日本橋人形町)

人形町通りに、「町火消し」「江戸落語」の2つのからくり櫓時計台があることをご存知ですか?
江戸情緒あふれる演出が楽しめるこの櫓は、お時間がある際にはぜひ見ていただきたい町のシンボルの1つ。

 中央区にもいます!個性豊かな犬たち

(右側に見えるお店は、以前本ブログでご紹介した洋菓子屋 「たがやす人形町店」さん。)


今回は一旦からくりについては置いておいて、どの時間帯でも楽しめる櫓に描かれた絵を見てみましょう。
実は、ここにも猫や犬が描かれているのです。

 中央区にもいます!個性豊かな犬たち


からくり櫓の演出については、以下の記事をご覧ください。
小江戸板橋さん「からくり時計は、人形町のシンボル櫓(やぐら)。」(2019年10月)
rosemaryseaさん「『新参者』と人形町 10年を考察 ②  ~ からくり櫓 (江戸落語) ~」(2020年4月)
rosemaryseaさん「『新参者』と人形町 10年を考察 ③  ~ からくり櫓 (江戸落語) 後編 ~」(2020年5月)
rosemaryseaさん「『新参者』と人形町 10年を考察 ④ ~ からくり櫓 (町火消し) 前編 ~」(2020年5月)
rosemaryseaさん「『新参者』と人形町 10年を考察 ⑤ ~ からくり櫓 (町火消し) 後編 ~」(2020年5月)

また、日本橋小学校の正門玄関近くには、西郷隆盛屋敷跡の説明版があります。
そこには、彼が猟犬を数頭飼っていたことも記されています。
時として、犬の鳴き声が聞こえるような当時の様子を想像しながらまち歩きをしてみるのも楽しいかもしれませんね。

日本橋人形町のご当地キャラクター「下町KING人之助」(日本橋人形町)

最後は、運がいいと出会えるレア度の高い犬のご紹介です。
それが、2011年にデビューした日本橋人形町のご当地キャラクター「下町KING人之助(にんのすけ)」
人形町商店街協同組合の発案により、冒頭でご紹介した水天宮「子宝いぬ」にちなんで生まれ、名前は昔から大切にされてきた人情人助けの精神に由来します。
なんと、ゆるキャラグランプリにエントリーしたこともあるんです!

そして2017年5月には、「あたぼうよ」、「ベラボー!」、「やなこった!」などといった江戸の下町ことばを含むLINEスタンプの販売を開始。
日本橋人形町出身の漫画家森本サンゴさんの原画をもとに制作したものです。
詳しくは日本橋新聞「人形町のご当地キャラ「人之助」LINEスタンプに 下町ことばなど全40種」(2017年5月)をご覧ください。

そんな人之助のこれまでをもっと知りたいという方は、公式Facebookを覗いてみてはいかがでしょうか?

あとがき

今回は、4ヶ所で見られる犬とイベントなどに出没する犬をご紹介しましたが、改めてその場所に注目すると、築地エリアと人形町エリアに絞られます。
人形町エリアというと、これまでは「江戸情緒が残る下町」や「甘酒横丁」を真っ先に連想していました。
しかし、今回の記事執筆を通し、予想以上に犬にゆかりのあるエリアだということを知ることができ、町への関心が一段と高まりました。

とはいえ、他のエリアをじっくり散策することで、まだ見ぬ「犬たち」と出会えるのかもしれません。
引き続き動物に焦点を当てたまち歩きを楽しんでみたいと思います。