私は大根が苦手で、タクアンも食べられないのですが、今回べったら漬けに初挑戦です。
様々な屋台が所せましとひしめく中、試食用のべったら漬けをひとつまみ
清水の舞台から飛び降りるような気持
で口に放り込みました(>_<)
う〜ん? 個人的にはなんとも、具体的なコメントはさし控えたいと思いますが、東京を代表する名産品と言われるだけのことはあるのかもしれないかも鴨川。少なくとも、タクアンのような味はしなかったのでオッケーです。
私の目的はもちろんべったら漬けではなく、宝田恵比寿神社の門前やその界隈で繰り広げられるお祭りの雰囲気を味わうこと。このお祭りの隠れた特色は、日本橋では老舗の名店がこの時ばかりの限定メニューや商品でもてなしてくれる屋台群。ズラリと名並ぶ露店のラインナップには、カステラの「文明堂」、人形町の「小春軒」、鰻の老舗「伊勢定」、すき焼きの名店「今半」など、つまようじに刺さった試食用サンプルをかわりばんこにつまみ食いしていくだけで、全国的にもその名をとどろかせる一流グルメで今日の晩御飯を味わうことができるのです。
それにしても江戸時代から続く伝統的なこの賑わい。これは世界記憶遺産に登録されてもよろしいのでは?と思えるほど、なんとも懐かしいムードです。どこの田舎でも見られる素朴な原風景は、ここ日本橋大伝馬町が起源だったのか・・・
東京ではこの季節にもお祭りが数多く開催されますが、今年はやや肌寒いせいか北海道の夏祭りを思い出します(私は道産子)
地元の人々に交じって海外からの観光客も大勢訪れており、私のようなアウトサイダーでも心地よくもてなしてくれる露店の皆さんの和やかな笑顔が印象的でした。
江戸時代からの有名な老舗江戸屋さんで歯ブラシを買ってから、そのすぐ先にある「板前バル」で一休み。
ここはもとお寿司屋さんだったそうで、そのままの店構えで創作料理の板前さんが開業。ちょっと敷居が高そうに見えますが、庶民的でリーズナブルな料金設定でおすすめです。
ワインや日本酒のメニューが充実しており、ちょっと無国籍風な雲丹のパスタとか、和牛の握り寿司(¥180)などユニークなお料理が楽しめます。
べったら市に行ったのに、べったら漬けにはそっぽを向いて、気ままなグルナビになってしまい、失礼しました〜(>_<)
実は来月、大江戸東京まんまん祭りで日本橋から神田にかけてのミニ・ツアーでガイドを担当させて頂くことになり、その下見も兼ねての散策なのでした。
このツアーでは中央区だけでなく、ギリギリ千代田区にも足を踏み入れ、神田界隈の下町情緒もご案内することになっています。
区境いを越えるからといっても別世界が広がっているわけではありません。今の東京23区は明治期以来、何度となく増えたり減ったりし(昭和7年には35区もあったそうです!)統合などで各エリア仕切りは変更を繰り返してきました。そうした歴史なども見据えながら、グローバルなまち歩きをお楽しみ頂ければと願っております。
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