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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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特派員オフ会の報告

[中央小太郎] 2019年2月13日 12:00

こんにちは、中央小太郎です。ブログは1年ぶりになります。

 

 中央区観光検定も終わり、自己採点ではなんとか特派員を継続できそうな点数はとれたようでホッとしています。あと今年度のやり残しとしては、原作では箱崎のパークホテルをモデルにしたという映画「マスカレードホテル」が気になっています。

 

 さて、今回は特派員活動の一環(?)でもあるオフ会を、去る1月19日(土)に銀座のカンティーナ・シチリアーナというシチリア料理のバール&レストランで行いました。僕が幹事をしたということで、それについて報告を兼ねてブログにしたいと思います。

 

これから特派員になろうと考えてらっしゃる方、こんなのもあるよということで参考にして頂ければ幸いです。

 

 10月に観光協会のK野さんとお会いする機会があった際に、久しぶりにオフ会を企画しましょうかという話になり、皆さんに聞いてもらったところ、やりたいという方が多数いらっしゃったとのことで、実現の運びとなりました。

 

 お店のカンティーナ・シチリアーナは、名前の通りシチリア料理とシチリアワインを提供してくれる、ミシュランのビブグルマンに2017年、2018年と2年連続で掲載された定評のあるお店で、ソムリエの方もいらっしゃいます。以前来た時に、料理もワインも店の雰囲気もとてもよかったのと、15:30までランチ営業をしている、16名から貸し切りが可能、ドリンク1杯とそれなりにボリュームのある料理を頼んでも3千円強で収まる。。。など、今回のオフ会にぴったりだと思いました。

 

 カンティーナ・シチリアーナは銀座に2店舗、博多に1店舗、合計3店舗ありますが、
今回はミシュランを獲得した銀座6丁目店(コリドー通りから一本入った路地にある店)で行いました。
お店は2013年の6月14日にオープンしました。
料理やワインはもとより、お店の内装や外装にまでシチリアにこだわった開店までのいきさつは、以下のお店のブログを「記事一覧」から辿ってみてください。

 https://ameblo.jp/cantinasiciliana/

 

 シチリアは、イタリア半島のつま先部分に位置する地中海最大の島で、その地理的な位置関係から、地中海の要衝として征服と統治が繰り返された歴史を持ち、「文明の十字路」と呼ばれる程、多様な文化が入り混じり、その気候的特徴とも相まって、独特の食文化が育まれたとのことです。
映画「ゴッドファーザー」の故郷として連想される方も多いのではないでしょうか。

 

オリーブを代表とする様々な農産物、新鮮な魚、チーズや肉等豊富な食材で有名です。
シチリアの特選食品でジュースにするとトマトジュースと間違うほど赤い色をした「ブラッドオレンジ」のジュースをオーダーされている方が、オフ会の参加者の中に何人かいらっしゃいましたが、皆さんおそらく事前にチェックされたのかと思います。

 

また、シチリアは、その変化に富んだ地形がブドウづくりに適しているため、ワインの生産量でフランスと肩を並べるイタリアの中でも、上位を誇るほどワイン作りが盛んな州だそうです。

 

 カンティーナ・シチリアーナでは、そんなシチリアワインを200種類以上楽しめるとの
ことで、私もシチリア産スプマンテとハウスワインを2杯も頂いてしまいました。

 

 オフ会では、料理として「PRANZO C(Cランチ/2,300円)」と好きなドリンク(800円前後)×1杯を最初に選んで頂き、2杯目以後は、欲しい方が個別に注文するという形にしました。
料理の詳細は省きますが、個人的にはドリンクも含めとても美味しいと思いました。
お店の方自慢のシチリア産オリーブオイルがパンと一緒に出てくるのですが、これはコースに出てくる魚フライやパスタなど、何にでも合うと思います。ぜひお試し下さい。

 

 尚、お店には、真ん中に顔があってそこから足が三本出ている奇抜なデザインの旗が飾られており、珍しがっている方が多かったので、念のために補足します。
この旗はシチリア州旗で、「トリスケル」と呼ばれるそうです。
真ん中の顔はメデューサ、三本の足はシチリア島の3つの岬を表すとのこと。
メデューサは怪物ではなく、もとは大地の女神だったので、このトリスケルは豊かな大地を持つシチリアの象徴なのだそうです。
※シチリア州旗はGoogle等で「シチリア 旗」で検索頂ければ、その奇抜なデザインを確認できます。

 

 会の参加者は全部で30名の予定でしたが、3名(大人2名/子供1名)がインフルエンザ、またはその看護のため不参加となり、最終的には27名(子供1名を含む)でした。観光協会からはМ浦さんとK野さんが参加下さいました。
また、スペシャルゲストとして、いつも中央FMの特派員コーナー「大好き中央区」でお世話になっているJUMIさんと、そのディレクターであるI村さんが参加下さいました。

 

やはり、同じような趣味(?)を持つ者同士、ただワイワイしたり写真を撮ったりしただけですが、2時間があっという間に過ぎ去りました。※皆さん楽しかったと信じています。

 

 やはり、年一回位は、こうしたオフ会もいいですね。
では、来年度も楽しい特派員活動でありますように。

 

 

銀座スイーツツアー

[中央小太郎] 2018年2月12日 09:00

 「祈りの幕が下りる時」を見てきました。特派員としては見逃せない映画ですね。
日本橋と人形町が、(お店もスポットも)これでもかというくらい出てくるので、それだけでもわくわくしますが、ストーリーも感動ものです。同じシリーズのドラマ「新参者」の内容も時々出てくるので併せてご覧になるとより楽しめます。
※新参者を見てなくても全然大丈夫です。念のため。

 

 さて、久しぶりのブログになります。去年(2017年)銀座のスイーツツアーという同一企画のガイドを3回もやったので、今回はそのことについて触れたいと思います。

 

【概要】
 このツアーは、7月と9月と11月にそれぞれ1回ずつご案内しました。全部で4回(7月が2回)でしたが、そのうちの3回でガイドを引き受けたことになります。参加者が多い回はガイド2名で、2班に分かれます。9月の回のみ私一人で対応しました。
木村屋でアンパン作りを体験した後、歌舞伎座の寿月堂でスイーツを楽しみます。両店舗間を移動する際に、1時間強、銀座の街を案内するというのがガイドの役目です。
 好評だったらしく、当初、夏の2回だけだった企画が、秋にも追加されました。
ツアーの参加者の方々は情報に敏感な女性が多く、街歩きの中でも、積極的に質問やコメントを頂きツアーを盛り上げて下さいました。コースを考えるときも、特派員ならではのトリビアを提供できるように頭を悩ませました。

 

【コース】
 参加者の方には関係ありませんが、自分の中でマンネリにならないよう、コースは3回とも違うものにしました。

 

(1回目)
 木村屋スタートで、1丁目~4丁目を東銀座も含め網羅的に寿月堂まで案内しました。

 ck1509_20180209course1.JPG(←クリックすると大きくなります)

  

(2回目)
 木村屋スタートで、5丁目~8丁目の中央通りから西側を案内後、三原小路を経て寿月堂まで案内しました。

ck1509_20180209course2.JPG(←クリックすると大きくなります)

 

(3回目)
 歌舞伎座スタートで、新橋演舞場を回った後、三原小路を経て中央通の西側を5丁目~3丁目を通り、木村屋まで案内しました。

ck1509_20180209course3.JPG(←クリックすると大きくなります)

 

【見所】
 スイーツネタは必ず入れるようにとの要望があったので、それは盛り込むとして、
その他のトリビアも積極的に混ぜるようにしました。個人的には以下の話題が好みです。

・銀座とはどこから何処までか?
・銀座は路地を歩くと"通"っぽい
・三十間掘がもともとの海岸線
・歴史を押さえて歌舞伎をもっと楽しむ
・銀座のクラブは金春屋敷が源流といっても差し支えないと思う
・銀座のグルメを場所とともに確認する
・銀座にもたくさんの神社がある
・銀座の歴史は4つに分けて理解する(江戸時代⇒煉瓦街⇒震災後⇒戦後)
・などなど。。。

 

【所感】
 銀座は伝えたい内容が多く、また変化も激しいので案内しがいがあります。

ご紹介した情報量が多すぎて参加者の方々がオーバーフローしていないことを祈るばかりです。。。
ただ、何人かの方からは面白かったですとのコメントを頂けたので、なんとか楽しんで頂けたものと信じたいです。

 

 また機会を頂けたら全力でやりますよ~。

 

 

銀座グルメツアー(5丁目~8丁目)を終えて

[中央小太郎] 2016年12月29日 14:00

 こんにちは、中央小太郎です。

私はTCGC(東京シティガイドクラブ)という団体のグルメグループにも所属しています。

そこでは月に一回程度のペースで研修会があり、東京の各所を「グルメ」をキーワードにメンバーで散策します。
12月は私が担当で、10日の土曜日に銀座を案内しましたので、それについて報告したいと思います。

 

コースや紹介する店は以下を心がけて選びました。

・銀座といっても1丁目~8丁目と広く、2~2.5時間の決められた時間では

全部を回ることができないため、範囲を5丁目~8丁目とする。
・テーマを「"銀座といえばこれ"を押さえましょう」として、定番と思われる店と

最近注目だと思うお店を、主観と客観のバランスを心がけて選ぶ。
・「研修会」なので情報量としては多めにする。

 
上記方針で選んでも130店を超えてしまい、時間が厳しそうだったので、この中から6丁目と7丁目は一部を除いて散策コースから外し、最終的には70店ぐらいに絞りました。

 

 参加者は、予想外に約27名まで膨らんでしまったので、急遽、特派員の友達2名にも手伝ってもらい、全部で約30名の大所帯で銀座の街を大移動しました。
 資料は私が一人で作っていたため、説明の都合上班分けはしませんでした。
 また、観光協会のわくわくツアー等で使うイヤホンマイクがないことや、立止って大勢に説明できる場所が限られていることから、何か所かのポイントで立止って、次の立止りポイントまでのダイジェストを説明しつつ、あとは歩きながらコメントすることにしました。
歩きながらのコメントは、前を私、真ん中と後ろを手伝いの2名の方に、それぞれ自分の視点でコメントしてもらうようにお願いしました。このようにして、参加者の皆さんになるべく、説明が行き届くようにしました。

 

 研修とは言え、これだけの人数を班分けせずにご案内したので、事故もなく無事に終了した時には、精魂尽き果ててしまい、次の日などは殆ど何もせず一日ボーッとしていました。急遽お手伝いをお願いしたお二人さん、本当に感謝しております。

 

 それから、当日の朝、特派員ブログをたまたまチェックしたところ、メニイブックスさんのブログで12月22日に昭和二年から続き、山本五十六も通ったという、あの「バーボルドー」が閉店すると知りました。
閉店自体がとても残念なのですが、ボルドーは今回の紹介店舗に入っていたので、タイムリーな話題として参加者の皆さんにお伝えしました。
 また、まぴ★さんを筆頭に多くの特派員の方が、銀座グルメのブログを書かれているので、それらも大いに参考にさせて頂きました。(ありがとうございます)

 

 それから、「グルメ」という観点でのご案内は、本当にお金と時間がかかると今回つくづく思い知らされました。何せ、全部は無理にしろ、ある程度は自分で行ったり買ったりしていないと「生の声」で話せず説明が面白くなくなる。
また、料理やお酒、食材等について、ある程度知っていないと紹介する店の良さを語れないという点でも苦労しました。特にフレンチ、イタリアン、スパニッシュ、ワイン、チーズ等に、これまであまり縁がなかった自分としては用語や種類を覚えるのに苦労しました。(今回の準備を通して、何とか分類くらいは解ってきました。。。)
やはり、普段から料理に触れることが多く、関心も高い女性の方がグルメは得意なんだろうなと思いながら当日を迎えた次第です。

 

さて、参考までに散策コースの地図を以下に示します。
※当日はコース上のお店を紹介しました。すみません、どの店かは割愛させて下さい。

地図①コース図.JPG

(↑画像はクリックすると大きくなります)

 

新橋演舞場を集合・スタートとし、前半は8丁目を中心にコリドー街の方まで歩きます。
演舞場周辺は新橋花柳界の料亭が集まる花柳界の本拠地です。

また銀座8丁目のうち、外堀通りと中央通りに挟まれたエリアは金春屋敷があった場所で、花柳界の源流です。
見番通りには花柳界の事務所や稽古場があり、そこがいわゆる「見番」と言えます。
またこのエリアは、今では高級クラブ街となっており、直接関係はなくても、歴史的な流れがこの場所を高級クラブ街にしたと言ってもよいと思います。
ということで前半は花柳界の歴史を感じながら、銀座の定番グルメを押さえるということになります。

 

後半は、コリドー街周辺地域を北(有楽町方面)に歩き、東急プラザを経て、再び東(築地方面)に向かい、三原小路を少し過ぎた場所をゴールとして進みます。
後半は、東急プラザや銀座プレイスといった旬な場所があったり、4丁目交差点にかけて人が集まる店があったり、他に注目の店があったりと、新旧織り交ぜて外せない店が多いコースとなります。

 

散策コース図に、案内エリアを7つに分けての概要説明を載せているので、よければご参照下さい。
尚、コース図には「買」とか「コ」、「説明」等のポイントが記載されていますが、「買」はコース上でお土産を買えそうな場所、「コ」はちょっと変わった立ち飲みコーヒーの店(TORIBA Coffee)で、立ち寄りポイントとしています。
他のマークの説明は省きます。

 

 それから、銀座といえば、殆どの通りに名前がついていたり、路地裏が多かったり、神社が散在している点も見逃せないですよね。それらにちょっとした付加的な情報を加えた地図も以下に載せておきます(5~8丁目)。
通り名の由来に思いをはせたり、路地裏を探索したり、神社を巡ったりなど、歩く楽しみとしてとして参考にして頂ければ幸いです。

地図②主要な道と名所.JPG

(↑画像はクリックすると大きくなります)

 

 

小説やドラマに中央区を見つける

[中央小太郎] 2016年11月15日 09:00

 ドラマや小説の中に中央区の描写が出てくると、つい、場所当てをしたくなってしまいます。

 

江戸時代や明治時代等、ひと昔以上前の話なら「今の○○の辺りかな」、
現代の話なら、「ああ、あそこじゃん」という感じで、そこだけ何度も読み返したり、
勝手に興奮したりして、私が小説を読んだりドラマを見るときの楽しみの一つになっています。

 

 今、日経朝刊文化面で連載中の「琥珀の夢」。

サントリー創業者の鳥井信治郎の物語を小説にしたもので、

作者は伊集院静氏、時代は明治の中頃の話です。

第1話から面白くて読んでるのですが、舞台は思いっきり大阪で、全く東京都中央区には関係なかったのですが、11月1日の連載121~131回目(11/11)は、信治郎が奉公先の主人(小西儀助)のお供で東京に来ます(要するに"出張"ですね)。

東京の何処だろうと思っていると、思いっきり中央区でした。

 

場景の描写がすごく具体的です。
朝7時40分、新橋(今の位置ではなく旧新橋停車場と思いますが)に到着し、銀座の大通り(中央通りでしょうね。「大理石や赤煉瓦の造りで。。。」とあります。)を通って、日本橋まで歩きます。

 

泊まる場所は馬喰町で、「何十件という旅籠が通りの両脇に並んでいた」とあります。
今の江戸通りの二本南側が江戸時代の日光・奥州街道でメインの通りでしたので、おそらく、信治郎たちが泊ったのもこの通りにあった宿で、日本橋から見たら浜町川を越えたあたりではないかと想像します。

 

で、東京にはもちろん商売できているので、同業者と洋酒問屋を訪問します。
ちなみに、信治郎の奉公先は大阪の薬商で、主人の儀介は、洋酒の製造にも進出しようとしていました。ですので、訪問先とは薬屋や洋酒を扱う店となります。

 

薬屋の訪問先は伊勢町(日本橋本町2丁目、旧西堀留川の辺り)の薬種問屋とあります。
今のアステラス製薬のあたりでしょうか。あのあたりは、薬屋がおおかったので納得です。

 

それから、大伝馬町の"葡萄酒"と書いた看板の店(洋酒問屋)を訪問します。
この洋酒店では、電気ブランや"神谷"という(直接中央区ではありませんが)皆さんおなじみの名前もでてきます。

二人が歩く際には、日本銀行が"建設中"であったりしてついワクワクします。

 

それから、今回最大の訪問先は、"国分商店"です。間違いなく日本橋川沿いにある
国分ビルかと思います。商品(ビールや葡萄酒)を日本橋川から荷揚げする様子も描かれています。

 

この小説、いつも楽しみに読んでるのですが、この10日間は特にワクワクしてました。

こんな感じで、中央区探しをやって楽しんでいます。

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↑ クリックすると大きくなります。

 

 

築地 ワンダーランド(TSUKIJI WONDERLAND)を見て

[中央小太郎] 2016年10月20日 09:00

ck1509_20161049.jpg「築地ワンダーランド」という

(中央区大好き人間にとっては見逃せない?)
映画を見てきたので、レポートしたいと思います。

 

今回は、ポスターの写真以外、

文章ばっかりです。

 
10/1から東劇で先行公開されてましたが、10/15からは全国で公開です。
また、海外の映画祭(複数)にも

出品されるそうです。
 

○概要

東京都中央卸売市場築地市場自体は青果部と水産物部からなりますが、映画は水産物部に焦点をあてたドキュメンタリーです。

ただ、映像はとても美しく、出てくる人が日々の生活を自然体で営む姿は、
迫力のあるドラマのようでもありました。
映画を通して、「築地ブランド」、あるいは世界の「TSUKIIJI」が何を意味するのか、なぜブランドになるのかが実感できました。

 

○映画の見どころ

・あえて主人公を挙げるならば、「仲卸しの人々」でしょうか。

目利きとしてのプロの姿が生き生きと描かれています。築地には世界中から魚(魚介類)が毎日、大量に集まってきます。同じ魚でも、日々違う顔をもっています。
そんな魚たちを、卸売りからセリを通して仕入れ、適切に処理をしてプロの料理人をはじめ、築地に買い出しに来る人々に売るという「橋渡し」が彼らの役目です。
そこには、瞬時に魚の良し悪しを見極める高度な目利きの力と、品質を落とさずに処理する、これまた高度な技が介在します。

築地に食材を買い出しにくる人々にとって、仲卸はなくてはならない存在で、
映画の中ではそんな仲卸と卸売り(築地に食材を持ち込む側)、あるいは仲卸と買い出し人の人間的な付き合いがしっかりと描かれています。

例えば、料理の鉄人の道場六三郎さんや、名だたるミシュラン掲載店や老舗料理店の料理人・職人といった料理のプロも、築地を訪れて仲卸さんに食材の相談をします。
ここで、料理のプロは仲卸を信頼し、仲卸はその信頼に答えようとし、そこに築地のユニークな信頼に基づくビジネスが出来上がっています。
この信頼ビジネスが80年の築地の歴史で培われた伝統であり、築地をTSUKIJIたらしめる最大の要因であり、魅力として描かれています。

・食文化、建築的価値、歴史といった観点でも、解説があったり、

著名な方々のコメントもあり、築地市場をいろんな観点から理解できます。

・それから、料理のプロが仲卸に相談する話を書きましたが、

仕入れた食材をどのように料理するかという「買った後」も美しい映像で楽しむことができます。
登場するお店も、「ああ、あの店だ」という感じで見ることができます。
中央区の店に限って名前を挙げると、ろくさん亭(銀座)、小十(銀座)、
ESQUISSE(エスキス:銀座)、すきやばし次郎(銀座)、
㐂寿司(きずし:人形町)が出てきます(どこも有名店ですね)。
(中央区以外の有名店ももちろんでてますよ。因みに。)

 

○特派員視点ではこうなる?

・この映画は、築地という文化を記録するという意味でとても重要だと思いますが、

美味しいものが集まる東京(特に中央区)でグルメを楽しみたいという方にはお勧めではないでしょうか。
レストランで食事をするときに、産地やブランドが気になるとおもいますが、そこに、「築地ブランド」というワードをより強く意識するようになり、食事がさらに楽しくなる気がします。

・「姉妹編」とか移転後の「その後の築地ワンダーランド」みたいな感じで、

場外と築地3丁目/6丁目/7丁目/明石町(裏築地なんて言われてますかね)を取り上げたものがあると、個人的には絶対見ますけどね。
このあたりも、市場と関係の深い生活や文化があるし、建築物、歴史という点でもすごく貴重なものが多いので、特派員にとっては築地ワンダーランド=場内+場外+(築地3丁目/6丁目/7丁目/明石町)

 

 

モウイ(Mowi)サーモンの店(築地場外)

[中央小太郎] 2016年9月28日 09:00

築地でちょっと変わった名前のサーモンを扱うお店に出会ったので紹介したいと
思います。
モウイサーモン(Mowi Salmon)という聞き慣れない名前のサーモンを
専門に取り扱うお店です。


築地4丁目の交差点から勝どき橋の方に歩き、波除け通りに入る少し手前の辺りの
晴海通り沿いにあります。
すし大と角山の間にある、白とオレンジの色どりが目を引く
店構えです。

ck1509_20160926 (1).jpg ck1509_20160926 (2).jpg

 
日本で鮭といえば白鮭、紅鮭、銀鮭。「サーモン」という呼び名をではキングサーモン、
アトランティックサーモン、トラウトサーモン等が、ググると目に留まります。
いずれも名前は聞いたことがあります。

 

ちなみに、最近、東急プラザ銀座店に入った日本初上陸の、
「キャビアハウス&プルニエ/サンドイッチハウス」で、「バリックサーモン」
という「サーモン」を扱っているのを見ましたが、これは、サーモンの種類
ではなく、ノルウェー産のサーモンをある製法でスモークしたものをこのように
呼ぶみたいです。

 

 

さて、
モウイサーモンというのは、マリンハーベストというノルウェーにある
養殖サーモンでは世界最大の会社が、
50年以上の歳月をかけて開発してきた品種だそうで、
世界最高のノルウェーサーモンの血統をそのまま
受け継ぐ自慢のプレミアムブランドとのことです。

 

お店自体はこのマリンハーベストの直営店(日本初)で、
今年(2016年)の2月にオープンしました。

 

取り扱い商品ですが、フィレ(切っていないもの)や切り落としでも
もちろん購入できますが、惣菜としてマリネを買うこともできます。

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マリネは、生を使ったものが2種類(和風とジェノベーゼ風)、スモークにしたものが
1種類(イタリア風)の
合計3種類で、生は100gあたり700円、スモークは100gあたり
1200円となっています。(スモークはベルギーの製法と言っていたような気がします)

 

マリネを生野菜とセットにしたパック商品もあり、
サーモンの量が決まった1000円パックと、
野菜代500円+サーモン代で、
サーモンの種類/量を自由に選ぶパックがあります。
野菜も築地で仕入れた新鮮野菜で、トレピス、ラディッシュ、セルバチコ、
紅芯大根、ルッコラ、
カステルフランコといったなんとなく高級そうな野菜が使われて
います。手軽に楽しむなら、マリネをグラム単位で買うか、野菜のパックでしょうか。
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3種類のマリネを試食させて貰いましたが、どれもクセがなく滑らかで美味しかった
です。
野菜とのパックを買って、チーズとワインか日本酒に合わせて食べると楽しめそうな
気がします。クラッカーかパンも用意しておいた方がいいですかね。

 

 
それから、もう一つ看板商品として「モウイサーモンサンドイッチ」というスペシャル
なサンドイッチがあります。
2000円と高めの値段設定ですが、フランスパンにトリュフ
とタマゴ、それにスモークモウイサーモンがたっぷり
挟んであり、具の素材と量を考え
ると割安ではないのかな。

 

ちなみにパンは築地界隈にある有名なパン屋さんのものを使っているとのこと。

どこかは教えてくれませんでしたが、居留地中央通りにあるあのパン屋さんですかね?
試しに、モウイサーモンサンドイッチを一つ買ってみました。さすがプレミアム、
美味しかったです。

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築地にできた新しい高級サーモン屋さん、皆さんも是非一度試してみては如何?。

 

住所: 東京都中央区築地6-21-2

営業: 8:00~15:00 (水・日・市場休業日はお休みとのこと)