[あすなろ]
2018年2月22日 12:00
2月23日は、「ふろしき・つつみの日」
風呂敷の名前の由来は、江戸時代、風呂屋の脱衣所で
着替えを包んだり、床に敷いて身繕いをした布であった
ことから、文字通り風呂に敷く布として「風呂敷」と
呼ばれました。
「荷物を包み、運ぶ道具」は、今ではモダンでカラフルな
柄も増え、どんな形にも収まる、知恵と美意識がつまった
万能アイテムとしてその魅力が見直されています。
風呂敷としての役目が終えた後も、雑巾に加工して
リサイクルする変幻自在さは、モノを大切にする、
そして心を豊かにしますね。
折りたたんで、かさばらない、お土産としても重宝
します。暮らしの中に取り入れてはいかがでしょう。
◆築地本願寺
インフォメーションセンター内オフィシャルショップ
東京都中央区築地3-15-1
[あすなろ]
2018年2月17日 12:00
文化2年(1805)2月16日。
芝神明境内で起きたのが、め組の喧嘩。
当時のご奉行様の粋な計らいに江戸庶民が喝采した話は
講談や芝居の題材になっていますね。
町火消の「め組」が奉納したのがこの狛犬です。
※港区 芝大神宮(旧:芝神明宮)
狛犬は、平安時代の公事手引書によると
「左獅子、於色黄、開口。
右胡摩犬、於色白、不開口、在角」
とあり、神殿から見て左が獅子で、右が狛犬と区別
されていました。
そして、建築用語に「獅子」とつく名称のものが
あります。柱の一番上に用いられる貫の部分に彫刻を
施したもので、「獅子木鼻」と呼ばれます。
※小網神社
小網神社で、獅子木鼻が確認できます。
日本橋地区に残されている唯一の木造檜造りの
神社建築で、中央区有形文化財に指定されています。
社殿に施された「昇り龍」「降り龍」や「養老の滝」の
彫刻など見応えがあります。
参拝後に、ゆっくり観察されてみてはいかがでしょう。
◆芝大神宮
東京都港区芝大門1-12-7
◆小網神社
東京都中央区日本橋小網町16-23
[あすなろ]
2018年2月 9日 16:00
梅の花が咲く時季になりました。
厳しい冬の寒さにじっと耐え続けたからこそ、
凛とした美しい花をつけ、良き香りを放ちます。
浜町公園の一角にある清正公寺の境内で
梅の花が一輪咲きました。
この地は、江戸時代、熊本藩主細川家の下屋敷が
あったところです。加藤清正公の分霊を勧請し創建した
熊本本妙寺の別院です。
当時から一般庶民の参拝も許されたと伝えられています。
立春が過ぎ、これから春の気配を感じられるように
なるでしょう。梅の別名を「春告草」とも呼ぶ先人たちの
感性がすばらしいですね。
「花よし、香りよし、果実よし」と三拍子揃った梅の花を
観賞されてみてはいかがでしょう。
◆日蓮宗清正公寺
東京都中央区日本橋浜町2-59-2
[あすなろ]
2018年2月 7日 09:00
2018年の初午は、2月7日。
お稲荷さんの祭の日です。
農村では五穀豊穣を願い、町中では
商家が商売繁盛を願うお祭りを行う日です。
稲荷社が多い江戸の町では、大変賑わいました。
そして、初午の日から寺子屋に通うと
読み書きが上達すると言われ、子供たちが手習い師匠に
入門(寺入り)することが多い日でした。
いの字より習ひそめてや稲荷山
この句を詠んだのは宝井其角。松尾芭蕉第一の門人で、
蕉門十哲の一人に数えられました。
其角住居跡が、日本橋茅場町にあります。
界隈は、伊能忠敬や、村田春海が暮らした町。
知識人を偲びながら散策されるのも一興です。
◆其角住居跡
東京都中央区日本橋茅場町1-6-10
[あすなろ]
2018年2月 1日 09:00
2月3日は、節分そして「大岡越前の日」。
1717(享保2)年のこの日に、大岡越前守忠相が
南町奉行に就任しました。
江戸にとって大敵は火事。
8代将軍吉宗は、防火対策の強化を忠相に命じました。
そこで忠相が考えたのは「町火消の設置」。
町民たちの自衛消火制度である「いろは四十八組」
を編成したのです。
「町火消」にまつわる粋な品々を
兜町・茅場町まちかど展示館で見ることができます。
中でも明治10年頃、当時の纏が勢揃いした様子を収めた
写真は必見です。
◆兜町・茅場町まちかど展示館
東京都中央区日本橋兜町15-3 坂本町公園内
開館時間:8:30~20:00