[佃のうさこ]
2017年1月26日 18:00
先日イソヒヨドリをご紹介した相生橋付近の隅田川テラスで、ついに!!ジョウビタキ雄を、見つけました。昨年の11月3日に、同じここ相生橋付近でジョウビタキ雌を見つけて以来、雄がこないかなぁ~と心待ちにしていたのです。
こちらは、
ジョウビタキ 雌
ジョウビタキ 雄
ジョウビタキは、繁殖地のモンゴルや中国東北部から越冬に、日本にやって来る冬鳥です。繁殖期以外は、縄張り意識が強いので、雄雌が一緒に行動する水鳥のカモ類や、小鳥のハクセキレイとは違って、雄雌それぞれが単独行動です。
雄の顔は黒色、頭は銀色、胸はオレンジ色、背はマントのように柄が入り、羽にも白色のアクセント。遠目ではシックな装いも、よく見るとなかなかお洒落さんです。普段は単独行動ですから、いざと言う時のために頑張ったのでしょうか??
小鳥の観察、撮影は難しいのですが、そっと見ていると、近くに寄って来てくれました。
風も穏やかな冬の日差しの中、ジョウビタキさんのお立ち台姿をゆったり見れる隅田川テラス散歩です。
[佃のうさこ]
2017年1月18日 14:00
1月14日掲載、ジミニー☆クリケットさんがご案内されていた「海水館跡と植栽」の近くで見られる鳥をご紹介します。
鳥の本では、よく青い鳥として分類されるイソヒヨドリです。
イソヒヨドリの雄(右)と雌(左)
この堤防の裏に海水館跡の石碑があり植栽があります。堤防を越えると、相生橋で隅田川テラスです。
日本ではイソヒヨドリは、一年中見られる留鳥で、その名前のようにイソ=磯で海岸の崖や岩の上、コンクリートの堤防の上で見られます。
一方世界では、アフリカとユーラシア大陸に広くに分布していますが、標高2000mから4000mもの高山の岩石地帯に生息する鳥です。
雄
雄のこの青さに出会った時には、ハッとさせられます。胸は濃いレンガ色です。この色が、山や海の岩場では保護色になるのでしょう。街中では、鉄の錆びた色で何ともベストマッチです。そのせいか、近年の日本では、都市部にも生息するようになっています。
雌
明治末期、大正時代の文学者たちが逗留して名作を生んだ土地に、力強く生きているイソヒヨドリです。
[佃のうさこ]
2017年1月 5日 09:00
特派員初年の今年、一番にご紹介したかった月島西仲通り商店街弐番街の大黒屋の女将さん。シャッターが閉まったまま半年近く。隣りのもんじゃ屋さんに聞くと、入院してると。またお目にかかりたいな、、と思っていたところ、今日29日、店先にお元気なお姿が。早速、お声をかけさせていただきました。すると、思いもかけないお話しを伺いました。なんと、大黒屋さん一帯は、再開発で来年1月には立ち退きになり、高層タワーマンションが出来るとのことです。
ここ弐番街一帯の商店街が無くなってしまうのです。
弐番街は、町家が大正から昭和にかけて、洋風化の流れと不燃化のために施された看板建築が特に残っています。
開店当初、移転前の国分寺で山口百恵さんの誕生日ケーキを作っていたと宣伝していたケーキ屋さんも、ショーケースの台座のタイルが懐かしい風情のお肉屋さんも、新店舗がはっきりせず、みなさん口が重いです。
こんな路地も、雑然と並んだ商品のお店も、テレビの取材で人気でした。
佃に住んで15年、やっと商店街でのお買い物のあったかさ、美味しい一品に気付いたところです。大黒屋の女将さんは、嫁いで60年。その頃からあった桶や升。古いレジに五つ玉のそろばんに黒電話とラジオ。どれもまだ現役だそうです。女将さんが炊いた花豆は、ほどよい甘さで絶妙!!大ぴらに並んではいませんから、声をかけないといけません。
そんな全ての物に、また出迎えてもらいたい!!と願わずにはいられません。女将さんの笑顔に送られて、西仲通り商店街弐番街をあとにしました。
そこかしこに店主の張り紙がある中、この風景を目にとどめるのも1月いっぱいでしょうか。
[佃のうさこ]
2017年1月 2日 15:00
2017年、おだやかな新年の幕開け、初日の出を楽しむカヌーが7隻、隅田川をゆったり下って行きます。本年は酉年だけに、去年にも増して中央区の野鳥の魅力をお届けしたいと気持ちを新たにしました。
午後1時、新年初散歩でなんとなんと!!!カワセミに遭遇。場所は、佃のうさこの定点観察地、石川島公園隅田川テラスです。去年12月に確認はしてはいましたが、写真に収めることが出来ず、ご報告までに至っていなかったのです。
カワセミは、「渓流の宝石」とか漢字で「翡翠」と書くように大変美しく、餌を取るために水面に垂直に飛び込む姿が、被写体として大人気の鳥です。
渓流にいるものと思っていましたが、意外にも公園の池や街にも現れていて、調べてみると日比谷公園、新宿御苑はメッカのような人気スポットです。そして、いつか、いつか、ここ中央区の石川島公園でも、、、と願っていたのです。それが、2017年元旦に叶ったのです。嘴が黒はオス、下嘴が赤はメスですから、今日のカワセミはオス、、、今までの下調べのおかげで見た瞬間に判別できました。憧れていたカワセミですからね。
石川島公園隅田川テラスでの野鳥観察には、潮の満ち引き時間が大変重要です。水位の違いで、集まって来る野鳥の種類が違うからです。今日元旦の干潮は午後1時前、カワセミにとって餌ハンティングは干潮が都合が良いのでしょう。見ていると、2回ダイブしましたがハンティングにはいたりませんでした。ちなみに浮島のカルガモや、冬鳥でやって来ているオナガガモやマガモやコガモやヒドリカモ達は、干潮と満潮のちょうど真ん中の時間帯に公園にやって来ます。藻がゆらゆらと水に揺れる朝食が大好きです。
今年も、一日が潮の満ち引き時間の確認からスタートして、今年からは、石川島公園隅田川テラスから飛び出して、まるごと中央区!の野鳥観察に歩きまわりたい思っています。 そして野鳥観察コースで、皆さんをご案内できる日がくることを願っています。