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2018年1月26日 16:00
1月19日、東京管区気象台より、気象庁生物季節観測情報のひとつ、「梅開花」が報じられました。(北の丸公園)
平年より7日早く、昨年より9日遅い由。
浜離宮恩賜庭園の梅林の開花の便りはまだですが、お花畑脇では、一足早く、落ち着きのある濃いピンク色の早咲きの「八重寒紅」が見頃を迎えています。
まだまだ花の蕾が固いものが多い中、寒の時季に咲き始める、「野梅系」の1品種で、八重咲きの中輪。
お花畑の菜の花は、ネットに覆われ未だ養生中ですが、背丈もだいぶ伸び、黄色い花色も目立つようなり、園内の景観も春らしい配色に彩られ始めました。
連日厳しい寒さが続きますが、春が着実に近づきつつあることを実感させてくれます。
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2018年1月23日 12:00
1月22日、前線を伴う低気圧が西・東日本南岸付近を発達してほぼ東に進み、広い範囲で降雪。
東京都心では、午前中から雨に雪が混じる「みぞれ」が降り、次いで雪が舞い出し、午後からは大雪となって、平成26年2月以来4年ぶりの大雪警報も発令されました。
今回の雪は、「南岸低気圧」による水分を多く含む湿った重い雪。
午後10時に都心の積雪は23cmを記録し、平成26年2月8日に観測した27cmに迫る水準となりました。
佃公園も辺り一面銀世界。
普段とは違う、静寂感に包まれ、佃公園から望む聖路加タワーも霞み、幻想的に浮かび上がっています。
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2018年1月19日 09:00
緑少なく、寒さ厳しいこの季節に、浜離宮恩賜庭園の潮入りの池の畔、松の御茶屋近くで、凛として咲く、蜜蝋に似た光沢のある可憐な黄色い花「素心蠟梅」。
名前に「梅」がつきますが、中国原産のロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、本来は複数色の花色の「蠟梅」が単色になった園芸品種とされます。
暖かな日を浴び、透けて見える花弁の独特の質感。加えて、リナロール、ボルネオール、シネオールなどの精油成分由来とされる、仄かに甘くフルーティーで清々しい芳香。
開花し始めた早咲きの梅に比べても、その芳香は強くはっきりしており、その馥郁とした香りには安らぎを覚えます。
庭木としてだけでなく、生け花や茶花に用いたり、盆栽や鉢植えにも人気があるようです。
尚花木園では、「蠟梅」も開花中です。
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2018年1月15日 09:00
1月14日11:00より、鐵砲洲稲荷神社境内にて、新年恒例「第63回寒中水浴大会」が開催されました。
毎年、正月第二日曜日に鐵砲洲稲荷神社で行なわれる寒中水浴は、新春に神前で冷水を浴びて心身を清める禊を行なって無病息災を祈願する神事で、かつては寒垢離や寒禊と呼ばれた、江戸時代発祥の年始行事。
昭和30年、先代宮司により「寒中水浴大会」として復活した、今年で63回目を迎える伝統ある祭礼です。
中川宮司のお祓いの後、東京都神社庁錬成行事道彦(=導師)篠 板橋氷川神社宮司の指導のもと、まず公道に出て神社一周ランニング。次いで、神楽殿で奉納される鐵砲洲囃子が流れる中、準備運動の、櫓で舟を漕ぐ動作、鳥船(舟)などを行ない、大きな氷柱を入れて冷却した水槽に入り、胸まで冷水に浸かって、「祓戸大神、祓戸大神・・・」と唱えつつ、腹の前で玉子を抱くように両手を上下に重ね、胸から腹にかけて上下にゆっくりと振る、振魂の動作を行ないながら、心身を祓い清めます。
終了後、再び鳥船などの整理運動を行なって、寒禊を終えます。
境内では参詣者に温かい甘酒が振る舞われました。
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2018年1月13日 09:00
1月11日14:00より、日本橋榮太樓総本舗にて、新春恒例「鏡開き」が行なわれ、先着500名に餅入り汁粉が振る舞われました。
店頭では、東京都指定無形民俗文化財で、400年の歴史を有すると伝えられる、獅子舞と曲芸を中心とした大衆芸能「江戸太神楽」の囃子の音が響き渡ります。
鏡開きとは、正月飾りとして神棚や床の間にお供えしていた鏡餅を下げて、神仏に感謝し、無病息災を願い、雑煮か汁粉にして食する年中行事。
鏡餅は、昔、武家では切るという言葉を忌んだことから、小槌で割るか手で開くとされ、小豆の汁粉にするのも、古来の赤米を偲んでのことと伝わります。
冷え切った体に、あつあつの汁粉は、心身が癒されます。
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2018年1月 9日 16:00
1月7日は人日(じんじつ)の節句。
築地波除稲荷神社では、11:00より新春恒例の「七草神事」の祭典が執り行なわれ、その後、境内では「七草粥」が振る舞われました。
正月7日は正月行事の節目に当たり、この日の朝に、大地から芽生えた春の七草(せり、なずな、ごきょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れた七草粥を食し、無病息災を願う年中行事。
7日といえば、松の内の最後の日に当たり、正月の馳走に疲れた胃腸を労り、青菜が不足しがちな冬場の栄養補給の一面もあり、理に適った習わしといえます。
ご神饌田の米、築地場外市場 藤本商店奉納の七草を使い、長生庵により調製された七草粥。
あっさりと仕上げたお粥は、少し濃い味のおせち料理が続いた後では、新鮮な味わいで、寒空の下、温もりと優しさが伝わってくるもてなしです。