[滅紫]
2014年4月18日 14:00
8階でエレベーターを降りると長ーい列と「こちら最後尾」というプラカードが目に飛び込んできました。「ええ!!」本日初日のムーミン展会場入り口の列はムーミングッズを購入した方のレジの順番待ちです。今12時です。本日10時開場なのにこの列!
世代を超えて世界中の人々から愛され続けているムーミンの原作者、トーベ・ヤンソン(1914~2001年)の生誕100年に当たる今年、母国フィンランドでは大回顧展が開かれ、日本でもムーミンが最初に翻訳出版されて50年となり記念展が開かれることになりました。ムーミン童話の挿絵、スケッチなど未公開のもの150点を含む原画200点が展示されています。
開場に入ると来場者のほとんどは若い女性(こんなに若い女性ばかりを見るのは驚きです)。1点ずつ食い入るように見ている。ムーミンパパとママ、スナフキン、スニフ、リトルミイ、スノークのお嬢さん、ミムラ夫人など、懐かしい面々が勢ぞろいい。
ムーミン谷のジオラマやムーミンの立像、出口にはムーミンの童話シリーズの他にムーミングッズが溢れんばかり。ムーミンの童話シリーズは1964年に最初に翻訳出版されてから累計1000万部を突破したとのこと。装丁も昔の版のままで、パラパラめくると一気に子供時代にタイムトリップ。懐かしいムーミンとその仲間たちの世界へ浸りにお出かけになりませんか?
そういえば「ムーミンパパ」と呼ばれていた隣の課長は今どうしているのかしら?
松屋銀座 8Fイベントスクエア
4月16日(水)~5月6日(火)
10:00~20;0(最終日は17時)
入場料:一般1,000円、高大生700円、中学生500円、小学生以下無料
[滅紫]
2014年4月13日 09:00
新開場から1年を迎えた歌舞伎座は変わらぬ賑わいを見せています。今月の話題は何といっても「三津五郎さんの復帰」です。病に倒れてから7か月振りに歌舞伎座に戻ってきました。八月納涼歌舞伎以来です。演しものは「壽靭猿」。花道に三津五郎さんが登場すると満員の客席から大拍手。少し細くなった三津五郎さんとこの大拍手を聞いているとウルウルしてきました。隣の席の方もハンカチを取り出しています。一段と立派になった息子の巳之助さんが奴を、女大名を又五郎さん、そして動きの度に拍手が起きる子役が演じるお猿さんの可愛いこと。歌舞伎界屈指の踊りの名手三津五郎さんの病後とは思えない切れの良いお元気な姿を見ることができるのは本当に幸せです。今月は昼の部だけで大事をとってしばらくお休みとのこと。他の演し物は開場一周年記念の舞踊「壽春鳳凰祭」鳳凰祭を記念して新しく作られた華やかな舞踊で舞台美術は松尾敏男先生という豪華版です。最後に坂田藤十郎さんが「一世一代」で勤める「曽根崎心中」。お初上演を1300回以上という藤十郎さんのお初を舞台で見られるのもこれで最後かと思うと感慨深いものがあります。それにしても82歳の藤十郎さんの若さといったら。・・・・
松竹が歌舞伎座の経営を始めたのは第2期歌舞伎座となった大正3年(1914)。座紋の鳳凰丸のアイデアは第一期の座主であった福地桜痴ですが、彼は池之端の邸宅を新築した折、座敷の釘隠しとして使われた法隆寺ゆかりの鳳凰丸を気に入って転用して座紋に定めた(「歌舞伎座五代})のだそうです。
夜の部は「一條大蔵譚」「女伊達」「髪結新三」です。
仁左衛門さんの6月復帰も発表されました。あとは襲名が延びている福助さんの回復を待つのみです。
4月歌舞伎は26日まで
お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10:00~18:00)
夜の部の開演は16:40です。
[滅紫]
2014年4月 9日 14:00
「伝統芸能」「芸能鑑賞」というとちょっと敷居が高そうに聞こえますが、江戸時代から続いている日本の伝統芸能のうちでは「小唄」は比較的馴染みのあるものではないでしょうか。
バブル崩壊前「サラリーマンの三種の神器」は「ゴルフ」、「碁(または麻雀)」そして「小唄」でした。お知り合いの方の始めたばかりの「小唄」のおさらい会につき合わされた経験をお持ちの方も多いのでは?
今年の桜も見納めとなりそうな5日土曜日、「小唄」の鑑賞会にやってきました。場所は日本橋三越さんの6Fにある三越劇場で、「第23回古典小唄鑑賞会」が開かれています。「伝統の醍醐味―江戸小歌曲の粋を聞く」と謳っているこの会は一部と二部に分かれ出演者35名、(社)日本小唄連盟の師範の方々です。「とめても帰る」「きぬぎぬの」「しのぶなら」「待ちわびて」これが小唄の題の一例、何だか「江戸」にタイムトリップしたような「情緒」「粋」を感じさせる曲名ですね。「河庄」「落人」といった芝居を連想させる題もあります。思わず「ニコリ」「ニヤリ」とさせられる軽妙洒脱な詞章やお贔屓さんの掛け声に、「この方の声は耳に心地よい」などと勝手な感想を隣の友人と話しているうちにいつの間にか終わりに。「え!もうそんな時間?」だんだんいい気分になってきていたのでもう少し浸っていたいような。・・
終演後に「中央区伝統芸能鑑賞会」にも出演されている友人の「浜町のお師匠さん」に少しお話を伺うことができましたので特別にご紹介。
① 小唄は江戸後期、清元お葉が創始したもの。粋人たちの集うお座敷芸として発展。
② 今回は「江戸小歌曲」を採りあげたので一曲が短かったため2曲づつとなったが、必ずしもいつも2曲ではない。
③ 三味線は撥を使わず指を使う「爪弾き」。三味線を使う浄瑠璃系や唄もの系の音楽の中で撥を使わないのは小唄だけ。
④ 出演される方の名前も「蓼・・」「春竹・・」「田毎・・」といろいろ。伺ったところ現在流派は70以上あるそうです。
⑤ 「端唄」との違いは「端唄」は三味線を撥で弾き、曲調は例えていえば端唄は「流行歌」、「小唄」はシャンソン。
最後に「これから小唄のお稽古を始めてみようかな」と思われた方に
始めるのに「年齢制限」はありません。思い立った時が始め時、まずは先生を探しましょう。こういった会で「是非この先生に」または日本小唄連盟に問い合わせされればお住いの近くの先生を紹介してくださるそうです。(三味線やさんに伺うのもいいそうです)
三味線は最初から用意しなくてもお稽古場に稽古用のものが常備してあるそうです。中央区在住の先生は多いとのこと。「伝統芸能の継承者」は無理としても「慌ただしい日々の生活からちょっと離れて「江戸の粋」に浸る時間を始めてみるのは如何でしょうか?
(公)日本小唄連盟 03-5641-0830
中央区ではありませんが、「初めての人」用のワークショップも企画されています。お気軽にお問い合わせをとのこと。
[滅紫]
2014年4月 5日 09:00
満開の桜が気の毒な朝からの雨の中、やってきました。「どこかカジュアルで美味しいランチが食べられるお店はない?」と尋ねたところ、人形町の住民の友人2人が推奨してくれたのがここです。CHEZ ANDRE DU SACRE-COEUR。「いつも列ができているのですぐわかる」との説明で少し時間をずらして13時少し前に到着。「玉ひで」さんの斜向かいの一軒家です。強い雨のせいか並んでいる人もなくすぐに入れました。ラッキー。明るい店内にはお子様連れの家族の姿も何組か見かけられアトホームな印象です。さあ何にしましょう。「キッシュロレーヌ・ランチ」「クロックムッシュ・サラダ」「グラタンランチ」等いろいろ、探訪仲間の友人と選んだのは「今日のランチ」。「豚ヒレロースト黒胡椒ソース≫(サラダ、パン付1,、050円)です。
たっぷりとしたマッシュポテトが添えられています。ロメインレタスのドレッシングも美味。食いしん坊の友人は「このマッシュポテトが添え物じゃなくてどっさりあるのが嬉しいですね」と感激しています。きれいに裏ごしされたポテトはほんのりとした甘みがあってどこか懐かしい味がします。仰天したのはフランスパンの美味しさで、「自家製ですか?」とお尋ねしたところ、パリで作ったものを冷凍で空輸、お店で焼き上げているのだそうです。中身はもちもち、皮はパリ!という理想的なスタイルです。「よくお褒めをいただきます」とお店の方もちょっと自慢げでしたが、お土産にわけていただきたいほどです。たっぷりとしたコーヒーをいただいてお店を後にしました。次回はグラタンランチ(このマッシュポテトのグラタンだそうです)挑戦したいと思います。
お店の名前のアンドレはマダムのお父様の名前でお店がモンマルトルのサクレクール寺院のそばにあったのに因んで付けたとのこと。2008年創業。
営業時間 11:00~20:30 日休み ランチは14:30まで。デイナーは17:00より、カフェのみの利用可。
TEL 6228-1053 地下鉄人形町駅A2出口から2分