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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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食の國福井館の「大判あげ」

[滅紫] 2015年1月28日 09:00

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中央区出店のアンテナショップが昨年末で26店。特に銀座一丁目駅3番出口周辺は集中していて、石川、沖縄、高知、茨城、そして福井と数メートル圏内に5店舗も。茨城マルシェの斜向かいにあるこの福井館の人気商品は「大判あげ」。最近は新聞、TVにも採り上げられてすっかり全国区になってしまったこの「大判あげ」、私は「石川百万石」のカフェで隣り合わせた方から『おススメ』として教えていただいた。この方隣の区にお住みなのだが一週間に2回は中央区のアンテナショップ巡りをしていらっしゃり、「中央区はいいですね!」と羨ましがられてしまった。

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さて、このあげさん、普通の厚揚げの2倍のサイズ、約10cm四方で厚さが2㎝強。ずっしりとした重さです。お店の方のおススメのいただき方は

「フライパンに油を引き、両面をこんがりと焼く。大根おろし、生姜、かつおぶし、ねぎのみじん切りに醤油かポン酢醤油を回しかけ熱いうちに召し上がってください」

早速トライしてみました。結構な量なのですが、さっぱりとしているので2人で一枚をあっという間にいただいてしまいました。一枚500円です。店舗ではホタルイカの醤油漬け、干しエビなどの食材や日本酒、そばなど福井の物産が勢ぞろいしていてちょっと狭いですがイートインコーナーもあります。

食の國 福井館 中央区銀座1-3-3 TEL 03-5524-0291 営業時間10:30~20:00(日祝は19時)

 

 

 

「人間国宝二人展」開催中ー銀座和光

[滅紫] 2015年1月22日 09:00

やきものの鈴木藏氏、おりものの北村武資氏、人間国宝お二人のコラボ展が銀座和光で始まっています。

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会場に入ってまず目を惹くのは『高瀬川』と名付けられた風炉先屏風と志野茶碗の組み合わせ。前漢時代に完成した人類史上最薄とされる幻の『羅』の技法を復元した透文の茜色が志野茶碗の温か味のある乳白色にぴったりです。こんな贅沢な組み合わせで茶会ができたらどんなに素敵なことでしょう!お二方ともご紹介の必要のないほどそれぞれの分野での高名な方ですが、この展覧会の監修をされた林屋晴三先生によれば『二年ほど前に亡くなられた十四代柿右衛門さんの提唱で「傘寿記念に何かいままでにない面白いことをやろうよ」というのがきっかけとのこと。鈴木先生のどっしりしているのにとてもシャープな造形のお茶碗を見ていると中にお茶が入るとどんなにか映えるだろうとわくわくしてしまいます。私には気楽に購入できる価格ではないのでやはり宝くじ」を頼みにするしかなさそうですが、「見せていただくだけなら時間はたっぷり」と思っていたら余りにも「欲しい」オーラが出ていたらしく「如何ですか?」と声をかけられてしまいました。北村先生の帯は既に完売。他に裂地や着尺・袱紗・掛け軸などの作品もありますし、花器や皿、向付や銘々皿なども。「陶芸と織の世界が現代の生活の中に見事に調和する」(和光さんの案内)、林屋先生の言を借りれば『鈴木さんの志野は絶えず理想を求めて挑んで尽きることがない』『北村さんの心と手は魔性にあるとしか思えない』『孤高の技を持つお二人の仕事』傘壽になられた人間国宝お二人の貴重なコラボをご覧になってみては如何でしょう。

1月25日(日)まで銀座和光本館6階和光ホール10:30~19時(最終日は17時まで)

 

 

 

初芝居ー新しい歌舞伎座初登場の猿之助さんー

[滅紫] 2015年1月11日 10:07

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七草がゆは召し上がりましたか?新開場の歌舞伎座に猿之助さんが漸く登場するというので松の内の最後の日、高揚した気分でいざ歌舞伎座へ。写真は歌舞伎座内部のお正月の設えです。一歩踏み入れた時から初春気分になれます。客席は流石満席、お正月のうちなので華やかな着物姿の方が多くてやはり訪問着にすればよかったかと後悔。猿之助さんの「黒塚」は夜の部最後の演目。阿闍梨祐慶は勘九郎さんが勤めます。猿之助さんが演じるのは安達ケ原の鬼女岩手ですが、一面の薄の原で月光を浴びながら踊る姿は本当に幻想的です。この舞台装置は何度見ても感動ものです。そして花道での『仏倒れ」(直立の姿からまっすぐ倒れる)も余裕です。どんどん進化している猿之助さんを同時代に見ることができるのは本当に幸せなことだと改めて感じさせられた舞台です。

昼の部は玉三郎さんの『女暫」吉右衛門さんの「番町皿屋敷」昼の部は『金閣寺」『蜘蛛の拍子舞」「一本刀土俵入り」です。日によってはまだ席がありますのでお問い合わせください

チケットホン松竹0570-000-489(10時から18時)千穐楽は26日

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獅子舞は新年恒例、国立劇場の開演前にロビーで太神楽保存協会さんが演じられるものです。お年玉がわりにお届けします。

 

 

織部とは何者か?没後400年古田織部展ー松屋銀座

[滅紫] 2015年1月 3日 15:00

100_1534.JPG明けましておめでとうございます。銀座松屋さんはここ数年お正月企画は『和の美」「日本の美意識」をテーマにしたものが多いのですが、今年は没後400年になる『古田織部展」です。ゆがんだ形や緑と土色の掻き分けの斬新なデザインで知られている『織部焼」に名前を残していますのでご存知の方も多いことでしょう。古田織部(1544~1615)は信長・秀吉・家康の天下人に仕えた『武将茶人」で利休亡き後侘茶とは対照的な奇抜で斬新な造形美を茶の世界に持ち込んだクリエーターです。今回は『織部の時代」「織部の茶の湯」「織部の茶道具」の3部構成で織部が活躍した華やかな『かぶいた」慶長時代、残された斬新なデザインのゆかりの茶道具、織部が開発した各地の茶碗や水指、懐石道具の名品を一堂に展示ー展覧会パンフよりー

100_1535.JPGとても400年前に制作されたとは思えない斬新な造形を見ていると家康がその中に体制をゆるがす『危険な匂い」を感じとり、『謀反の疑い」をかけ切腹させたのも何だかわかるような気がしました。年の初めにとても現代的ともいってもよい「ひょうげもの」織部の世界をお楽しみになるのは如何でしょうか?

1月19日まで松屋銀座8Fイベントスクエア

10時~20時(最終日は17時)

入場料1000円

 

 
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