[滅紫]
2016年6月28日 18:00
At the Kabukiza Gallery, we are planning to hold a brief guidance show about how to enjoy Kabukiza Theatre.
知人に「簡単な歌舞伎の案内がないかしら?」と聞かれて歌舞伎座のHPを探していたところこの案内を見つけました。「これだ!」「どんな風に説明すればいいのか?」と早速のぞいてみることに。
JNTOの統計によれば、2015年の訪日外国人旅行者数は1,974万人に達するそうで2013年に初めて1,000万人を突破して1,036万人になったことを考えると「物凄い」といえる増加数です。リピーターの方たちも多く、マスコミ報道によれば「買い物」から「日本文化を味わう、体験する」に目的も変化しているとか。オリンピックを前に益々増加する外国人観光客に日本文化を楽しんでもらえるよう「能・狂言」といった伝統芸能でもITを活用しての新たなファン層を開拓しようとしている動きが報道されています。
「歌舞伎を「しる・みる・ふれる・やってみる」体験空間である歌舞伎座ギャラリー」の会場には30~40人程、30%くらいが外国人のようにみえます。(といっても私も英語でアンケート用紙を渡されました!)
外国人向けのギャラリー・レクチャーは初めての企画だそうです。最初に簡単な歌舞伎の歴史の話があり、その後はスタッフお二人のかけあいで舞台上の設備、揚幕・黒御簾・すっぽん・柝など実物を見せながらの説明。最後が本日の第3部を中心の説明です。歌舞伎の登場人物の名前は長いので説明も大変。舞台写真も見せていただき時間超過する熱心なお話で大満足。国立劇場の6.7月の「歌舞伎鑑賞教室」にも「外国人向け」の日にちが設定されました。こちらはもともと中高校生向けの企画なので「歌舞伎の見方」という解説付きのプログラムをその日は解説が英語という構成。最初の一歩を入りやすくすることで日本の伝統文化に興味を抱く外国人観光客を増やそうという試みに拍手です。
歌舞伎座ギャラリー 歌舞伎座タワー 5F 10:00~17:30
入場料 600円(当月の歌舞伎座観劇券で100円引き)
[滅紫]
2016年6月10日 16:00
紅志野で知られる加藤孝造先生の新作展が始まりました。日本橋三越では2年ぶりです。会場に入るとまず目に飛び込んでくるのはやはり「紅志野」のお茶盌。たっぷりとした大きさですが、何ともいえず柔らかくて温かさを感じます(お人柄なのでしょうか)。ずらりと並んだ「紅志野」の茶盌はほとんど売約済みのシールが貼られています(ため息)。加藤孝造先生=紅志野というイメージが強いですが、2010年に重要無形文化財保持者認定となった「瀬戸黒」もやはり抜群の存在感。「黄瀬戸」も数点あってこれも素敵。簡単に購入できる価格ではありませんが、「買えるのなら、頂けるのならこれがいい」と展覧会では勝手に密かに思っているのですが、「あれも、これも」と決められません。今回は水指、花入の外にお若い頃は画家を目指していらしたという先生の絵画や書も展示されています。
1935年生まれの先生ですが、作品からはお変わりのない若さを感じてしまいます。十数年前、機会を得て窯場にお邪魔し、雪のちらつき始めたお庭を眺めながら紅志野のお茶盌で一服いただいた時のことを懐かしく思い出しています。
「人間国宝・加藤孝造の世界展」日本橋三越本店6階美術特選画廊14日(火)まで。最終日は17時閉場
●百貨店建築としてこの度重要文化財に認定された日本橋三越では「店内ツアー」を実施しています。
第2土曜日 11:30と14:30の2回 前日までに電話3241-3311(大代表)か店内受付に申し込む。
[滅紫]
2016年6月 7日 14:00
6月4日富山県のアンテナショップ「日本橋とやま館」がオープンしました。富山県は有楽町に1号店として「いきいき富山館」が既にありますが、物販中心の一号店に対し、こちらは何と約4倍の広さ、和食レストランやバーラウンジ迄併設。早速のぞいてみました。
10:30のオープンですが開店前から行列の出来る大人気。お店の方に許可をいただき、店内をパチリ。当日14時ごろの賑わいをご覧ください。
入口近くの観光サロンには欄間装飾で知られる南砺市の井波彫刻がずらりと展示され壮観です。ショップには富山の伝統工芸品(越中和紙やすず工芸品)や洒落たデザインの生活雑貨(何と「寿司ソックス」まで)が。有名な大門そうめんや氷見饂飩の他に私が見つけたのは「べつばら富山」(ネイミングがいいですね)コーナーの遊び心いっぱいのスイーツ。写真は「イチジクとゴマサブレー」(580円)コシヒカリ100%の「COMECOごまクッキー」は600円とお手頃値段です。
富山の銘酒がそろったお酒コーナーとレストランは大繁盛。少し落ち着いてからのお楽しみに。
重文指定が発表された日本橋三越の壁面に→つき「日本橋とやま館オープン」の垂れ幕を見つけました。日本橋地区全体で応援している感じがとてもいいですね。
中央区のアンテナショップは銀座一丁目が一番多かったのですが、ここ日本橋も奈良、新潟に3月には長崎、今回の富山と目白押し。新しい激戦区になりそうで、またお買い物の楽しみが増えました。
高島屋さんの方まで行くと「御神酒所」が作られ始めています。そうです。日枝神社の祭礼「山王祭」が近づいてきました。お祭りはその期間中は勿論楽しいですが、お祭りに向けてだんだん街全体が盛り上がっていく感じが何ともいえません。
「日本橋とやま館」日本橋室町1-2-6日本橋大栄ビル1F TEL6262-2723
営業時間:ショップ10:30~19:30
和食レストラン11:30~14:30 17:00~22:30
バーラウンジ 11:00~21:00
休業日 12月31日~1月3日
[滅紫]
2016年6月 4日 16:00
六月歌舞伎初日第三部にやってきました。初日はちょっとウキウキしますね。今月は「義経千本桜」の三人に着目したわかりやすい構成で、松竹のパンフレットによれば、「流転する義経に翻弄された三人の男たち―長編歴史ロマンを三部制で初上演」とのこと。
第一部「碇知盛」第二部「いがみの権太」第三部「狐忠信」
三部制なので各部の上演時間が約2時間、幕間を入れて2時間半ほどで外国人や若い観客に向けた新しい試みです。確かに第三部は開演18:15のせいもあり圧倒的に若い人が多い。
第三部のお目当ては猿之助さんの「新開場後初の宙乗り」です。「道行」の静御前は何と染五郎さん、久しぶりに見る染五郎さんの女形ですが、ため息がでるくらいの美しさ。逸見藤太の猿弥さんが笑いを取っています。「四の切」の静御前は笑也さん。猿之助さんの狐の動きは本物のように軽やかです。「初の宙乗り」も余裕たっぷりで何とも楽しそう。猿之助さん初日から「全開」です。今月は第一部で市川右近さんの長男武田タケル君が初お目見え、第二部でいがみの権太を演じる幸四郎さんは五世幸四郎が考出したという「江戸式」の権太だそう。どれも見逃せない!
お財布に痛い三部制です。
お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~18時)
第一部11時、第二部14:45、第三部18:15開演です。ご注意を
千穐楽は26日