中央区観光協会設立50周年記念事業の「まち歩き〈産業〉コース 日本橋・京橋編」が10月19日(月)10時から12時まで開催されました。このコースは2回目であり、定員の10人が参加しましたが、ほとんどの方が区外からで、参加地域の広がりが感じられました。秋の爽やかな天気のもとに、お江戸日本橋を出発です。(写真は上から訪問順)
最初は、「山本海苔店」さんで、お店の歴史をうかがいながら、海苔のお話には奥深さを知り、試食をいただき、同店ならではの海苔づくりにかける真髄の一端を味わいさせていただきました。
次の「八木長本店」さんでは、社長さんが自ら日本橋魚河岸の変遷、お店の移り変わりなど写真や地図を見せていただいて、ていねいに説明をいただきました。「かつおぶしは大事な蛋白源」と、熱心に語られる意気込みに感心させられました。
ここから京橋・八重洲通りまではしばらく歩く。途中の「高島屋東京店(日本橋)ビル」は今年6月に国重要文化財に指定されたところ。この中央通りの辺りは、江戸からの「通町(とおりちょう)」として賑わった場所でした。
3番目のお店は「京橋千疋屋」さんをお訪ねしました。著名な老舗のフルーツ専門店としてお洒落な店内。旬の新鮮なフルーツを頂戴しながらお店の歴史や果物のお話を聞かせていただきました。
最後は事務用品の「モリイチ」さん。1階から2階まで商品が並べられて豊富な品揃えでした。最近は、藍染めの袋物や、懐かしい万年筆などレトロな創作商品を手がけ、開発に意欲的であることが伝わってきました。
今回の参加者の声として、「個人ではなかなか回れないところを案内してもらって良かった」「おみやげまでいただいてうれしかった」「この催しは今年だけですか。毎年続けてもらいたい・・・」などで、好評でした。
それぞれのお店は今日の繁栄に至るまでに、歴史の積み重ねと地域・お客さまに根づいた信頼、そしてご商売への情熱があるからこそ、老舗の暖簾を守っていく確かな商売道が脈々と受け継がれていることが伝わってきました。
今回お訪ねした4店のお店の皆さまにはお忙しいところ、貴重なお時間を割いて、ご親切にご説明・お話、さらにおもてなしをいただいたことに厚く感謝申し上げます。ありがとうございました。