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歌舞伎座 柿葺落4月公演

[杏葉牡丹] 2013年4月 6日 10:00

行って来ましたっ!
新しい歌舞伎座の柿葺落公演、しかも4月2日の初日です!
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早くから切符を売り出していたものの、多彩な演目に豪華な顔ぶれで、どれを見ようか迷っているうちに時期を逃してしまい、ほとんど諦めていました。
ただ、当日しか売り出さない4階の「一幕見席」なら、中日を過ぎて少し落ち着いた頃なら、並べば何とかなるのではと、望みを繋いでいました。

それでもさすがに初日は無理だろうと諦めていたのですが、午前中に用事を済ませた帰りに、一幕見席の切符売場に立ち寄ったところ、6時開演の三部なら、1時間半位並べば買えるというではありませんか!
これは見ない手はないと、早速列の最後尾に。
係の方や前後に並んだ方達と歌舞伎の話をしていたら、あっという間に時間がたってしまいました。(5時30分に照明がついてライトアップされたときは、大拍手でした)

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ちなみに「一幕見席」とは、4階に設けられた、何幕かある演目のうちの一つしか見られない専用席。
お値段は幕によって違いますが、一番安い3階B席よりも安くなります。
幕が替わるごとに入れ替えになるので、通常の席に紛れ込まないように仕切りがあり、食堂や売店・ロビー等には行けないのが、ちょっと残念。

4月公演では第三部は「盛綱陣屋」と「勧進帳」の2幕があるので、「盛綱陣屋」が終わった段階で入れ替えになります。(ただし切符を買う時に「勧進帳」の分も一緒に買う事ができるので、両方買っていれば、居残ることができます)

現在の歌舞伎公演は、他の演劇と違って、一つの物語を最初から結末まで演じることは少なく、異なった物語の有名な一幕を取り上げて独立したものとし、それらを組み合わせて一つの公演とするやり方が、多く行われています。
勿論ストーリーを全て知っていた方が理解が深まるのは確かですが、そこの一幕だけでも十分にお話として成り立ち、見せ場もあって楽しむことができます。

学生時代は少ないお小遣いの中でやりくりしなければならず、この「一幕見席」には随分お世話になったものです。
当時は急な傾斜の階段しかなくて、自由席なので少しでも良い席をと一気に駆け上がったものでした。
ところが、今度の建物は、専用の入口から入ればすぐにエレベーターがあって、楽に4階まで行く事ができて、やっぱり新しさを実感。
更に嬉しかったのは、以前は見えなかった花道がちゃんと見えるではありませんか!

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「花道が見える」というのは凄く重要なことで、歌舞伎では主要な人物が花道から登場したり引っ込んだりしますが、その途中で必ずセリフを言ったり、演技をしたりします。
以前の4階の一幕見席では、音だけが聞こえて想像するだけだったのですが、新しい劇場では、弁慶の飛六方の引っ込みをちゃんと見ることができて大感動です。

勿論、歌舞伎座は劇場全体が一つのテーマパークの様なもので、食事をして、ロビーを歩き、そこでしか買えないものを売店で買い、調度品や装飾品・飾ってある美術品を見たりするのも、大きな楽しみです。
今度こそは頑張って、前売り券を入手したいと思っています。

 

 

"お江戸日本橋 キルト展" ~ 日本橋三越本店

[織衣舞] 2013年4月 4日 14:00

4/3~4/8 日本橋三越本店 新館7階ギャラリーで

江戸の中心 日本橋を描く "お江戸日本橋  キルト展" が開催されています。


入口には「粋な日本橋 今・昔」と題して浮世絵師が愛したお江戸日本橋から望む富士の山、時代が流れ今日本橋から見えるスカイツリー、が展示されています。


6つのコーナーから編成されています。

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①浮世絵からお江戸日本橋

②現代の日本橋界隈

③江戸前の「粋」

④黒羽志寿子の「粋」な世界

⑤江戸のくらし12カ月

⑥粋な女性、粋な男性のお細工物

あと トークショウ や マーケット も賑わいをみせています。

 

江戸町人の生活・粋でいなせな人生の楽しみ方・時の流れ、表からは見えない部分の粋、人々の鼓動を感じる力作が勢ぞろいです。お時間のある方は是非ご覧ください。

 

 

 

「春の院展」と「三井家のおひなさま」-日本橋のふたつの展覧会ー

[滅紫] 2013年4月 3日 10:00

東京の桜はそろそろ終わりに近づきました。「開花宣言」からほぼ2週間、「花曇」や「花散らしの雨」など連日空模様が気になった今年の「桜漬け」の日々も終盤となると少し淋しい気がします。そんな名残の花に誘われて日本橋へ。恒例になった日本橋三越での「春の院展」とお隣の三井記念美術館の「三井家のおひなさま」を見てきました。

100_1017.JPG今年の院展の応募点数は848点、入選の299点と同人作品32点の331点はやはり凄い量で圧倒されます。

新開場の歌舞伎座の緞帳の原画も制作された松尾敏男先生の作品「明けゆく」(ベニスのサルート教会)も見ることができますし、手塚雄二先生の「花夜」(上野の夜桜)後藤純男先生の「春の塔映」など大作目白押し。後藤先生のコメント「83歳になりました。年齢を重ねていく毎に、桜を描きたいという想いが増しているよう。。ただ、ただ描きたい」という言葉に打たれました。


お隣の「三井家のおひなさま」もこの時期恒例で、三井家の夫人やお嬢さんたちが大切にした贅を尽くしたひな人形やひな道具を公開していて中でも京都の丸平大木人形店五世大木平蔵が特別に制作した幅3M,高さ5段の豪華雛段飾りは一見の価値があります。

「享保雛」「内裏雛」「有職雛」の違いもよくわかりますよ。


3月は「恒例」のものが今年も例年通り実施されているということの有難さをあらためて感じさせられる月になりました。


会期は「三井家のおひなさま」は4月7日まで、「春の院展」は4月8日までです。

「日本橋三越」本館7Fギャラリー

入場料700円10:00~18:30(最終日は17:00まで)

「三井記念美術館」10:00~17:00(入館は16:30まで)月曜休館入場料1000円