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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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中央区の歩道っておもしろい!14【本銀通り編】

[湊っ子ちゃん] 2018年9月14日 18:00

「本銀(ほんしろがね)通り」は、中央区に数ある愛称のついた道路のうちで、一番新しく命名された通りです。平成27年(2015)の誕生。日本橋本石町4丁目2番から、日本橋本町4丁目6番までの、520mの道のりです。

100年近い時を経て、よみがえった「本銀(ほんしろがね)」の名には、感動的なエピソードが詰まっていました。

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♪ 本銀(ほんしろがね)町
 

江戸時代、神田との境、神田堀と外堀に面したところに、「本銀町」と呼ばれていた町がありました。現在の日本橋本石町・日本橋室町・日本橋本町の、各4丁目の北半分にあたる場所です。町名は、銀細工職人が集住していたことと、その後神田に起立した新銀町と区別するため、本の字を冠したことに由来します。

東西に延びる町屋であった本銀町は、武家の消費需要を賄う町人地として、大いに発展しました。刀脇差細工・縫箔屋・指物屋など、じつにさまざまな諸職名匠が暮らしていました。

さて、神田堀は、またの名を「龍閑(りゅうかん)川」といいます。日本橋と神田の間に築かれた掘割で、本銀町には6つの橋が架かっていました。

それでは、当時の暮らしぶりが垣間見える、ふたつの橋をご紹介しましょう。
 

♪ 今川橋
 

今川橋は、日本橋から中山道へ向かう、たいへん重要な橋でした。天和の頃(1681~83)この地の名主 今川善右衛門の尽力により架けられたことから、その名がついたと云われています。

橋の周辺には、陶器(瀬戸物)をあきなう商家が多く、たいへん賑わいました。「江戸十組問屋便覧」には、瀬戸物問屋として、本銀町1丁目の西村屋勘兵衛、同2丁目および3丁目の今川屋嘉兵衛の名を挙げています。
 

ryu03m.JPG♪ 龍閑橋
 

龍閑橋(当時は竜閑橋)は、江戸時代こそ木橋でしたが、大正15年(1926)、震災復興事業により架け替えられた橋は、"日本最初の鉄筋コンクリートトラス"として、大変貴重な文化財となっています。

橋の上を市電が通っていたため、強度を保つ工夫がなされていました。また、震災復興橋梁の特徴として、橋台を護岸から突出させて、橋の存在感を強調させることが挙げられますが、龍閑橋の場合、その特徴が著しく見られます。

龍閑橋の一部は、かつての橋詰広場に今も残ります。(所在地 中央区日本橋本石町4丁目・千代田区内神田2・3丁目)
 
 
♪ あとがき

旧龍閑橋の近くの工事現場で、おもしろい絵をみつけました。

防音壁に描かれた江戸時代の絵。店頭に着物を掛けて並べています。古着店の賑わいを描いたものと思われますが、注目すべきは、その縁取りの部分です。中央区と千代田区の区章が、コラボレーションであしらわれているのです。

橋がつなぐ、人々の賑やかな往来や、人情豊かな営みが聴こえてきそうですね。

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「本銀(ほんしろがね)」の町名は、大正の震災復興事業により失われましたが、町を東西に貫く通りは、今日まで守られました。

今回歩いた「本銀通り」は、歴史ある町名を取り戻したいという、地域の皆さんの想いが叶った、素敵な通りでした。

 
中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん

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第21号 平成30年9月11日

 

 

初秋のプランツウォーク

[サム] 2018年9月12日 18:00

DSC07180ELS''.jpgDSC07174RS'G.jpg 晴海トリトンプラザ2F「アイグリーン・ポケットプラザ 花・水・樹」の専属ガーデナーの案内で園内を散策する、毎月恒例のミニガーデンガイドツアー。

今月は3ヵ月ぶりに9月7日開催されました。

園内は夏の名残を留める花々と、秋の気配を感じさせる花々が入り交じる、季節の変わり目。

まだ色づかない青い実が、時のくるのを待ちながら、少しづつ成長している様がうかがえます。

中でも「緑のテラス」のトリトンパーキング棟脇の小路に植栽されているシシユズが、今年はたくさん実を付けているのが印象的。

ギョリュウ(左上画像)は淡い紅紫色の小さな花が穂状に纏まって咲くユニークな形状です。

ノボタンとシコンノボタン、ランタナとコバノランタナ、ホトトギスとタイワンホトトギス、ムラサキシキブとコムラサキの違い等々、今回もいろいろと学びを得たプランツウォークでした。

 

 

築地市場

[小猿] 2018年9月11日 14:00

市場閉場まで残り1ヶ月となった築地市場へ行ってきました。 まずは築地本願寺のカフェの朝粥定食で腹ごしらえ。これは「18品の朝ごはん」と名付けられていて、お盆の上に色とりどりの小皿が並んで、食欲をそそります。18というのは阿弥陀さまの48の誓願のうち、第18番目「あなたを決して見捨てない。」との本願にちなんでいるそうです。

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おかずの中には、つきじ松露の卵焼き、築地紀文のお魚とうふおぼろ揚げ、築地江戸一の甘口昆布の佃煮など築地市場の食材が使われています。 仏さまの願を味わい、満たされた朝食になりました、

築地本願寺カフェ Tsumugi は 営業時間8:00~21:00  モーニング8:00~11:00

  

次に向かったのは16年に中央区が作った「築地魚河岸」のビルを通り抜けて場内市場へ。昭和10年の開場以来、1日約3000トンの魚や野菜の取引がされていた所です。

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月島や晴海のビルを背景に、業務用の車が行き交ってました。開場から83年が経過、建物や設備の老朽化や衛生面での課題が豊洲移転へとつながりました、ネズミもたくさん生息しており、解体時に周囲に逃げ出さないよう、ネズミ退治大作戦がくり広げられています。

写真 2018-09-07 11 17 29.jpgのサムネイル画像 写真 2018-09-07 11 11 49.jpgのサムネイル画像

 

東京ドーム5個分のこの敷地、豊洲に移転後は、東京オリンピック・パラリンピックの車両基地として使われる予定で、その後は未定です。場外市場はこのまま残るそうで、築地場外市場にするか、ほかの名称にするかの選挙をして、今月下旬に決まるようです。 これからも美味しい買い物が出来ることに安堵しながら、築地本願寺や、浜離宮も近く、外国人にも人気の観光スポットが発展してくれることを願ってます。

築地市場閉場は10月6日、豊洲市場への移転は10月11日です。

 

 

ススキ開花

[サム] 2018年9月10日 14:00

DSC07184ELS'.jpgDSC07186RS'G.jpg 9月6日、東京管区気象台から、気象庁生物季節観測情報のひとつ「ススキ開花」が報じられました。

平年より3日早く、昨年より5日早いとの由。

その花穂が動物の尾に似ていることから、尾花の呼び名もあり、秋の七草にも数えられ、秋を象徴する植物です。十五夜の飾り、日本画や蒔絵などの秋のモチーフ、郷土玩具、茅葺屋根の材料にも用いられ、時を超え多くの人々に親しまれています。

園芸品種としてタカノハススキ、シマススキ、イトススキなどがあげられます。

箱崎河岸緑道沿いに、隅田川大橋を背景に、ススキが風に戦(そよ)いでいます。

川面を背に、ススキが陽を浴びて白銀色に輝く様は、初秋を代表するワンシーンです。

 

 

築地川公園の秋の風景

[ジミニー☆クリケット] 2018年9月 7日 18:00

猛烈な暑さと例年に無い数の台風の襲来、そして突然の集中豪雨による冠水に悩まされた7、8月が終わり、気がつくとカレンダー上では9月に入りました

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今までに何度かこのブログでご紹介した、築地川公園パンパスグラスが、今年も花茎を伸ばし、銀白色花穂になびかせています

夏、刈り込まれたせいなのか、昨年に比べて、花穂が少ないようです

場所は、下の地図の赤〇のところです

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パンパスグラスは、南アメリカ原産イネ科多年草

広大なパンパスの平原大群落を形成しているそうで、わが国へは明治時代の中頃に渡来したそうです

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別名は「シロガネヨシ白銀葭)」だそうですが、「シロススキ白薄)」とも呼ばれるようで、季節柄、ススキということばがしっくりきます

特に今年はススキっぽい

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パンパスグラスは、築地川公園の風景の一つです

昨年9月に築地川公園パンパスグラスを紹介したブログはこちら ⇒

/archive/2017/09/post-4605.html

 

 

三愛ドリームセンタープロジェクションマッピング

[サム] 2018年9月 6日 18:00

DSC07154ELS'.jpgDSC07160RS'G.jpg 銀座4丁目交差点に面し、1963年オープン以来、銀座のランドマークとして長年親しまれている「三愛ドリームセンター」。

今般、法隆寺五重塔から着想され、全面ガラス張りで円柱型という独特の形状の本ビルのデザイン性を最大限に活かし、超短焦点プロジェクター80台を活用したプロジェクションマッピングによる新作投影が実施され、来街者の目を楽しませてくれています。

テーマは夏の風物詩である「花火」。

様々な方角から色鮮やかな花火が打ち上げられる演出が施され、光り輝きます。

8月10日~9月15日 19:00/19:30/20:00/20:30/21:00/21:30/22:00/22:30/23:00/23:30 全10回

夜の銀座の街並みに、華を添える期間限定の彩りです。