[O'age]
2016年11月30日 14:00
新大橋通りを歩いている時「とうかん堀通り」の表示を目にしたので、後日、昔の堀跡の表示探し。なんとか「稲荷堀跡」の説明板をみつけた。近くには「行徳河岸」の説明板もあった。ものしり百科には載っていませんので、以下の写真でご紹介します。
とうかん堀通り
稲荷堀跡(とうかんぼりあと)の説明板(中央区教育委員会)
行徳河岸(中央区教育委員会)
この辺り頭上の高速道路を見上げると数十年前に、付近でチェックインしてバスで成田空港に行った時代を思い出します。広重はこの辺りを「みつまたわかれの淵」で描いています。
また、付近(北西方向)にある説明板「メイゾン鴻之巣創業の地」があります。カフェー「メイゾン鴻巣」(ものしり百科p26に掲載)と比較すると、ここでは「バーを兼ねた西洋料理店」という説明文になっています。多くの著名な文士が集ったところだったようです。
[あすなろ]
2016年11月29日 09:00
小網神社のみみずくは、どぶろく祭(新嘗祭)と新年にちなんで
秋の七草のひとつ、すすきを素材に作られます。
ご利益が自らの「み(身)」と家族の「み(身)」に「つく」
ということから授与されます。
来年の干支にあやかりました。
ところで、「ミミズク」と「フクロウ」はどう違うのでしょう。
調べてみると、どちらもフクロウ目フクロウ科で同じ種別です。
耳(羽角)がある方をミミズクと呼び分けるのが一般的のようです。
「下町のみみずく」にもしっかり耳がありますね。
◆小網神社
東京都中央区日本橋小網町16-23
[お染]
2016年11月23日 09:00
11月は天気が良くてお出かけ日和の日が多いですね
先日、我が家のチビさんを連れて、浜離宮恩賜庭園 に行って参りました。
区内在住の0歳から中学生までの子どもがいる家庭は、乳幼児医療証または子ども医療証を入園口で提示すると、同伴の大人2名まで入園料がタダになります。
(平成29年3月31日まで)
詳細はこちら→ https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kohokotyo/koho/h28/280501/08_01/index.html
敷物をひいてのんびりされている方々も多数いらっしゃいました。
小さなお子さん達は芝生の上を走ったり、歩いたり
紅葉が始まった木々とビルのコラボもなかなか◎
都心にありながら、穏やかな時間と清々しい空気が流れています。
園の中央付近にある「あずま屋(休憩所)」。
お土産やペットボトル、饅頭など売っています。
うちのチビさんが、なぜか異様に気に入った「栗まんじゅう」。
売店で買って、側の休憩所でまったり戴きました。
「おまんじゅうひとつ、くーだーさーいーナッ」をエンドレスに繰り返す旨さ (^^;)
園内には数か所、おむつ替えのできるお手洗いがあります☆ とりあえず安心...
また、大手門口には、自転車を止めるところもありました。
そして、ネコ。
ここの主なのでしょうか。。
子供たちに大人気でした。=^^=
園内は歴史ある建物や景観があり、子供とともに歴史に思いを馳せながら楽しむことができるのはステキなことだなと思います。
小さいうちから自然と歴史に触れることもできますし、そのうち子供自身で歴史にも楽しみを見出すかもしれませんね^^
東京湾の海水をひいている「潮入りの池」。
何度か訪れて、潮の干満による変化を楽しんでみたいものです。
眺めの良い「中島の御茶屋」。
園遊接待のための施設で、6代将軍家宣が建設したものだそうです。
今でも中に自由に入ることができ、外国の方にも人気です。
お茶といえば、つい先日(11月21日)に園内にある「芳梅亭」で茶の湯体験が行われていました。
次回は平成29年1月23日(月)ですので、申し込みは浜離宮恩賜庭園サービスセンターにお電話を☆
外国の方には英語による説明もあるそうです。茶の湯体験の詳細はこちらをご確認ください。
http://www.tokyo-park.or.jp/announcement/028/detail/33460.html
浜離宮恩賜庭園は、外国語のパンフレットも充実。
英語のほか、フランス語、中国語、韓国語のものもあります。
区内在住ではなくとも、入園料は大人300円でたっぷり満喫できます。
今はまさに紅葉の季節。四季の変化や歴史の趣を感じることができ、オススメです。
◆浜離宮恩賜庭園
住所:中央区浜離宮庭園1-1
東京メトロ日比谷線、都営浅草線「東銀座駅」から徒歩14分
都営大江戸線「築地市場駅」から徒歩7分
HP:http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html
開園時間:午前9時から午後5時
[之乎者也]
2016年11月22日 18:00
天気の良い日曜日、隅田川テラスを散歩していくと日本橋川に架かる豊海橋に着きます。
豊海橋はそのデザインと風景の美しさからドラマや映画の撮影によく使われる場所ですが、平岩弓枝さんの小説「御宿かわせみ」では、日本橋川が大川(隅田川)に流れ込む豊海橋のあたりにある、大川端(おおかわばた)の旅籠「かわせみ」を舞台にお話が進められます。なお、江戸時代には永代橋は現在よりもやや上流、日本橋川の北側に架かっていたようで、「かわせみ」の場所もちょうど現在の永代通りの真上あたりの場所(地図上の星印のあたり)にあったのではないかと思われます。
「三日ばかり鋭い寒気が襲ったかと思うと、不意に大川の水もぬるむような日もある初春であった。。。≪中略≫。。。南町奉行所の吟味方与力をつとめている兄の屋敷は、とっくに門のしまっている時刻であった。屋敷を出る時から、心のどこかで、今夜は大川端町のるいの許へ行くつもりがある。神林東吾は仲間と別れると、自然、酔った足をそっちへむけていた。豊海橋の袂から少しはずれて『御宿、かわせみ』と小さな行燈が夜霧の中に浮かんで見える。星も月もみえない、しっとりとした晩である。」
「御宿かわせみ」第一話「初春の客」はこのように始まります。南町奉行所の筆頭与力の弟で剣の腕前から講武所の教授方をつとめる主人公の神林東吾と大川端の旅籠「かわせみ」の主人で、東吾の幼馴染・恋人の庄司るいを中心にドラマは展開します。
「かわせみ」シリーズは、1973年の「小説サンデー毎日」への連載以来、2016年1月の最新作「お伊勢参り」まで295話(文庫で40冊:文春文庫から発売)となっています。「かわせみ」では、江戸の下町を主な舞台として庶民の日常におこるちょっとした事件がショートストーリーで語られており、その魅力は、読者が作中人物と同じ目線で一緒に江戸時代の日本橋、八丁堀、薬研堀、新川、鉄砲洲などの街にタイムスリップできることでしょう。
(写真は「江戸ホテル(築地ホテル館)」:*パブリックドメイン)
小説は、19世紀半ばの江戸時代から明治へと続きますが、主人公も当初の20代半ばから50代半ばとなり、娘の代に世代交代してお話が続けられます。明治編の「新・御宿かわせみ」では舞台として築地居留地が登場するようになり、A六番女学校(女子学院の前身)、江戸ホテル(築地ホテル館:銀座大火で焼失)、イギリス人のバーンズ医師や入船に店を構える清国人の仕立屋の陳鳳など国際色も豊かになっていきます。
昼間の街歩きに疲れたら、秋の夜長「かわせみ」シリーズを読みながらを中央区の江戸時代から明治期までの歴史を楽しんでみるのは如何でしょうか。
[サム]
2016年11月20日 14:00
11月17日、中央区まちかど展示館運営協議会主催による「中央区まちかど展示館見学ツアー ~最先端のくすりの世界と老舗の伝統を体感~」が開催されました。
スケジュール:
Daiichi Sankyo くすりミュージアム見学~
江戸屋所蔵刷毛ブラシ展示館見学~
伊場仙浮世絵ミュージアム見学
尚目的地に至る途中の行程は中央区文化財サポーターによる街ガイド。
Daiichi Sankyo くすりミュージアムでは、1Fラウンジ中央の丸いモニターで「一粒のくすり」映像を見た後、ICチップ入りのメダルを受け取り2Fへ。
くすりと日本橋本町の深い関係を紹介した《くすりと日本橋》をはじめ、「くすりってなんだろう」「くすりとからだ」「くすりのはたらき」「くすりのあゆみ」「くすりをつくる」各コーナーをメダルを使って、見て、聞いて、触れて体験。
江戸屋所蔵刷毛ブラシ展示館では、東京都指定の伝統工芸品としての刷毛の他、馬毛で作った判子等の展示物を手にとって体感。リス毛のメイクブラシは驚愕の柔らかい手触りです。
伊場仙店舗横、伊場仙浮世絵ミュージアムでは、現在展示中の「伊場仙版 東海道五十三對」を見学。
併せてプロデューサー役の版元、絵師、彫師、摺師の分業体制に基づく、浮世絵版画制作工程等についての話を伺う。
地域の文化資源の一端を垣間見るミニツアーです。
[佃のうさこ]
2016年11月20日 09:00
先月10月に開催された中央区観光協会のわくわくツアーの初ガイドで、奥野ビルを案内させていただきました。
案内は、以下のように。そして、事前にエントランスに入らせていただく許可を取っていましたので、当日は皆さんに
ビル内部の昭和のレトロな雰囲気を感じていただけました。
(案内内容)
奥野ビルは、昭和7(1932)年に建てられ、「銀座アパートメント」と呼ばれた銀座界隈でも屈指の高級アパートでした。また、日本初のエレベーターを備えた民間の住居用ビルで、当時、同潤会に所属していた川元良一さんが設計しています。
同潤会は、関東大震災で多くの建物が火災で燃えたことから、コンクリート造りで、当時の最先端の電気、都市ガス、水道、水洗式トイレ、ダストシュートなどを取り入れたアパートを東京、横浜に16か所建てた団体です。同潤会アパートの一つ青山アパートメントが2003年に解体され、表参道ヒルズになったことは、ニュースでよく取り上げられていたので記憶に残っています。
同潤会アパートメントとして現存する建物がなくなってしまった今、同潤会の川元良一さんが設計した奥野ビルは、その様式を残すビルとしても貴重な存在ではないでしょうか。
また、銀座に残る昭和初期のビルの一つ竹田ビルが、解体されホテルになろうとしている現状を見ると、益々その希少性が増しています。銀座に残る昭和初期のビルは、8棟になりました。
(以上です)
そして先日は、奥野ビル初見学の友人を案内しながら、じっくりとギャラリーを見て回りました。
6階にあるGalerie La ギャラリー ラーで伊藤亮さんの個展に出会いました。
伊藤亮個展
「屈折する星くず」
伊藤さんは、岐阜県中津川市在住のアニメ出身の画家です。精密画を得意として、苦痛と苦悩を表現しています。
「生きてやる」
「生きてやる」のアップ
こちらの作品は、完成までに5年を要したそうです。
苦悩と苦痛がテーマの伊藤さんの作品ですが、その先には光、強いエネルギーがあるように感じられました。
奥野ビルの各階のギャラリーでは、他にもフランスの刺繍だったり、写真の初個展だったり、新しい創造の世界が展開されていました。友人とあっという間の濃密な2時間を過ごしました。
どうぞ皆さんも、手動式エレベーターに乗って、各ギャラリーに起こしください。