[月島菜々子]
2016年11月14日 14:00
[サム]
2016年11月12日 12:00
区内外にある歴史遺産等の文化財をバスと徒歩にて巡る、中央区教育委員会主催の「秋の文化財めぐり」。
今年は、10月29日と11月5日の両日、岩切信一郎氏を講師に迎え、「江戸・明治から昭和までの印刷文化について」と題し、開催されました。
江戸・明治から近代までの印刷文化に縁の地を訪ね、その変遷について学びます。
当日の行程は、
① 日本橋界隈(乙姫の広場~滝の広場~花の広場
~元標の広場~江戸桜通り<駿河町>~貨幣博物館
~常磐橋門跡~一石橋~夢二・港屋ゆかりの地~
日本橋西河岸地蔵寺教会
② 人形町界隈(椙森神社~堺町・葺屋町芝居町跡~
玄冶店跡~三光稲荷神社
③ 墨田区向島 三囲神社(歌川国芳顕彰碑)
④ 文京区水道 印刷博物館(特別展「武士と印刷」)
まずは、往時近隣に地本問屋、版木職人など出版関係者も多く居住し、経済・金融と並び、文化の中心地でもあった日本橋エリアを散策。テーマに即して、日本橋1丁目<西河岸町>角に所在した大倉書店(夏目漱石「吾輩は猫である」の出版元)のエピソードを拝聴したり、貨幣博物館で、江戸時代の藩札の、部分的に繊維を薄くした "透かし" 技法や、判別し難い外国文字の刷り込み、多色刷り複数版木の別人管理・特別色使用等々の偽札防止の工夫を、改めて再認識するなど、ちょっと違った視点の街あるきでした。
引き続き、江戸時代末期の浮世絵師を代表する「歌川国芳」が一時居住していたとされる玄冶店周辺の人形町エリアを散策。
午後からは、まず国芳13回忌に当たる明治6年に弟子達により建立された墨田区向島の「歌川国芳顕彰碑」を訪ね、次いで最後の訪問先である、国芳の武者絵も展示されている、文京区水道の「印刷博物館」へ。
現在、特別展「武士と印刷」が開催中。
江戸時代、勇猛な武士を描いた浮世絵が出回る一方、当の武士が地図や翻訳書など知的な出版にも関わった事実から、対照的な印刷物を通して武士の2つの側面を紹介する企画展。
歌川国芳の武者絵を中心とした約150点のコレクションに加え、約70人の武士が編纂させた凡そ160点もの出版物も展示されています。
印刷技術も支え、その一つが活字。特に熱心だった徳川家康が作らせたのが、一部が現存し重要文化財にも指定されている銅活字(駿河版銅活字)とされます。
秋の爽やかな一日、文化財めぐりを通じ、またひとつ新たな中央区の歴史・文化の一端に触れることが出来ました。
[あすなろ]
2016年11月 7日 09:00
家内喜稲荷神社。
珍しい名前の神社ですね。家内が喜ぶ。
難しい漢字ではないですが、読み方は難しい。
「家内喜」は「やなぎ」と読みます。
縁起物の「柳で作られた箸」があります。
柳は雪の重さに耐え、春一番に芽を出すので
縁起がよいとされています。
家内が喜ぶ、と縁起をかついで
「家内喜(やなぎ)箸」と書くこともあります。
関連があるかわかりませんが、このお社も
また縁起の良さを感じます。
たまたま歩いていてめぐり合いました。
灯籠があり、参道に沿った石畳があり、
植木があり、小さな手水鉢があり
掃き清められたお社は、地元の方にしっかりと
守られているのでしょう。
とても気分の良い発見でした。
中央通り室町四丁目交差点付近です。
お近くに来られた際は、立ち寄られてみてはいかがですか。
◆家内喜稲荷神社(やなぎいなりじんじゃ)
東京都中央区日本橋室町4-2-12
[銀造]
2016年11月 5日 16:00
ビルの建て替えに伴い、名所旧跡を説明する碑は、今まであった所から、向かい側の空き地に移動したりしています。
江戸秤座跡碑は、向かい側の空き地に移りました。(日本橋3-7-20の向かい付近)
説明碑を少しご案内すると、「秤座は、秤のおもりと竿の規格を統一する目的でつくられた組織で、江戸と京都の二座があった。 江戸の秤座は、守隋家が代々受け継いだ。守隋家は、甲斐・武田氏の治下で秤の製造・販売の独占権を許された。武田氏滅亡後、二代目信義は江戸に出て、徳川家康に仕え、幕府公認の秤商になった。」
歌川広重の住居跡の説明碑は、以前あった建物の建て替え途中で、建築主様の温かいご配慮で、囲いのパネルの上に、説明書きのコピーを掲示して頂いています。(京橋1-9-7)
楽しい街歩きのご参考まで。
[サム]
2016年11月 2日 12:00
10月22、23、29、30、31日の5日間、日本橋エリアと深川エリアで、「日本橋と深川『水都復活まつり』」が開催されました。
水運が隆盛だった江戸時代、商業の中心地日本橋と下町を代表する深川の両エリアを結んでいた「水の道」を改めて見直し、両エリアの魅力を再アピールすることを目途に企画された催し。
同イベントの主催は、中央区の日本橋北詰商店会、室町大通会と、江東区の森下商店街振興組合、高橋商店街振興組合、高橋商店街高盛会、深川資料館通り商店街協同組合で、東京都商店街振興組合連合会の広域支援型商店街事業の取り組みの一環と聞きます。
23日と29日には、その日本橋と深川の江戸時代の「水の道」を体験できるクルージングイベント「御府内水上ライン」が実施されました。
かつて衣・食・住に関わる様々な物資の輸送に大いに寄与し、賑わった日本橋~深川間の水上交通。
今回は、日本橋船着場から、日本橋川、隅田川、小名木川を経由し、高橋乗船場に至る、約30分の乗船体験。
時代が進み、物資は陸上輸送となり、埋め立てられたり、高速道路に覆われたり、建物は川に背を向け、かつての賑わいや面影とは程遠い景観乍ら、今なお至る所にその歴史の面影を垣間見ることができます。
小気味よいテンポのリバーガイドの案内で、往時の「水の道」を改めて偲ぶクルージングです。