[之乎者也]
2014年4月11日 09:00
4月2日、京橋の中央通り沿いにコートヤード・バイ・マリオット東京ステーション(Courtyard by Marriott Tokyo Station)が開業しました。国際的ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルのホテルだけあって、外人の利用客も多いようです。
Courtyardはマリオットの中価格ブランドで、旅慣れた国際ビジネスマンにも人気のホテルです。従来、東京(丸の内、大手町、霞ヶ関界隈など)へのビジネス客は、銀座、丸の内、日本橋などに泊まることも多かったようですが、本ホテルの開業により、新たな選択肢が増えたことになります。京橋・八重洲地区には気軽な料理店や骨董店も多く、また銀座までも歩いていける距離でもあり、宿泊客も中央区の新たな魅力を発見できるのではないでしょうか。
開業後6日目を迎えた4月7日の夕刻、仕事帰りに取材に行ってきました。中央通り沿いの京橋トラストタワービルは地上21階建で同じくこの4月に開業したばかりのオフィスビル、そのうち2階から4階までがホテルフロアです。フロントはエレベーターを上がった4階にあり、こじんまりと落ち着いたユーロピアンスタイルのロビーが迎えてくれます。客室数は150室で部屋の広さも19㎡~33㎡と東京駅や銀座に近い場所としては十分です。
ホテルの1階には欧州の鉄道駅をイメージしたというバー・ダイニングのラヴァロック(Lavarock)があります。もちろんホテルの宿泊者の方は朝食も食べらますが、お勧めしたいのは、夕方の仕事帰りや日本橋・銀座でのお買い物帰りにちょこっと寄って一杯という使い方。ガラス越しに中央通りも良く見えるバーカウンターでtapas(500円~)などの気軽なメニューをつまみに気軽にビールの立ち飲みを愉しむこともできます。もちろん落ち着いて着席しての食事も可能(着席の場合にはチャージがかかります)で、店名のLavarock(溶岩石)の由来ともなったグリル料理もお勧めです。
お店のマネージャーのFさんにお話を聞いてみました。Fさんは品川のマリオットや仙台のWホテルでの経験も豊富な方。Lavarockは今までのホテルのレストランとは違う新しいコンセプトで、ホテル付属のダイニングではあるものの、お客さんが気軽にお酒や食事楽しんだ後に、街歩きも楽しめるような敷居の低いものを目指しているとのこと。まさに、京橋にふさわしいレストランと思いました。
ホテルとレストランの紹介は以下の通りです。
【ホテル】 コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション
〒104-0031 東京都中央区京橋2-1-3
TEL : 03-5488-3923(宿泊予約係) 10 時~18時(土日祝除)
宿泊料は3万円~4万円程度との由。
【レストラン】 ダイニング&バー ラヴァロック
場所:同ホテルの1階
朝食: 7:00 ~ 10:00(ビュッフェスタイル)
ランチ: 11:30 ~ 14:30
ディナー: 17:30 ~ 23:00
席 数: 95席
お腹もいっぱいになったところで京橋の街を歩いてみると、あちこちでビルの新築工事が進行中です。ちょうど1年前に開業し、我らが中央エフエムや京橋環境ステーションも入る東京スクエアガーデン(鍜治橋通り、中央通りの角)をはじめとして、京橋駅北口にある1933年に完成し中央区指定有形文化財の明治屋も周辺地域の開発(京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業)とあわせ、免震化を含めた「歴史的建造物改修」が進んでいます(2015年秋改装終了予定)。完成後には33階建のオフィス・商業ビルがオープンするようです。
(京橋二丁目西地区市街地再開発組合パンフレットによる完成予定イメージ)
中央区内では今までも歌舞伎座タワーや、室町の三井タワーマンダリンオリエンタル(コリント式列柱をデザインに入れて、隣接する三井本館との連続性を出した)のように歴史的建造物の保存を意識しながらの開発が行われた例もありますが、明治屋も京橋という街の雰囲気、良さを残すような素敵なビルになってくれれば良いなと思いました。
【お詫び】記事を書き終えたところで中央区の観光ブログをチェックしてみたら、なんと先輩特派員の阿舒庵亭主 さんが同じネタで記事をアップされたばかり。読者の皆さまや阿舒庵亭主さんにはネタが重なってしまい申し訳ありませんが、違う切り口ということでお許しくださいね!
[滅紫]
2014年4月 9日 14:00
「伝統芸能」「芸能鑑賞」というとちょっと敷居が高そうに聞こえますが、江戸時代から続いている日本の伝統芸能のうちでは「小唄」は比較的馴染みのあるものではないでしょうか。
バブル崩壊前「サラリーマンの三種の神器」は「ゴルフ」、「碁(または麻雀)」そして「小唄」でした。お知り合いの方の始めたばかりの「小唄」のおさらい会につき合わされた経験をお持ちの方も多いのでは?
今年の桜も見納めとなりそうな5日土曜日、「小唄」の鑑賞会にやってきました。場所は日本橋三越さんの6Fにある三越劇場で、「第23回古典小唄鑑賞会」が開かれています。「伝統の醍醐味―江戸小歌曲の粋を聞く」と謳っているこの会は一部と二部に分かれ出演者35名、(社)日本小唄連盟の師範の方々です。「とめても帰る」「きぬぎぬの」「しのぶなら」「待ちわびて」これが小唄の題の一例、何だか「江戸」にタイムトリップしたような「情緒」「粋」を感じさせる曲名ですね。「河庄」「落人」といった芝居を連想させる題もあります。思わず「ニコリ」「ニヤリ」とさせられる軽妙洒脱な詞章やお贔屓さんの掛け声に、「この方の声は耳に心地よい」などと勝手な感想を隣の友人と話しているうちにいつの間にか終わりに。「え!もうそんな時間?」だんだんいい気分になってきていたのでもう少し浸っていたいような。・・
終演後に「中央区伝統芸能鑑賞会」にも出演されている友人の「浜町のお師匠さん」に少しお話を伺うことができましたので特別にご紹介。
① 小唄は江戸後期、清元お葉が創始したもの。粋人たちの集うお座敷芸として発展。
② 今回は「江戸小歌曲」を採りあげたので一曲が短かったため2曲づつとなったが、必ずしもいつも2曲ではない。
③ 三味線は撥を使わず指を使う「爪弾き」。三味線を使う浄瑠璃系や唄もの系の音楽の中で撥を使わないのは小唄だけ。
④ 出演される方の名前も「蓼・・」「春竹・・」「田毎・・」といろいろ。伺ったところ現在流派は70以上あるそうです。
⑤ 「端唄」との違いは「端唄」は三味線を撥で弾き、曲調は例えていえば端唄は「流行歌」、「小唄」はシャンソン。
最後に「これから小唄のお稽古を始めてみようかな」と思われた方に
始めるのに「年齢制限」はありません。思い立った時が始め時、まずは先生を探しましょう。こういった会で「是非この先生に」または日本小唄連盟に問い合わせされればお住いの近くの先生を紹介してくださるそうです。(三味線やさんに伺うのもいいそうです)
三味線は最初から用意しなくてもお稽古場に稽古用のものが常備してあるそうです。中央区在住の先生は多いとのこと。「伝統芸能の継承者」は無理としても「慌ただしい日々の生活からちょっと離れて「江戸の粋」に浸る時間を始めてみるのは如何でしょうか?
(公)日本小唄連盟 03-5641-0830
中央区ではありませんが、「初めての人」用のワークショップも企画されています。お気軽にお問い合わせをとのこと。
[阿舒庵亭主]
2014年4月 8日 14:00
4月初めのある日、中央FMで「大好き中央区」の収録を終えたが、お昼には少し間があるので丸善をのぞいてみる気になった。途中、ふと気づくと京橋の新築中の明治屋のビルの隣に新しいビル、京橋トラスト・タワーがあり、「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」の表示がある。
コートヤード・バイ・マリオットはアメリカ勤務時代を含めよくお世話になったホテルの名前なので気になって中に入ってみた。フロントは4階にあり、ロビーには大きなテーブルが置いてあってパソコンを操作しているお客さんたちがいる。フロントの係の女性に話を聞くと4月2日にオープンしたばかりとのことであった。この少し変わったロビーは家族的な雰囲気をイメージした作りらしい。上層階にフロントがあり客室が更に上層階にあるホテルは最近よく見かけるが、聞けばこのホテルはフロントの下の階が客室になっている。注意してみると、確かにエレベーターは客室のキーを入れないと途中階にはとまれないシステムになっている。なかなか斬新な造りだ。さらにこのホテルは日本のホテルには珍しく全館禁煙となっている。アメリカではよくあることだが日本のホテルでは珍しいだろう。
このビルの一階にはカフェとダイニング・バーがあり、何だかニューヨークの街角のようでお洒落だ。都内では今後も宿泊することはなさそうだが、散歩の途中でカフェやバーには立ち寄ってみたいものだ。
ちなみに、中央区銀座6丁目には「コートヤード・マリオット銀座東武ホテル」もある。
[さとけん]
2014年4月 7日 09:00
4月5日桜を満喫してきました。雨や風で散り始めてきましたが、まだ楽しめます。
自宅近くの越前堀公園では町内会の主催で花見の催しが行われていました。
新大橋通りから昭和通りに向かう通りです。昭和通りの先には高島屋に向かって桜並木が続きます。
高島屋の角です。
日本橋プラザビル前で日八さくら祭りが行われていました。
それにしても中央区でも結構桜がきれいなところがたくさんあるものですね。
[江戸旅太郎]
2014年4月 3日 14:00
4月より中央区観光協会特派員になりました江戸 旅太郎(えど たびたろう)です。
中央区を歩き、目に触れたいろいろな光景をお知らせしていきたいと思っています。よろしくお願いします。
今回は、4月1日(火)午後、銀座から日本橋に歩いた時の五箇所の桜をご紹介します。
■荘川桜(しょうかわざくら)二世(電源開発本店 東銀座6-15-1 2010年に植樹)
今年も桜の花を見ることはできなかった(一年でも早く咲いてくれ!)。
荘川桜とは、岐阜県高山市荘川町にある樹齢四百五十余年の桜の古木二本のこと。 この桜は、御母衣(みぼろ)ダム建設の為に水底へ没する運命にあった。
ダム建設計画を行ったのは電源開発。初代総裁高碕達之助は、「御母衣ダム絶対反対期成同盟死守会」との7年間にわたる交渉が終わった後、この桜を惜しみ
日本随一とされた桜研究家の笹部新太郎に移植を頼み込んだ。
重量合わせて73トン。移動距離600m。高低差50m。
移植された幹だけの桜に対し、地元の方々、植物研究者、マスコミなどから「桜伐(き)る馬鹿(むやみに枝を伐採すると枯れる)」と叩かれた。
その老桜が再び咲いた。まさに奇跡であった。
荘川桜二世については、電源開発のHPに次のようにあります。
電源開発(J-POWER)創立50周年を機として、2002年度以降、荘川桜二世植樹プロジェクトを実施。(中略)この活動の趣旨は、高碕達之助が残した魂である「人間の営みをしていく上で開発は必要であるが、できる限り自然環境に配慮し、大切にする精神」を荘川桜を通じて子供たちのこころの中に育もうとしたのです。具体的な内容は、荘川桜の種を実際に拾い発芽させた実生を1メートル程度の苗木まで育てポットに入れた上で、荘川桜のいわれを綴った銘板とともに寄贈するという活動であり、荘川桜の苗木が育っている所には、銘板が一本立てられており、荘川桜の説明がされています。
■阿国桜(歌舞伎座5階屋上庭園)
昨年落成なった歌舞伎座。5階屋上庭園の阿国桜は、まだ蕾が多かった。
■銀座桜通りの桜
高速脇の桜、満開。
■日本橋2丁目さくら通りの桜
街の満開の桜トンネル(見事!)。
■日本橋の桜
乙姫広場と滝の広場の桜、満開。
皆さんも街の中にある桜を満喫して頂けたらと思っています。