[巻渕彰/写楽さい]
2010年12月17日 08:45
『東海道四谷怪談』で知られる"お岩さん"の伝承を受け継ぐのが新川にある田宮於岩稲荷神社(写真上左右)である。もともとは怪談とか怨霊とかでお岩稲荷が祀られたのではなかった。
同社の由来によると四谷左門町に住む田宮家のお岩と伊左衛門夫婦は薄給で苦しい生活を送っていた。そのため奉公に出たり、日ごろから屋敷社を信仰したおかげで蓄財も増えたという。お岩は寛永13年(1636)、36歳で亡くなった。そこで「お岩稲荷」の祠を造って人々に参詣が出来るようにした。享保2年(1717)「お岩稲荷」を勧進し「於岩稲荷社」となった。それからは「四谷稲荷」「左門町稲荷」とも呼ばれ、開運や災難除けとして江戸の人気を得るようになったそうだ。
お岩死去から189年後の文政8年(1825)になって、4世鶴屋南北作『東海道四谷怪談』が中村座で初演された。配役は「岩」に3代目尾上菊五郎、「伊右衛門」を7代目市川団十郎が演じたという。実はこの作品のもとになったのは、『四谷雑談集』に載っていたものであったそうだ。元禄時代に起こった事件の噂話などを怪談として創作されたものであるといわれている。
作者の4世鶴屋南北は宝暦5年(1755)日本橋新乗物町(現日本橋堀留)で生まれた。父は紺屋の型付職人であったが狂言作家としての道を選び、文化8年(1811)に4世を襲名した。『東海道四谷怪談』をはじめ傑作を残したので、「大南北」と称された。文政12年(1829)深川の黒船稲荷地内の居宅で死去した。享年75歳。現在江東区牡丹の同稲荷社には説明板が設置されている(写真下右)。
新川の田宮於岩稲荷神社は、役者の市川左団次から「四谷は遠すぎるので、新富座のそばに移転してほしい」と要望があり、四谷左門町の社殿が明治12年(1879)火災で焼失したのを機会に現在地に移転した。境内の石造鳥居は明治30年(1897)造立のもの、また百度石は区内現存最古のもので、ともに中央区区民文化財に指定されている。四谷の於岩稲荷神社(写真下左)とは同体の神社で、現在、新川と四谷の2つの於岩稲荷がある。
[サム]
2010年12月16日 10:53
今や師走恒例のイベントとなった「ベートーベン第九コンサート」。
12月12日17:00より、晴海トリトンスクエアのロビーにて「中央区第九の会 晴海トリトンスクエア公演」が開催された。
「毎年12月に晴海トリトンで第九演奏を!」を合言葉に、今年で第4回目を迎える演奏会。
今年は第1部は信長貴富編曲「ヴィヴァルディが見た日本の四季」が、第2部は「ベートーベン交響曲第9番<合唱付>歓喜の歌」が、「中央区第九の会合唱団」150名と中央区交響楽団により美しいハーモニーで奏でられた。
[サム]
2010年12月16日 10:30
12月15日~26日まで、ECO EDO 日本橋実行委員会主催、名橋「日本橋」保存会共催で、昨年に引き続き「年の瀬日本橋2010~ECO EDO 日本橋 グリーンプロジェクト~」が開催中。
太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどCO2を排出しない自然エネルギーでつくられた電力「グリーン電力」の認知向上と普及拡大を目的とした経済産業省 資源エネルギー庁の「グリーン・クリスマス・ライトアップ」の活動趣旨に賛同したイベント。(全国106施設で展開中)
本イベントでは、重要文化財である「三井本館」「日本銀行本店本館」が「グリーン電力証書」を活用した緑色の照明によりライトアップされる。自然エネルギー発電を手掛ける会社から「グリーン電力証書」(グリーン電力のもつ電気自体の価値以外のもう一つの価値<=環境付加価値>を取引可能な証書<=証券>にしたもの)を購入することでプレミアムを上乗せして支払う仕組み。グリーンエネルギーに対する助成方法の一つと云う。
12月15日17:00から江戸桜通り三井本館前にて点灯式が行われ、女性5名のクラシック・ア・カペラ・グループ「AURA(アウラ)」の歌声に合わせて、歴史的建造物が幻想的なグリーンライトに照らし出された。
本イベントは「人と人、人と自然のつながりを大切にしていた江戸の人々の共生の精神を今に伝え、循環型社会を目指す」という「ECO EDO 日本橋」の理念に基づき、「残しながら、蘇らせながら、創っていく」をコンセプトに官民地元が一体となって地域の活性化と街に新たな魅力を創造する「日本橋再生計画」の活動の一環でもあるという。
[柳 さつき]
2010年12月15日 14:00
中央区観光協会のブログ : http://blog.nihon-kankou.or.jp/kankoublog/JTA13102.php にもイルミネーション情報が掲載されています。
この「中央区観光協会特派員ブログ」にも、中央区内のChristmas Treeの写真が連日のように投稿されていますね!
もうChristmasは目の前ですね!
私は、華やかなChristmas Treeの影に隠れていたこんなサンタさんと目が合ってしましました!
銀座の4丁目のイルミネーション・スポット「MIKIMOTO」さんのショーウインドウの中にいらっしゃいましたヨ!!
いえいえ、今回の本題は・・・忘れたころに「あっ、こんなところに!」と遭遇する【力士シール】です。
昨年より何回かご紹介させていただいておりますが・・・。
今回は日本橋「さくら通り」で発見いたしました。
中央通り寄りから八重洲方面へ・・・
「日本橋プラザビル」さんの前
写真の右側中央にご注目ください。
同じ通りをもっと八重洲方面へ進みす。
写真中央より左 L字型の樋の脇にご注目くださいませ。
よく通っておりましたのに・・・最近貼られたのでしょうか?
今年も12月に入ってまた出会えたことが、なんだか嬉しかったです。
[銀造]
2010年12月15日 14:00
今日は、中央区観光協会ご加入のレストラン探訪2店目です。
「たいめいけん」といえば、昭和六年創業の、大変庶民的なレストランです。
お店のレゴは誰方がお書きになったのでしょうか? 鳥井さんという方のお弟子さんとか?
フライパンの熱が表現されているのかな? めらめらめら炎っていう感じでしょうか?
11時からのレストランの開店の前に、同じ開店時間の同ビル5階の
「凧の博物館」に行ってみました。 お食事の前後に是非、お立ち寄り下さい。
ここには世界各地の「たこ=Kite」が展示されています。入場料¥200
毎年、浜町公園で 「こども たこあげ大会!!」の開催にご協力されています。
次回は、平成23年(2011年)1月4日に浜町公園で開催されますよ。
と、凧の話題で始まりましたが、本命の「たいめいけん」
レストランの定番、元祖オムライス、コールスロー、ボルシチを頂きました。
やっぱり、伝統の味でした。 周りの方々も、笑顔で会話も弾んでいました。HPは↓
http://www.taimeiken.co.jp/
[ゆりかもめ]
2010年12月14日 08:45
10日程前に「すずらん通り」で地図を広げていたら「何処かお探しですか」と尋ねて下さる方に出会いました。
私は路地を探していましたので「何処でも良いので銀座の路地を教えて下さい」と御願いしたら快く案内して下さいました。銀座町内会のサポートをなさっている方でした。ラッキー~~
豊岩稲荷神社の入口に立つと普段なら見落としてしまう狭い路地でした。
豊岩稲荷神社は路地を入ってすぐ左側にあります。 中央区銀座7-8
縁結び・火防の神様ですが昔から芸能関係の方々の参拝も多いそうです。
豊岩稲荷神社で参拝をしてそのまま突き当たりを左に進みます。
頭をぶっつけないように気をつけて下さい。
気をつけて真っ直ぐ進むと突き当たりは素敵な明るいドアの前に出ます。
この扉は触ると開く自動ドアになっています。
ドアが開くと、中はコーヒー店になっています。
そのまま直進して正面の同じような次のドアを開けて出ると又暗い路地が続き交詢社通りに出ます。
直進せずに御客様が寛いでいらっしゃる店の中を右に進むと中央通りに出ます。
ゆっくり寛げる素敵な御店ですのでここで一服なさっては如何ですか?
中央通りに出てドトールコーヒー店の看板がありました。
この御店の正面入口です。
銀座町内会の方々はとても親切に観光客を迎えて下さるのだなあ・・・・
と感心致しました。
路地と云う歴史のある江戸時代からの生活道路を残しながら建物の増改築を進めて来た、この地区の方々の歴史を大切になさる気持ちは素晴らしい事と思いました。
そして銀座のそれぞれの御店や会社の方々が毎日、早朝にそれぞれの店や会社の前をお掃除なさっているそうです。
チューインガムの痕等も丁寧に取り除いていらっしゃいます。
銀座を歩く時はいつも感謝して汚さずに歩きたいと思いました。
有難うございました・・・・・・