[滅紫]
2013年9月 7日 14:00
「戻ってくる」と一段と暑さを感じるものだと実感させてくれるここ数日。3月以来ご無沙汰の新橋演舞場にやってきました。
9月は幸四郎さんが昼の「河内山」と夜の「不知火検校」を演じるのが評判で宣伝ポスターの謳い文句も「松本幸四郎悪の華相勤め申し候」。夜の部の「不知火検校」は映画化もされていますが、昭和52年2月に17代目の勘三郎さんが演じて以来歌舞伎での上演は36年ぶりとのこと。昭和35年の初演も勘三郎さんで歌舞伎で演じるのは幸四郎さんが2人目。
主人公は強請、殺人などの悪事の限りを尽くして2代目不知火検校まで登りつめる桁違いの極悪人です。周りの小悪人たちをも振り回す悪人ぶりが徹底していて「河内山」の可愛げのある爽快な「ワル」と異なる筋金入りの悪党です。ふてぶてしいこの悪人を演じる幸四郎さんを是非ご覧ください。
もう一幕は「馬盗人」何といっても馬の「名演技」は絶品の見もの。盛大な拍手が「馬の見得」に送られています。
9月公演開幕間近に三津五郎さんの休演が発表となり、三津五郎さんでのこの「馬盗人」を見られないのは残念ですが、百姓に橋之助さんが加わり、翫雀さん、巳之助さんとの組み合わせも楽しめました。
昼の部は「河内山」「御浜御殿綱豊卿」「男女道成寺」です。
三津五郎さんのお早い舞台復帰を祈りつつ。
お問い合わせはチケットホン松竹 0570-000-489 10:00~18:00
千穐楽は25日
[ジミニー☆クリケット]
2013年9月 6日 14:00
今日(9月4日)朝、通勤経路の銀座マロニエ通りが銀座中央通りと交わる交差点の一角に、ルイ・ヴィトンビルが出現しました。
これは、松屋銀座の大改装の一環で、マロニエ通り寄りの建物外観が大きくリニューアルされ、8階までルイ・ヴィトンのファサードが展開されたものです。モダンでありながら、タイル張りのようにも石積みのようにも見える壁面の立体感が新鮮です。
建物内部でも、ルイ・ヴィトンの売場が、これまでの1,2階に加え、3階まで増床されたそうです。
9月13日にリニューアル開店とのことで、これにより、この交差点は、ルイ・ヴィトン、シャネル、カルティエ、ブルガリのブランド交差点になります。今は隠されているショーウィンドウの飾りつけも楽しみです。
[銀造]
2013年9月 6日 09:00
京橋環境ステーションは、東京スクエア・ガーデンの6Fにあります。
こちらでは、「環境への取り組みのご紹介」として、最新の太陽光発電、風力発電、地熱利用などについて展示やDVDで紹介しており、安全で経済的なクリーン・エネルギーの発電や海水の淡水化などについてお勉強ができます。
同じ6Fには、中央区立環境情報センターがあります。
2013年9月11日、18日、25日、28日の18:30から、
「エコ知恵のすすめ」というテーマで、環境にやさしいエコ・ライフに関心がある方を対象に、環境教養講座が開催されます。
お申し込みは、電話03-6225-2433 へ。
URLは、 http://eic-chuo.jp/
[阿舒庵亭主]
2013年9月 5日 14:00
京橋を歩くと目に入る威厳のあるビルディング、「明治屋京橋ストアー」が9月20日をもって一時休業するそうです。今後は隣接する土地を合わせて「京橋二丁目西地区第一種市街地再開発施設建築物」として巨大なビルに生まれ変わります。現在の外観は一部が残されるとのことです。再開業は2年後の2015年の秋口の予定です。
明治屋は明治18年(1885)に創業し、現在の京橋ストアーの建物は昭和8年(1933)に本社ビルとして建てられたものです。向かって右側の壁の建物には PROVISIONS と彫られており食料品店であることが明示されています。その歴史を調べてみると当初は郵船に PROVISIONS を供給するシップスチャンドラーとして創業されたようです。現在でも日本の主要港湾に支店を持ち船舶への食糧供給を続けています。
明治屋といえば子供の頃にテレビの宣伝で見た My Jam や My Juice を思い浮かべます。大人になってからは何か変わったものはないかと輸入品の洋酒や食品を探しに行く店です。京橋を散歩する楽しみの一つがしばらく消えることは寂しいが、是非とも今の外観を出来るだけ残して一日も早く再開業されること楽しみにしています。
なお、9月1日より20日までは感謝セールが開催されています。
[ジミニー☆クリケット]
2013年9月 5日 09:00
時代小説の名作を、数多く世に送り出した池波正太郎は、大正12年(1923)浅草生まれとのことで、8月28日から、松屋銀座で「生誕90年池波正太郎展」が開催されています。
会場には、時代小説の生原稿、創作ノートや日記が展示され、書斎が再現され、「鬼平犯科帳」、「剣客商売」、「仕掛人・藤枝梅安」のビデオが流されています。
とりわけ印象的だったのは、池波正太郎は絵を書くのが好きだったとのことで、水彩画の自筆スケッチがたくさん展示されていたことでした。
特に、ヨーロッパを旅行されたときの風景画がとても色がきれいですばらしかったです。食通で有名だった作家の、また違う面が見られてよかったです。
松屋銀座の「池波正太郎展」は、9月9日(月)まで開催です。
http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20130828_ikenami.html
[織衣舞]
2013年9月 4日 16:00
九月の演舞場は、昼夜ともに幸四郎丈の悪の華がみられる。 そして昼夜ともに頭を丸
めた僧侶の役どころである。 昼の部は 「河内山」、 夜の部が 「不知火検校」 である。
「河内山」 は仁左衛門丈や吉右衛門丈も演じられるが、夜の部の 「不知火検校」 は
昭和52年2月に新橋演舞場で 十七世勘三郎丈が上演されて以来となるそうです。
「不知火検校」 は桁違いの極悪人で、 強請・殺人など 悪事の限りを尽くし 師匠の不知
火検校をの殺害を手引きして盲人の最高位である検校に上り詰める。 不気味なほどに極
悪な按摩さんを 幸四郎丈が憎々しく、そして悪の持つ輝きを魅力的に演じておられます。
目の化粧もうまく雰囲気がでていますし、 なにより役に徹していらっしゃいます。 歌舞伎
以外の舞台の経験も上手くいかされて なんとも渋い、いい男で演じていらっしゃいます。
男の華をごらんになられてはいかがでしょうか。
この舞台では坂東三津五郎丈が 「元禄忠臣蔵」 や 「馬盗人」 をおやりになる予定で
たが、膵臓に腫瘍が見つかり 入院加療のため 代役となっています。