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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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最近のブログ記事

築地の100円ショップ  A Dollar Shop in Tsukiji

[HK] 2018年10月 2日 14:00

 

不定期で外国からのお客様の観光案内をするのですが、100円ショップに行きたいと良くリクエストを受けます。 銀座界隈ではあまり見つけられなかったので、明治神宮方面に行く途中のお店をご案内していました。 そんな中、見つけました! 築地に新しい100円ショップができていました! 今年の夏に築地1丁目のドラッグストアが斜め向かいに移転し、その2階が100円ショップになりました。 築地→銀座への移動中に立ち寄れるので、時間短縮ができ効率が良くなり助かります。 場所は晴海通りから平成通りに入り、京橋築地小学校を過ぎた右手辺りです。

 

I have been asked by non-Japanese tourists that they would want to go to a dollar shop whenever I have done Tsukiji, Ginza tour guide infrequently. I was not fortunate enough to find an approriate spot around Ginza district, so I have always took them to a shop on the way to Meiji Jingu Shrine. But quite recently, I have found one! A drug store in Tsukiji 1-chome was relocated to the 1st floor of the building accross the street and a dolloar shop opened on the 2nd floor this summer. It became time effective and convenient for guests and myself that we can make a stop over to a dollar shop during Tsukiji → Ginza tour. The shop is along Heisei-dori street, right side after passing Kyobashi Tsukiji Elementary School from Harumi-dori street direction.

 

 

 

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ふくしまの物産、みでって ① ~日本橋ふくしま館「MIDETTE」~

[rosemary sea] 2018年10月 2日 12:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をステップアップさせて取材します、rosemary sea です。

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福島県のアンテナショップ、日本橋ふくしま館「MIDETTE」さんはふくしまの「今」と「魅力・元気・活力」を発信しています。

「MIDETTE」とは福島県の方言的な表現で「みてね・来てみてね」。

日本橋にあります日本橋ふくしま館さん、ぜひお立ち寄りください。

沿岸部から内陸にかけて「浜通り」「中通り」「会津地方」、エリアごとに気候風土の大きく異なる福島の、恵みの品々をここでご紹介します。

公益財団法人 福島県観光物産交流協会 日本橋ふくしま館「MIDETTE」小林誠副館長にお世話になりました。

それではお品のご紹介です。

『』内の言葉は小林副館長のご説明です。

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左:奥の松 あだだら吟醸 720ml 1,080円

右:奥の松 吟醸 1,8L 2,160円

世界的なワイン品評会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2018の授賞式が7月10日、ロンドンで開かれ、日本酒部門の今年の最優秀賞「チャンピオン・サケ」に、この奥の松 あだだら吟醸が選ばれました。

奥の松 吟醸はラベルがちょっと違いますが、あだだら吟醸とは中味は同じです。

『品物がなくなったこともありました。今は大丈夫です。落ち着いてきたかたちになります。

けっこうお値ごろ感はあります。』

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新米のコーナー

早場米がすでに並んでいます。

『五百川と瑞穂黄金、この2種類が早めに出てくる新米です。

2kgと5kgと、2つのタイプでご用意させていただいております。』

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新米 五百川(ごひゃくがわ) 白米 2kg 1,180円

福島県中通り地域からコシヒカリより生まれた品種です。

当地を流れる川、五百川からのネーミングです。

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H30会津瑞穂黄金(みずほこがね) 2kg 1,160円 ・ 5kg 2,660円

会津の地で、ひとめぼれから生まれました。

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めんのコーナー

中央は喜多方ラーメンが占めています。

喜多方ラーメンはご当地ラーメンの中でも、札幌ラーメン、博多ラーメンと並んで日本三大ラーメンのひとつに数えられています。

右上にはいわきねぎ麺 塩焼きそば、左下にはなみえ焼そば、ギフトにも最適です。

また、左中には福島の三大ラーメンセットがあります。

福島三大ラーメンとは・・・

ご存知喜多方ラーメン郡山ラーメン(とんこつ味)、白河ラーメン(醤油味)です。

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喜多方ラーメン各種

喜多方ラーメン セット 1食 410円 (株)河京

喜多方ラーメン レンジ麺 486円 (株)河京

『喜多方ラーメンはインスタント系の乾燥めんから生めんタイプまで、いろいろなかたちでご用意させていただいております。』

『喜多方ラーメン1食セットが人気です。チャーシュー、メンマ、スープ、めん、全部入ってこれで完結できるかたちです。』

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旬のフルーツコーナー

ぶどう シャインマスカット 1,400円と1,000円 ・ ピオーネ 500円

ぶどう 高尾 550円 ・ シナノスマイル 500円

 豊水 1個 200円 ・ あきづき 1個 200円

りんご 千秋 1個 180円

フルーツも種類・量ともに豊富な福島。秋になりメインステージへ登場です。

高尾やシナノスマイルは残り1房づつとなっております。

『本日(取材日:9月25日)からフルーツフェアです。

今後、品種は変わってくるかと思いますけれども。

シャインマスカットは人気がありますね。

1,000円のシャインマスカットはお値打ち品と思います。』

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来年のえと いのししのはり子

もうこのような季節ですね。可愛いいのしし、とても和ませてくれます。

・・・紹介しきれません。日本橋ふくしま館さんのご紹介はあと3回続きます。乞うご期待、です。

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日本橋ふくしま館「MIDETTE」

日本橋室町4-3-16 柳屋太洋ビル1階

東京メトロ三越前駅より徒歩3分、JR新日本橋駅より徒歩1分

03-6262-3977

営業時間 平日 10:30~20:00

     土日祝日 11;00~18:00

臨時休館日 2018年10月3日(水)・10月21日(日)

休館日 年末年始

日本橋ふくしま館「MIDETTE」さんのホームページはこちら

⇒ http://midette.com/

 

 

水天宮前のビストロ『MK Farmers&Grill』でランチ!

[JRTフェルト] 2018年10月 2日 09:00

9月最後の日曜日、知人と浜町を散歩した帰りに、ビストロ『MK Farmers&Grill』で
ランチをいただきました。
場所は、新大橋通りを、水天宮から新大橋に向かって100メートルほど歩いた右手です。

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お店の外にはランチメニューがお洒落に表示されています。
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戴いたのは、9月限定「トマトを煮込んだカレーランチ」と、
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1日15食限定の「ハラミステーキ」。
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私は、ステーキを増量、知人は、温泉卵を追加オーダー。


ランチメニューには、野菜ジュース、野菜チップスが付いてきます。


こちらのお店は、軽井沢の契約農家からオーガニックな野菜が届く、
野菜がおいしいイタリアン
ビストロというだけあって、メインは勿論、どのお野菜も美味!


店内は、木材を貴重にした温かな雰囲気です。
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ランチについていたデザートの洋梨のゼリーも、さっぱりしていて
食後にピッタリでした。
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次回は、朝採れ野菜たっぷりラザニアに挑戦したいと思います!


【住所】東京都中央区日本橋蛎殻町2-14-4
【電話】03-3527-2239
【営業】11:30~14:30,17:00~23:00
【休日】日曜

 

 

江戸城石丁場遺跡「羽柴越中守石場」に登る

[yaz] 2018年10月 1日 18:00

江戸日本橋の小田原町の由来から、江戸城の石垣の石丁場遺跡に続く話を前月報告しました。実際に登ってみなければと考え、伊東市観光協会に連絡してガイドの方々の支援を得て登りました。その奮闘記を記述します。(道なき道、片側谷(注: 当然フェンスなし)の道、ロープを伝って上る道などを上り降りしますので、ガイドなしでの単独登山は非常に危険です)

日時: 2018年6月27日9:00集合

集合場所: 伊東線宇佐美駅

天候: 晴れ、31℃/24℃

予定通りの時刻に出発し、下の地図で示すように石切り場(ナコウ山)コースを通って頂上で「羽柴越中守石場」を見て、石切り場(白波台)コースを下る予定でした。しかし同行者が財布を登りの途中になくす事故があり探索のため同じコースを戻らざるを得ないはめになりました。国史跡を2度(息も絶え絶えでしたが)見る旅となってしまいました。

伊東市宇佐美_石切り場_地図(1).png 

江戸城石垣石丁場跡見学コース.jpg

宇佐美駅を出発した一行は駅脇の石丁場の説明板で全体像をつかんだ後、出発!!!!!!! 洞ノ入地区で発見された石を展示している郷戸(ごうど)公園をまず目指します。

宇佐美駅_石切り場紹介看板.jpg

  

郷戸公園(1).jpg

 

これから目指す「洞の入(どうのいり)」地区には、「石を掘り出す」「石を割る」「石の形を整える」「石に刻印を刻む」「完成した石を集積する」などの一連の工程を示す遺跡が集中しています。上記の築城石は、洞の入地区の砂防ダム付近から見つかったもので、洞の入地区に近い郷戸公園に保管し公開しています。刻印は「折敷(おしき)に三文字」といい、九州臼杵の稲葉家などが大阪城で同じ刻印を使っていることが判っています。

折敷に三文字.jpg

次に中央区立宇佐美学園(静岡県伊東市宇佐美545)に向かいます。以前は宇佐美駅の至近にありましたが、ナコウ山麓に移転しました。この学園前から「江戸城石丁場遺跡ハイキングコース」に向かいます。(まさか道なき道を続くとは知りませんで、元気いっぱい登り始めました)登り始めて後悔しても後の祭り。徳川家18代当主"徳川恒孝氏が揮毫した「江戸城石丁場遺跡」と書かれた石が左側に見えましたが、注目できません。

ハイキングコース看板.jpg

  

徳川恒孝筆_石狩場碑.jpg

ロープを伝って上る道(崖?)、片側が谷になった細い道(落ちたら大変)などが続きます。このような道を歩くときには余裕がありませんので、写真撮影は不可能です。だんだん脚が上がらなくなります。

次の写真は恐らく当時石を曳いた道と思えます。この「石曳き道」は作業場所と思われる区域の脇を通って、周りの地面から掘り下げられたような形状で続いたようです。道なき道の脇や上方や下方に、写真のような石が転がっています。

石曳き道(ナコウ山).png

 

残った石.jpg

 

大名家の印と思われるもの、何の印か判らないものなど、いろいろの印が刻まれた石が無数に残っています。仕事に従事した石工の印ではないかと思われるものもあります。伊東市教育委員会の調査によれば、これまでに30種類以上が見つかっています。今回登ったナコウ山・洞ノ入で見つかった石の刻印の素性を一覧表にしました。「まんじ」「〇に上」「三つ串団子」「矢筈(やはず)」など面白い刻印がありますね。「折敷(おしき)に三文字」も入っています。

洞ノ入地区刻印(1).jpg

洞ノ入地区刻印(2).jpg

 

石を割った「矢穴」のあとが残る「矢穴石」も無数にあります。土中から掘り出した自然石を江戸城の石垣に使う形にするには専門的な技術が必要です。石の性質を利用して思い通りに割っていきます。

ふうふう言いながら登っていくと、12:00頃にやっと頂上に到着しました。「羽柴越中守(細川忠興)」の石切り場です。昼食と休憩を約1時間。風が強く、頂上で立っていることもできません。(コンビニ・売店もないので弁当持参です)

石を割った跡を残した矢穴石.jpg 石切り場の標石.jpg

 ナコウ山の山頂.jpg     ナコウ山_山頂の地図.jpg    

東京からの同行者が「財布を落とした」と言い始めたので、白波台経由で帰る予定を急遽変更し往路をそのまま戻ることになりました。(こんな山の中に人が入ってくることもないので、財布は無事見つかりました。)

往路で疲れているせいもあって、下山もしんどいものでした。4~5回、転がりながら、江戸城石丁場遺跡前に帰還。記念写真撮影。

写真の後列の左右2名が伊東市観光協会のガイド、杖をついている私は前列。ガイドリーダが疲労困憊の様子を見かねて、杖を貸してくれたおかげでどうにか下山できました。伊東市のガイドの方の余裕のあること!

ヘロヘロの東京グループ.jpg

宇佐美駅到着 14:30 解散

  

【反省後記】

このような登山を伴うガイドに行く時には、次の点に注意すべきと感じました:

1) 一眼レフカメラのような重いものは持っていかないこと。リュックサックでも登るときに負担となる。→ 登り下りに集中しないと危険ですから、大型カメラでの撮影は不能ですから、持っていく意味がありません。

2) ジーパンは汗が出る季節には、脚を上げた時にまとわりつくので不適切。一層、疲労が増します。

 

ブログを見て、「江戸城石垣石丁場跡」登山に興味をお持ちいただければ幸いです。

11月初旬に再挑戦する予定ですが、今回のトライアルの結果を考慮し、軟弱な私も参加出来るよう今回ご報告した登山の半分程度のコースとなります。

 

 

銀座二世の柳との出会い

[にゃんボク] 2018年10月 1日 14:00

去る9月23日に、長野県野沢温泉村から木島平村を経由して飯山市まで駆け抜ける「北信州ハーフマラソン」に参加してきました。下り基調とは言え、これだけ激しい下り坂はド平坦の中央区にいては決して味わえないもの。足ががくがくになるような下りの後に訪れるアップダウンはかなりきつく、ハーフマラソンなのにゴール時の達成感はフルマラソン並みのものを味わえます
*****
 さて、ランニングイベントが終わった後は、「地元のうまいもの食べ続けマラソンりんご」や「観光マラソン」が続くため、気が休まる暇はありません色々と美味しいものや温泉を堪能した後は、以前から気になっていた長野県飯山市の「高橋まゆみ人形館」を訪問してきました。
(こういうおばぁちゃん、いらっしゃいますよね~
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その道すがら、私の目に飛び込んできたのは、「銀座の柳2世」の文字。
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あれ?なぜここに?
長野県の安曇野と柳の関わりは直ぐに思いついたのですが、飯山市との関係が思い出せずにいました。

そう、「新人特派員のHanes(ハネス)」さんがいみじくも最近書かれていた「全国のいろいろな場所に植えられている」二世柳の一つ、だったのです。
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「高橋まゆみ人形館」の近くには別の二世柳の木とその説明文が設置されていました。
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曰く
・明治5年の横浜新橋間の鉄道開始に尽力した外国人のエドモンド・モレルさんが客死
・モレルさんの夫人のキノ夫人(日本人)も後を追うように不帰の人に
・銀座二世を育ててきた椎葉一二さん(銀座御門通り会長)と勝又康雄さん(銀座金春通り会長)
 にモレルさんの貢献について話を繋いだのが東工大教授の渡辺貴介さん
・その渡辺さんにキノ夫人について詳しく教えたのが飯山市の古田十一郎先生
といったことが縁で飯山市に西暦2000年の春に銀座二世柳が贈られたとのこと。
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・・・なかなか複雑に感じたのは私だけでしょうか
なお、東京国道事務所のホームページによると、
・平成6年「明治の鉄道の開設に尽力し、銀座を発展へと導いた横浜市外人墓地内の
 英国人エドモンド・モレル夫妻の墓前に二世・三世柳8本を植樹。 」
・平成11年「長野県飯山市に二世・三世8本寄贈。」と記載されています。
ここに繋がっていたのですね。
マラソン大会への参加から思わぬところで中央区つながりを発見しました。これも一つの楽しみ方ですね
 

 

中央区の歩道っておもしろい!16【時の鐘通り】

[湊っ子ちゃん] 2018年10月 1日 12:00

toki01m.jpgこんにちは、湊っ子ちゃんです。今日は、日本橋室町四丁目5番から、日本橋小伝馬町3番までの「時の鐘通り」を歩きます。

「時の鐘通り」といえば、「石町(こくちょう)時の鐘」ですね。現在の、室町四丁目交差点から裏通りに入ったところの、「鐘つき新道(じんみち)」と呼ばれていた通りに、時の鐘はありました。

創建は、二代将軍秀忠の時代といわれ、鐘つき役を仰せつかったのは、辻源七という人物です。先祖もまた、お寺で食事の時間を知らせる喝食(かつじき)という役目をしていたといいますから、おもしろいですね。その後家康に仕え、太鼓役になり、朝夕の時報を担ったという経緯があるようです。

江戸市中に時刻を伝える、時の鐘。時の鐘をとりまく、江戸の人々の日常が垣間見える、興味深い歌と川柳があります。

toki03m.png〽 お江戸日本橋七ツ立
江戸から、京都・大阪に向かう旅人は、まだ夜の明けない日本橋のうえで、石町の鐘の七つ時(午前4時)を聞いて出発したそうです。この歌は、東海道五十三次を延々と、京都まで続きます。

toki04m.png「石町の鐘はオランダまできこえ」
長崎から参府するオランダ商館長(カピタン)の定宿である長崎屋が、すぐ近くにあったことから、それになぞらえて詠まれた川柳です。


toki05m.pngまた、時の鐘のほとりには、元文2年(1737)、俳諧師 早川巴人(はじん)が「夜半亭」という庵(いおり)を結びました。内弟子として、若き日の与謝蕪村がここに居住し、俳諧の修行に努めたのです。「夜半亭」の号は、「夜半ノ鐘声客船ニ至ル」という唐詩にちなんでいます。


toki02m.JPG明治に入り、役目を終えた時の鐘。関東大震災により一時行方不明となりましたが、小伝馬町の桑原七兵衛により保護され、 昭和8年、十思(じっし)公園に鐘楼が建ち、江戸の人々に親しまれてきた時の鐘は、ここに保存されたのです。鐘には、宝永8年(1711)鋳造の銘が記されています。


十思公園の辺り一帯は、江戸時代、「伝馬町牢屋敷」があった場所です。 牢内で斬罪のあるときは、延命を祈るがごとく、鐘を遅らせてついたといわれます。そのことから、「情けの鐘」とも呼ばれました。
伝馬町牢跡は、吉田松陰をはじめ、近代国家の成立に尊い血を流した数多くの志士の終焉の地であり、明治維新史の聖地とされています。 現在、時の鐘通りをはさんで十思公園の向かいには、大安楽寺と、見延別院(みのぶべついん)があります。

中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん

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第23号 平成30年9月29日