子連れ特派員のえだまめです
その1→ /archive/2019/02/11-14.html
その2→ /archive/2019/02/11-15.html
その3→ /archive/2019/02/11-16.html
に引き続きまして、
2月3日(日)実施の「第11回中央区観光検定」の中から
気になった問題を取り上げたいと思います。
問34 毎年10月19・20日に開催される「べったら市」は中央区の秋の風物詩です。
10月20日に行われる行事の供え物を販売していた市が起源と言われます。
では、10月20日に行われるのが習わしだった行事とは次のうちどれでしょう。
ア.十九夜講 イ.酉の市 ウ.茅場町薬師詣 エ.恵比寿講
ちょっと中央区のことを勉強したりお散歩したことがある方にとっては
答え自体はそれほど難しくなく導けるのでは?と思いました。
正解は・・・私のスマホの中にあった過去のべったら市の写真を。
右上の方にものすごく大きな提灯が。
その中に「恵比寿神社」と書いてあります。
「べったら市」は大伝馬町にある「宝田恵比寿神社」の門前で行われていた
「恵比寿講」が始まりなのです。
ちなみに「恵比寿講」とは。
商業・農業の紙である恵比寿様をまつる行事で、
神像や打出の小槌・懸鯛・切山椒などの縁起物を添えて
商売繁盛を祈願したものです。
そういえば・・・
えだまめ、べったら市に行ったときに切山椒、買ってました。
これも恵比寿講のお供え物だったから、あそこで売られていたのですね。
山椒のさわやかな風味が心地よかったのを覚えています。
というわけで、こたえはエ、なのです。
が。
なんでえだまめがこの問題で「気になる」だったのか。
「・・・十九夜講ってなに・・・??」
イ.の酉の市は
中央区内でも人形町にある松島神社で行われていますし。
(写真はいつかの年のお正月です)
以前に先輩特派員の「柴犬」さんが酉の市のことを取り上げてくださってましたしね。
/archive/2018/11/post-5817.html
ウ.の茅場町薬師詣についてもたっぷり公式テキストで1ページを割いて
解説がくわしく載っていますよね。
茅場町にある智泉院にあった薬師如来像は江戸庶民の篤い信仰をあつめていました。
そし毎月8日と12日の縁日には植木市も開かれ、とても賑やかだったそうです。
(こちらは茅場町薬師のあった智泉院の境内にある地蔵菩薩立像)
ですが、十九夜講については聞いたことが無かったので。
ちょっと調べてみることにしました。
【子安神(こやすがみ)】
安産子育ての神。『日本三代実録』貞観 18 (876) 年7月 11日の条に
すでにその名が出ていることからもわかるように,古くからある信仰で,
広く各地で行われた。
現在では子安観音,子安地蔵,子安八幡など他の信仰と結びついたものが多い。
東日本には子安講といって,婦人が集って子安様を信仰しているところがあり,
月の 19日に集るので十九夜講とか十九夜様とも呼ばれている。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の記述より)
なるほど。子安神信仰の「講」だったのですね。
そして「べったら市」の行われる19日と日にちがかぶってる!
「間違い選択肢」にするにはある意味ぴったりだったかもしれません(笑)。
・・・そして、中央区内に子安神を祀るところはあるのかしら?
不勉強につき、えだまめは見つけられなかったのですが・・・。
都内だと「子安」の名前がつく神社もいくつかあるようですね。
今後はお散歩のときに神社の御祭神もチェックしておこうと思います。
そんなわけで「江戸時代の信仰について」を
少しおさらいできた問題でした。
解けた問題でも掘り下げてみると発見はたくさんありそうです。
疑問に思うこと、引っかかることを見逃さずにいたいものですね。