『ギフト、そして自分も楽しむ』をして取材します、rosemary sea です。
前回「歴史編」でも申し上げましたが、日本橋弁松総本店 樋口社長は、東都のれん会さんのホームページ内「大旦那のちょっといい話」のコーナーで『<日本橋弁松総本店>樋口純一さんの「日本橋絵葉書びっくり展覧会」』を連載されています。
現在第5回まで載っています。全10~12回の連載となる予定、と伺いました。
樋口社長は個人的に「日本橋の古い絵葉書」を蒐集しておられ、それを厳選してご紹介しています。
ぜひご覧になってください。
東都のれん会さんのホームページはこちら
樋口社長にお許しをいただき、このブログでも「日本橋の古い絵葉書」をご紹介させていただきます。
今回はその第1回です。
それでは・・・
最初にご覧いただくのは明治44年(1911年)4月3日、現在の日本橋が開橋された際の絵葉書です。
日本橋の風景の中で、とりわけ多いのがこのシリーズだそうです。
石橋は今のものと同じものですが、新しいですから橋の白さが際立っています。
首都高速道路はまだ橋の上に乗っていません。
首都高が川の上にできたのは前回東京オリンピック前のこと。眺めが良いですね。
麒麟の像も獅子の像も、もちろん今ご覧いただけるものと同じものです。
麒麟・獅子どちらも妻木頼黄(つまき よりなか)さんの作。荘厳ですね。
特派員の大先輩、Sさんからいただいた情報によれば、橋の総工費は52万3692円、もちろん当時のお金でです。
そしてその約1割、5万円強が、この像にかかった費用、とのこと。
東京市の繁栄を表す4体の麒麟の像、同じく東京市の守護を表す4体の獅子の像、立派です。
獅子が片前足をかけていますのは旧東京市のマーク。
・・・それにしてもお金のかけ方が、とてもアンバランスに思えるのは私だけでしょうか?
開通式のもようです。
午後1時からの式典だったようです。しかも当日は雨。小雨ですが傘が林立です。
番傘もありますが、さすがに明治の終わりの頃、こうもり傘がいっぱいです。
開通式、渡り初めには「木村さんご一家」が選ばれたそうです。
木村家は日本橋で3世代のご夫婦、しっかりと揃って日本橋を渡った、とのこと。
当時、このように繁栄を象徴するご家庭は珍しかったのでしょうね。
橋のたもとのオブジェです。「祝開橋」と中央に書かれていますが、積み上げられていますのは酒樽。
日本橋の魚河岸が寄贈した「積樽」だそうです。粋な計らいですね。
夜は橋も積樽もライトアップです。綺麗ですね。
日本橋通り(現在の中央通り)もお祭り状態です。
開通記念に植樹された桜。4月3日ですからちょうど開花期なのでしょうか。夜も綺麗です。
時を戻しまして、完成前の日本橋、工事中です。
・・・樋口社長の蒐集する日本橋絵葉書の展覧会、第2回へと続きます。
日本橋室町1-10-7
東京メトロ半蔵門線・銀座線 三越前駅 より徒歩3分
03-3279-2361
営業時間 平 日 9:30~15:00
土日祝 9:30~12:30
電話受付 平 日 8:30~16:00
土日祝 8:30~13:00
日本橋弁松総本店さんのホームページはこちら
日本橋という橋の古い絵葉書を通して、古き良き日本橋の風景に浸ってください。
それでは・・・