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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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一度は体験してみたい、銀座の路上で幽玄の宴。金春祭り虎の巻!

[柴犬] 2016年8月23日 12:00

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皆さんは、年に一度の八月に、銀座で「能楽金春祭り」という能のお祭りが開催されているのをご存知でしょうか?

銀座の金春通り近辺で五日間に渡り、能楽講座や親子体験教室など様々なイベントが開催されます。その大トリが、金春通りで行われる路上奉納能です!



夕闇の中で上演される貴重な演目は、まさしく一見の価値あり。ぜひ一度見てみたい...でも事前情報があまりないから腰が引けてしまうな...という方もいらっしゃるかと思います。そんな方のために!今回は、路上奉納能を見学するための一連の流れを簡単にご紹介致します。



IMG_4149.jpg金春祭りの会場、金春通りです。場所は以下の通り。駅は新橋が近いです。



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会場で能を見学するのは無料ですが、大抵は満員御礼となり会場に入れませんので、事前に係りの方から整理券(座席指定券)をいただきます。整理券は、金春通りにて当日午後四時からお一人様につき一枚配られます。...が、四時に行ってもおそらく手遅れです。二時にはすでに10名ほどの待機列ができています(ただ、この待機列は自主的なもので、運営の方が整備して下さるのは三時以降となります)。



配布が開始される午後四時にはこの行列です!



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先のブロックまでずーっと並んでいます。



無事整理券をいただいたら、あとは自由です。午後五時四十五分までに座席に戻っていれば大丈夫です。上演は午後六時から。時間までに座席に戻ってこなかった場合は、指定券は無効となり他の方に譲られます。

会場の近くには豊岩稲荷(とってもオススメ!)などもありますから、時間まで散策するには事欠きません。



ここでポイントです!



整理券は座席指定券となっているので、配布する際に係りの方が調整します。空いている席で好みを聞いて下さる場合もあります。ですが、連番人数などの兼ね合いもありますから、「早く列に並んだ方が良席である」ということは、必ずしも言えないのです。

まず最前列の方は関係者や流派の方が座ります。一般はそれ以降の空いている席に座ることになります。ですから、「先に並んでいた三名様」よりも「後から来たお一人様」の方が良席になる可能性は大いにあるのです。

更に、開演時間になっても空いている席がある場合、座席指定の整理券を持っていない方々が順次通されます。そして、その空いている席というのが「関係者席」だったりするのです。すると、全く並んでいなくてたまたまその場に居合わせた方が最前列へ!!なんていうことも起こり得るのです。万が一そういう残念な事態になってしまっても、怒らない...悲しまない...というメンタルも必要になります(笑)。



座席間の細い通路などにも、整理券を持っていない方がお座布団に座って観劇します。こちらも運良く最前列へ行ける場合があります。逆に言えば、タイミングが合えば整理券のために並ばなくても見学できる可能性があるということです。



さて、設営が済んだ会場です。



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奥に作られた御祭壇。



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カメラで会場全体を撮るのはちょっと難しく分かりづらいので、こちらの全体図をご覧ください。



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このような配置になっておりますので、なんとなくおわかりかと思いますが、一般客席からは基本的にそんなに良く見えません!!金春祭り奉納能は興行ではなく神事で、流派もありますから、これは仕方のないことです。ただ、「思ったより見えない」という程度で、だいたいは見れますし、お練り行列が最初にあるので、そこで演者の方を間近でばっちり見られます!



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演目が始まったら撮影は禁止です。注意されてもパシャパシャ撮り続ける方がいますが、神事を許可なく気軽に撮影するのは良くない行為だと思いますよ...。



上演時間は一時間ほど。普段見れない貴重な演目を、専門家の方の解説とともに楽しめます。とにかく雰囲気に圧倒されます。逢魔時、銀座のネオンの灯りの中で古の演目を踏む姿はまさに幽玄です。影と衣摺れの音があっていて、演者さんの姿が見えなかったとしても伝わるものがあるのではないでしょうか。




終演後は見学者のみなさんも御祭壇にお参りです。



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結構な苦労をして席をゲットしなければならない...というハードルはありますが、きっと貴重な体験になるのではないかと思います。銀座の柳に思いを馳せて。



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素敵なパンフレットもいただけますよ〜。



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真夏のスタート!日本橋橋洗い

[柴犬] 2016年7月28日 14:00

7月24日の日曜日は、日本橋橋洗いでした!

これを見ると、いよいよ夏本番だなと感じます。


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「日本橋橋洗い」は、【名橋「日本橋」保存会】さんの主催で、毎年7月の第4日曜日に開催されています。町内会・消防署・近隣企業の方などが自由に参加してお祭り気分で日本橋をお掃除します。参加は事前登録制です。ご興味のある方は日本橋保存会さんまでご連絡を!


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当日は朝から夏日和。集合時間の午前9時には、もう人でいっぱいです。これからお昼前まで、付近の道路を通行止にしてもらい、みんなでお掃除します。



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消防署の方も準備万端です。かっこいい!お子様たちが群がっていました。


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さて、まずはセレモニーから。



普段は見ることのできない、日本橋の道路の真ん中にある「日本国道路元標」(日本橋北詰の広場に複製がありますね!)に、各地の名水を掛けます。



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涼しげです。 はっ!!あの方の姿も...。↑



セレモニーが無事済んだら、放水車の登場です。今年は再生水を利用しています。なので水力は例年より弱め。


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そのぶん、人力で頑張ります!!


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水遊びのようで楽しそうです。日本橋川が綺麗な水辺になったら、こういった光景も日常的に見られるようになるのでしょうか?




そして、橋向いのスターバックスさんは、なんと!



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アイスコーヒーを提供してくださいました。



コーヒーが苦手な方やお子様でも飲めるように、ミルクとお砂糖もたくさん用意されています。炎天下の中、笑顔で配膳してくださいました。ありがたいです。




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開始から一時間経過。日本橋はもうアワアワです。この頃になると、平服で参加した人たちはそっと歩道へ避難していたりします。ガッツリ洗いたい方はゴム草履&短パン必須で!




服と云えば、日本橋橋洗いに参加してくださっている近隣企業の方々...の、法被です。



もう法被マニアにはたまらないくらい、普段は見られない様々な老舗企業の法被が見れます。どれも社風を表す工夫がしてあって、それらを眺めているだけでも楽しいです。



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ちなみに企業の方々は、本日参加しても休日出勤にはならないそうです(笑)




様々な方が参加し、びしょびしょになって掃除しているうちに、知らない者同士でもなんとなく打ち解けてくる。そんな橋洗い、ぜひ皆さんも見に来てください!早朝の日本橋も面白いですよ!



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いよいよ中央区も夏本番です。



みなさん、ぜひ遊びに来てくださいね!!



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     綺麗になったかな?



 

 

色彩が踊る新しい萩焼!三越・金子司陶展「鏡花水月」

[柴犬] 2016年6月27日 12:00

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今、大注目の萩陶芸家「金子司」さんをご存知でしょうか。

 

萩焼といえば侘び寂び。派手の対極にあるもの。そんな中、ポップで可愛くちょっとの毒がある色彩の萩焼が登場。好事家の間で度々話題にあがってきたその萩焼こそが、金子司さんの作品なのです!その金子司さんの展示販売会が銀座三越で開催されました。

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ガチャもあります



金子さんは山口県萩市出身で、現在も萩市にアトリエを構え活動しています。話題になることは多けれど、東京にいては実際に手にとって見ることはなかなかできません。銀座三越ではすでに終了していますが、日本橋三越では7月下旬から展示販売会が始まります!それに先駆けて、金子さんの作品をご紹介いたします。



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まずは大人気のこちら、急須です。

中に茶漉し網があるのでそのまま茶葉を入れられます。そして、蓋は自由に組み合わせて買うことが出来ます。持ちやすくてどれも可愛いです。



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続きまして、大皿類です。ぜひ拡大してご覧ください。一滴づつ絵の具を垂らして360度回転して作られた、大変凝ったものです。



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そしてこちら!

ティーカップ&ソーサーのリトルサイズセットです。ミルクピッチャーとして作られたそうですが、お子様用にもできそう。お値段も手頃なので、フルセットで揃えて贈り物にしたら喜ばれそうです。



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こちらはなんと万華鏡です。

今回の展示「鏡花水月」は、儚く幻のように美しいもの、手に取れない美しさ、説明できない奥深さなどを表す言葉ですが、そのメインテーマともなっているのが万華鏡です。この美しい万華鏡を覗くと見える世界は...ご覧になった方のお楽しみで!



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上の画像を見て、光が透けているのが分かりますでしょうか。

今回展示販売されている作品の中で、新しい素材で作られた「ガラスのように透ける萩焼」のシリーズがあります。実際に見ると、なんとも不思議な感覚です。土が透けているような...。そして、こちらの素材を利用して作られたのが、↓



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ランプシェードです。

小さなスタンド型からリビングにも対応できる大きな傘型まで、いくつか展示してあります。柔らかく目に優しい光です。



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おしゃれなきのこ類もありますよ!



いかがでしたでしょうか。

色彩豊かで華やかなのに、萩焼特有の侘び寂び、凛とした雰囲気もあります。実物は派手な印象は全くないのです。

この色付け、柄の構成はもちろん筆ではできません。どうやっているのだろう...?と不思議に思われた方はぜひ会場で金子さんにお尋ねになってみて下さい。「な、なるほど...そうだったのか...!」となりますよ!



こちらは金子さんの萩アトリエ。とてもお洒落です。



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私は以前、こちらで実演を拝見しました。とても面白く、自分でもやってみたい!と思える美しい作業でした。東京でもワークショップなどやってくださると嬉しいのですが...。



画像多めでお伝えした「鏡花水月 金子司 陶展」いかがでしたでしょうか。日常使いできる陶器ばかり、お値段も数千円から。日本橋三越では7月下旬からの開催です。東京ではなかなか御目にかかれない作品ですので、ご興味を持たれた方はぜひチェックしておいて下さいませ!



 

 

5/27-28は、小網神社例大祭!10年ぶりの宮神輿渡御

[柴犬] 2016年5月27日 17:00


日本橋と人形町の間にある「小網(こあみ)神社」が、今日明日と例大祭を迎えます。



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今日はあいにくの悪天候でしたが、朝9時からたくさんの参拝客が訪れ、特別授品の干支絵馬を頂いていました。



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二種類、お一人様一つまで。数に限りがあります。



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横なぐりの雨の中、神楽殿でも演奏が。



そしてそして!今年の例大祭、明日は10年ぶりに宮神輿が町内を駆け巡ります!!



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明日の出番を待つお神輿。

本来は5年に一度の渡御なのですが、5年前は東日本大震災が起こったため、行いませんでした。ですので、10年越しの御目見得となるのです。現在被災されている方々へご無事の祈りを捧げるためにも、良い渡御になりますように。



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小網神社は今年で御鎮座550年を迎えます。創建時は南北朝末期!江戸の祖・太田道灌からの信仰も厚く、現在では日本橋七福神(福禄寿・弁財天)に数えられ、財運向上や強運厄除などのパワースポットとして若い人たちからも人気を集めています。

小網神社が厄除けで広く知られるようになったのは、戦時中です。この神社の御守りを持って出征した方々が、なんと全員無事に帰還できたこと。そして、大空襲でも戦災を免れたこと。これらから、強運厄除の神様として崇められるようになりました。また、それ以前の関東大震災でも、宮司がご神体を持って新大橋に避難したところ、同じ場所にいた多くの人が助かったため、小網神社の御神徳だと言われたそうです。



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境内には、関東大震災で焼け残った手水鉢が今も現役で置かれています。



さて、小網神社は授与品がユニークで素敵なことでも有名ですが、



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こちら「まゆ玉みくじ」。 ↓



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本当のまゆの中におみくじが入っています。蚕の生命力にあやかった縁起物で、境内にもたくさん結ばれていて涼やかです。持ち帰って御守りにしても良いそうです。



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境内には、東京銭洗弁天の名でお馴染みの「銭洗いの井」もあります。ぜひ、お持ちの硬貨やお札をお清め下さい。そのままお財布に入れておくと財運を授かれるそうです!



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小さな境内の中にたくさんの文化や歴史が詰まった小網神社。強運厄除を願いたい方は、明日の例大祭へどうぞ!10年ぶりの宮神輿渡御もご覧になってください。もちろん、社殿の「昇り龍」「降り龍」もお忘れなく!「強運」を司る龍です。



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銀座と日本橋の中間地点「京橋」が最近アツい訳とは?

[柴犬] 2016年4月28日 14:00

 

中央区京橋。

銀座線の京橋駅、浅草線なら宝町駅。銀座と日本橋の中間にあたるこのエリアに、とてもお洒落でワクワクするような服飾・雑貨のお店が増えていることをご存知でしょうか?感度が高いのにどこかのんびりしている独特の空気。一体どうしてこのエリアに素敵なお店が集まりだしているのでしょうか?その理由を探るべく、特にワクワクする二店舗にお邪魔してきました!

  

  mindbendersandclassics

  (マインドベンダーズ アンド クラシックス)

   http://www.mindbendersandclassics.com/

   中央区京橋2-6-8-6F

   03-3564-1270 

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一見、ごく普通のビル。このビルの屋上に、ひっそりと宝箱のようにその店はあります。昔懐かしい手動のエレベーターを最上階まで上がり、さらに階段で屋上へ。するとなんと!

 

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隠れ家のような小屋が出現。屋内のような屋外のような不思議な空間。空に浮かぶようなこのお店の正体は、ヨーロッパのアンティーク・ヴィンテージショップです!店主の横見さんにお話しを伺いました。

 

 

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 ―アンティークショップにぴったりの素敵なロケーションですね...!

「このお店は2007年ごろから夫婦でやっています。もともとイギリスでこういった仕事をしていて、日本でお店をしたいと思い、帰国して店舗になりそうな場所を探していました」

 

 ―こういった高感度なショップって、代官山あたりにありそうな印象ですが、なぜ中央区、京橋に...

「実は最初はやはり西側で探していました。でもピンとくる物件になかなか出会えず、段々と東に流れてきて...という感じです。馬喰町や小伝馬町あたりが面白くなってきているよ、というのは仲間からも聞いていて」

 

 ―そうそう、馬喰町~小伝馬町~人形町エリアは、今すごくおしゃれなカフェや雑貨店がどんどん増えてきているんですよね。

「古いものを扱うお店なので、古いビルがいいかなと思っていたんです。それで、このビルが見つかって。手動エレベーターとか面白いですよね。この小屋は屋上にポツンと建っているだけなのですが、元々はギャラリーでした。オーナーさんが変わってから空き家状態になっていたものを、自分たちで改装して」

 

 ―なんと!このおしゃれ空間はセルフリノベーションでしたか。

 

 ―横見さんの穏やかな雰囲気が作る心地よい空間。そこに置かれた素敵なお洋服は?

「商品はフレンチアンティークが中心で、19世紀~1950年代くらいのもの。その頃は職人さんが手作業で作っていました。今同じようなものを作ったら...すごくお高くなっちゃうでしょうね(笑)洋服はメンズもレディースもあります。お店にはあまり出していませんが子供服もありますよ!」

 

 ―本当に素敵なお洋服ばかりです。買い付けなどに行かれるのですか?

「年2~5回ほど買い付けに行きます。ちょうど今、夫が行っています。車でフランス全土を回って。お店で買い付ける事もあれば、現地の専門の方のところに行ったり」

 

 ―そうなんですか!大変な労力と体力によってこんな魅力的なお洋服が集まってるのですね...。お店の場所がちょっと秘密めいていて分かり辛いですが、客層はどんな感じなのでしょう?

「そうですね、やっぱりヨーロッパアンティークがお好きな方と...あとデザイナーさんが。ここで見つけてくださったヴィンテージ服や生地、レースなどを参考に、新しいお洋服を作ったり」

 

 ―なるほど!!

  

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終始笑顔で優しく応えてくださった横見さん。中央区が面白くなってきていると仲間内で話題になっている理由は「古いものを愛おしく思う」という部分にあるのかもしれません。そんなマインドベンダーズ アンド クラシックス、秘密の屋上にぜひ足を運んでみてください!

 

  

さて、次のお店はご存知の方も多いかもしれません。

  

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  Galerie non(ギャルリー・ノン)

 

    http://www.batta.co.jp/

     中央区京橋2-10-10

     03-5159-0351

 

  

中央線の西荻窪で15年以上。若い方からマダムまで、センスの良い方に愛されて続けているギャルリーノンさん。ここ京橋にショップを開いたのは5年ほど前。西荻からの暖簾分け?と思いきや、実は元々中央区にあった会社なのでした!京橋店の城島さんを訪ねてみたところ、京橋について大変面白いお話しを伺えました!

 

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 ―元々こちらにあったお店だったのですか?

「いえ、お店ではなく、事務所があったんです。この辺に事務所を置いたのは、なんと言ってもアクセスの良さ」

 

 ―事務所がお店に変わったきっかけはなんだったのですか?

「このあたりには知り合いのお店も多いのですが、そのうちの一人が、当時の事務所の近くに空きビルが出たのを教えてくれたんです。それで、引っ越して。一階にお店を出しました。上は事務所になっています」

 

 ―商品は、オリジナルのお洋服とセレクトされた雑貨などですね。

「そうですね、雑貨はセレクトとオリジナルと両方あります。セレクトは、海外の音楽や、リトアニアの食器、アフリカの茶匙など他では見られないような面白いものを揃えています」

 

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 ―プレゼントにも良さそうですね!オリジナルはどんなものが?

「波佐見焼や越前塗りの一人前食器セットなどがあるのですが、それらに合わせた受け皿をオリジナルで発注して職人さんに作ってもらっています。カップを置いても良いし、一枚で使っても。ピッタリサイズでガタガタしませんし、なかなか無いものです。」

 

 ―メインのオリジナルのお洋服についてお聞かせください。ノンさんのブラウスには熱狂的なファンもいて、遠くから買いに来られる方も珍しくはないんですよね。

「洋服は、天然素材で、流行に左右されない飽きのこないデザインにしています。仕立てにもとてもこだわって作っています。いくら素材やデザインが良くても着心地が悪かったら長くは着られないですから」

 

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 ―ものすごく細かいピンタックです...!うっとりします。年配の女性がこういうブラウスをマニッシュに着ていたらとても素敵ですね!

  

 ―京橋も長いんですよね。いかがですか?

「いらっしゃるお客様は、西荻とは全然違いますね。この辺はサラリーマンが多いので、うちのような店はちょっとどうかな...と思ったのですが、思わぬ方々がお見えになるんです」

  

 ―どんな?!

「外国人の方です。中国やヨーロッパ。この辺はそもそも骨董街で、それを楽しみに近くのホテルに宿泊する外国人の方が多いんです、ほんとに。その方々が、うちを覗いていくのですよね」

 

 ―なるほど!京橋は東京アートアンティーク(※)の舞台でもありますしね。

「それから、近隣の大企業にお勤めするクリエイター、広告代理店関連の方も。ふらりと入ってこられますね」

 

 ―この界隈はギャラリーも多いですものね。

「ギャラリーといえば、楽しいこともあったんですよ。うちはアーティストさんの作品も展示販売しているのですが、まさにそのアーティストさんが偶然訪れてきて。うちで扱っていることをご存じなくて、こちらもアーティストさんのお顔は存じ上げてなくて。全くの偶然で...。『ぼくの作品がある!』ってとても喜んでくださって。すぐそこで個展を開かれていたそうですよ。面白い偶然もあるものだなあと」

 

 ―うわあ、すごくいいお話ですね!

「うちは、衣・食・住・芸を旨としてやっています。ぜひ、お店に遊びにくてください。なにかしらあると思いますので(笑)」

 

 ―お忙しいところありがとうございました。

 

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【※東京アートアンティーク:京橋のギャラリーや骨董市を気兼ねなく回れるイベント。詳しくはこちらのサイトをご覧ください

  →http://www.tokyoartantiques.com/

 

 

京橋には他にも素敵なお店がいくつもあります。ちょっと歩けば、かの有名な「奥野ビル」も!アンティークがお好きな方、人とはかぶらないオリジナリティのあるものをお探しの方、巨大ショッピングビルもいいけど秘密の一軒家でお買い物してみたい方...ぜひ、京橋にお散歩しに来てください。ワクワクするような、今まで知らなかった世界に触れるような...そんな出会いが待っているかもしれません!

  

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ちなみに、日本橋のCOREDO室町から京橋経由で銀座数寄屋橋あたりまで、普通に歩いて30分ちょっとです。危険な場所も通りませんし、ほどよいオススメお散歩ルートです。

 

 

 
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