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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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築地で江戸文化体験 和顔愛語のおもてなし

[saru] 2018年2月 7日 14:00

2月3日、築地で和顔愛語というイベントがあり、行ってきました。東京の4つの門前町商店街での江戸文化体験イベントとのことで、その1番目が、築地本願寺の門前町、築地での興行でした。「和顔愛語」は仏教用語でおだやかな笑顔で思いやりのある話し方で人に接するという意味だそうです。内容は特設ステージでの太神楽という伝統曲芸、落語、芸妓おもてなし舞。他に職人仕事体験ワークショップや江戸時代衣装体験コーナーなどがありました。a.jpg

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落語は橘家竹蔵師匠。落語をするのかと思いきや、喋りのあとに、さのさやかっぽれ、南京玉すだれの披露でした。噺家さんいろいろと芸が広いんだなあと感心。面白いものが見れたと満足しました。粋でひょうきんな芸の後は人形町芳町芸妓連の艶のある舞が披露されました。

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中央区内での「和顔愛語」の開催は終わりですが、2/10護国寺、2/12伝通院、2/17浅草で開催されます。中央区ではアンテナを張っていると、こうした江戸から続く伝統、大衆芸能が見られる催しをしばしば見つけることができます。

この日は節分。築地波除神社の豆まきをのぞいて帰りました。

 

 

 

薬研堀不動尊の講談会

[saru] 2018年1月31日 09:00

DSC_2222x.jpg毎月28日のお不動様のご縁日に、東日本橋の薬研堀不動尊では無料の講談の会を行っています。この地は講談発祥の地ということで記念碑も建っており、その縁で永年この会が催されています。1月はちょうど28日が日曜日で初不動でもあったので行ってきました。

 

2階にある本堂が会場でしたが、あいにくの寒波襲来で少々寒い中での講談となりました。今回の講談師は神田すみれ師匠、演目は「南部坂雪の別れ」でした。zzx.jpg

DSC_2223x.jpg演目を見てもわからなかったのですが、これは忠臣蔵の話でした。

討ち入りの前に大石内蔵助が亡き内匠頭の奥方に暇乞いにいく話で、映画などでもよくあるシーンですが、講談で聞くと、また違った趣があって、大変良かったです。
そういえば、浅野内匠頭の屋敷は明石町だったんですよね。
吉良邸がこの両国橋を渡ってすぐの本所。
討ち入りの後、義士たちは、永代橋を渡って中央区内を歩いて高輪の泉岳寺に向かいました。
また、講談に入る前のつかみというか、解説というか、そんな話も面白いものでした。

さて、今回は1時間ほどの会でしたが2月16(金),17日(土)には有料ですが、より本格的な「第三回やげん堀講談会」も開催されるということです。

 

 

 

お正月 浜離宮で鷹狩の実演

[saru] 2018年1月 6日 09:00

お正月、1月2・3日に浜離宮で行われた諏訪流放鷹術の実演を観てきました。元々浜離宮の地は将軍家の鷹狩場でした。そこに屋敷が建てられ、6代将軍家宣の時に「浜御殿」として庭園などが整備改修が重ねられていったそうです。鷹狩は意外にも明治以降も政府の庇護を受け、戦後に浜離宮が都立公園になるまで続いていたとのこと。そんな縁の深い浜離宮で、毎年お正月に鷹狩の実演を行っています。昨年は鳥インフルエンザの影響で中止でした。実演は諏訪流放鷹術保存会の鷹匠の方々。2つあった将軍家お抱えの流派の一つで徳川将軍家、宮内庁へと伝えられてきたのが「諏訪流」です。実演にはハリスホーク、オオタカという鷹を使っていました。

 

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輪周り 鷹は神経質なので、周辺の環境に慣らすために鷹を添えて歩くという訓練。

 

  

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渡り・振替 戻って来させたり、人から人へ飛んで行かせたりする訓練

 

 

明治以降の伝統的な鷹匠衣装。ちなみにやはり鳥打帽・所謂ハンチング帽をかぶるんですね。

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メインイベントは、正面に立つビルの屋上から会場に急降下で降り立つ鷹の実演でしたが、会場上空には何処から来たのかたくさんの野生の鳶やカラスが。鳶は近年、隅田川や築地の市場の上でも空にくるくる円を描いているのが散見されます。ビルの谷間が生息地の峡谷に似ているから、との説もあるようですが。DSCN6711.JPGDSCN6716.JPG

鷹が飛ぶと、それら鳶が縄張りを荒らされたと思ったのか、一斉に追いまわし、鷹は近くの木に隠れてしまいましたが、しばらく後に無事戻ってきました。

 

最後には鷹匠にお客さんからいろいろ質問が出ていました。また、外国の方が多いのが目を引きました。日本の伝統芸?ということで関心も高いのでしょうか。日本人でもめったに見れないものが、中央区の身近な場所で観ることができ、よかったです。DSCN6735.JPG

コワい目に会った鷹さん、お疲れさまでした。

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日本橋 熈代祭

[saru] 2017年11月16日 14:00

10月20日から11月7日まで日本橋のコレド室町、福富の森周辺で「熈代祭」を開催していました。今年で2回目だそうです。ちなみに字が難しいですが、「きだいまつり」と読みます。東京メトロ三越前駅に行くとみられる江戸期の日本橋の繁栄を描いた絵巻「熈代勝覧」から名付けたのでしょうね。「熈代勝覧」の意味は「熈(かがや)ける御代の勝(すぐ)れたる景観」という意味だそうで、現代にその賑わいを再現したということでしょうか。

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会場では日本橋にある各地のアンテナショップの出店や日本酒の呑み比べ、また和楽器演奏やけん玉など伝統パフォーマンス、華道や水引き、わら細工などの伝統技術の青空教室も開かれ、たくさんの子供たちが喜んで参加していました。

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そんななか、SARUは特設ステージでの三遊亭遊馬師匠の落語「百川」を見てきました。「百川」は日本橋浮世小路にあった料理屋の名で、奉公人の百兵衛のお国訛りを客の魚河岸の衆が聞き違えて起こる大騒動を面白おかしく噺す古典落語です。日本橋と人形町が舞台なんですが、そういえばここが復活した新浮世小路ですね。少々肌寒い陽気でしたが、芸と笑いが堪能できて良い時を過ごしました。

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ちょっと蛇足ですが、百川ついでに。

百兵衛さんが使いに行くのが三光新道。今も人形町にあるそこの三光稲荷神社は失せ猫祈願でも有名です。(下の写真)江戸時代はペット時代の幕開けでもあったようで、猫侍ではないですが、迷子猫も多かったんでしょうね。

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雨中のまるごとミュージアム 薬研堀で講談

[saru] 2017年10月31日 12:00

10月29日の中央区まるごとミュージアムは台風の接近であいにくの雨となってしまいました。SARUは初めての無料バスのボランティアバスガイドをするために晴海旅客ターミナルへ。8時ごろに築地三丁目のバス停から都バスで向かいましたが、バス停にはスタッフの方が既に準備を始めており、雨で寒い中、外で大変ですねえと話して晴海へ。晴海には予想外の客船が横付けしておりました。イタリアの大型客船「コスタ ネオ ロマンチカ」号とのこと。どうも台風を避けて予定変更し東京に入港していたようです。一般公開の南極観測船「しらせ」はその後方に着岸しておりました。SARUはガイドを終えて知りましたが、今回の公開は先代の「しらせ」だったんですね。現役の「しらせ」と思いガイドしてしまいました。雨が酷く、現役のほうは横須賀で見学したことがあるのでパスしてしまいました。先代とわかっていれば行ったのに...。ちなみに南極観測隊は例年晴海ふ頭からしらせに乗って出港していきます。晴海会場では雨でちょっと外での催事は厳しかったですが、屋内での「中央区プリエールジュニアコーラス」の合唱には客船の外国のお客さんなどもいて、かわいい歌声に拍手をしておりました。

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バスの方は、雨で朝1番のバスということでお客さんも少なかったのですが、窓からの景色もよく見えず、緊張に言葉も忘れ、また、客船の方でしょうか外国人の方もいらしゃって冷や汗ものでした。乗車された方、拙いガイドですみませんでした。一番ドジったのは話そうと思っていた薬研堀不動院の講談のいわれをとばしてしまったことです。そこで反省を込めて薬研堀不動院に向かいました。ここではお抹茶をいただきながら地元の方としばし歓談。川崎大師の別院だそうで「厄除けには混んでる川崎よりこちらのほうが良いですよ」とのこと。今度の厄除けはこちらでお願いしようと思うSARUでした。で、講談は江戸時代に近くの両国広小路、浅草見附の町辻で赤松清左衛門という人が太平記を講じたのがはじまりだそうで講談発祥記念碑が立っております。この日はまるごとミュージアムの企画で一龍齋貞友師匠の講談をききました。師匠はちびまる子ちゃんのお母さん役の声優でもあります。演目は鼠小僧次郎吉のもの。どうも講談が鼠小僧を義賊に仕立て上げたようで、鼠小僧の墓はちょうど両国橋を渡ったところの回向院にあります。小気味よい語り口であっという間に時間が来てしまいました。このテンポの良さは案外と今の時代にマッチしているのではないかと思います。また、今は女性の講釈師さんが非常に多いそうです。興味のある方は毎月28日に無料の講談会を催しているそうなので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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晴海埠頭でメキシコの大型帆船一般公開

[saru] 2017年9月 9日 09:00

9月6日、メキシコ海軍の大型練習帆船クアウテモク号が晴海ふ頭の旅客ターミナルに着岸しました。知人のメールでそのことを知ったsaruは、仕事を終え、車を飛ばして晴海へ。着くと帆桁に電飾をつけ満艦飾を施した優美な船が目に入ってきました。船上ではパーティーの真っ最中なのでしょうか、風に乗ってワルツの調べが。もちろん時間外で乗船はできなかったのでターミナルの2階にあがり写真をパチリ。晴海には度々世界でも数少ない海外の大型帆船が来て、一般公開もします。意外なことに中央区は日本の海の玄関でもあるんですね。船が好きな方はまめに情報をチェックしておくことをおススメします。クアウテモク号の一般公開は10日(日)の18時まで行っています。また、9,10日はホストシップを務める海自の護衛艦おおなみの一般公開もあります。

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