[saru]
2017年8月15日 14:10
8月13日に深川富岡八幡宮の神輿の連合渡御がありました。お隣の江東区門前仲町にある富岡八幡宮の氏子には中央区の新川と箱崎も含まれています。今年は3年に一度の本祭で各氏子町会の55基の神輿が繰り出し、江東区と中央区を「ワッショイ、ワッショイ」と威勢の良い掛け声で練り歩き、沿道からは別名「水掛け祭」ともいわれるとおり、さかんに水がかけられました。深川八幡様のお祭りは神田祭、山王祭と並んで「江戸三大祭り」の一つ。朝早くに八幡様を出発した神輿は、江東区を練り歩いたのち、清洲橋を渡って中央区へ。箱崎を通り、新川でお昼を迎え、永代橋を渡って、再び八幡様へ。江戸時代にはこの永代橋が祭でごった返す中で崩落。大惨事になったことは有名で落語「永代橋」の題材にもなっています。この日の前後は天気が悪かったですが、この日は幸い雨も降らず、日の光に掛ける水がキラキラと反射し、熱気の中にも幻想的な写真が撮れました。
清洲橋を渡って中央区箱崎へ
永代橋を渡り、再び深川へ。水上バスの人の視線も橋上へ。
[saru]
2017年6月 7日 14:00
こんにちは、saruです。
5月28日晴海の客船ターミナルで開催の東京みなと祭に行きました。
江戸バスに乗って晴海三丁目で降り、オリンピック選手村の建設現場を見ながら歩くこと12,3分で会場に。
10:30スタートの東京消防庁による「水の消防ページェント」を観るため早めに9:40位に着いたのですが、既にかなりのお客さんが...。でもそこそこの位置をキープできました。
中央区の京橋、日本橋、臨港の各少年消防団のちびっ子たちのパレードからページェントの幕が上がりました。
そしてこのイベントの主役、8隻の消防艇とヘリコプター3機の登場です。
消防艇の一斉放水は海上から吹き上がる噴水のようでとてもきれいで迫力もありました。
展示訓練ではヘリからのレスキューがあり、間近を航過していく爆音は迫力満点でした。
日本の水上消防のはじまりは、1936年に京橋消防署築地出張所に消防艇が寄贈されたことからのようで、中央区は水上消防と縁が深いところです。因みにこのときの消防艇の愛称「みやこどり」は、この今所属している消防艇で最も大型の消防艇の名前に引き継がれています。
会場の舞台では消防庁音楽隊の演奏などが行われ、屋台も並び、護衛艦や浚渫船の公開などで大人も子供も楽しめるイベントでした。
[saru]
2017年5月 9日 12:00
5日に毎年GWの時期に行われる湊一丁目の鐵砲洲稲荷神社のお祭りに行きました。鐵砲洲稲荷神社の起源は平安時代初期に遡るということで何度かの遷座ののち、明治初年から今の地にあります。江戸時代、この辺りは江戸湊として各地から廻船が着き栄えたところで船乗りの信仰も集めていました。また境内には区内で唯一の富士塚があります。富士山を信仰対象とする富士講というのが江戸時代に流行り江戸を中心に各地で築かれました。昨年から続いていた社務所の建て替え工事が終わり、富士塚のまわりもきれいに整理されました。子供の頃は自由に登れた記憶があるのですが、今は普段は登れないようで残念です。因みに7月1日富士山の山開きの日は登れるようです。
境内には神楽殿があり、剣舞の披露や北海道函館から来られた「松前神楽」の奉納をやっていました。普段は接する機会がないだけに新鮮な気分となりました。前日前々日には神輿が氏子の町会のある新橋演舞場や歌舞伎座のほうまで巡行しました。
さて、例年だと神楽殿で行う新富座こども歌舞伎が、10周年ということで隣接の鉄砲洲公園で新たな演目を加えて公演が行われ、たくさんの方が観に来られていました。天気がよく30度近い気温の中、着物を着て暑いだろうなぁと思いつつ、子ども達は大きな声で元気よく熱演していました。中央区は江戸歌舞伎ゆかりの地なので、これからも続けていってほしいと思います。
[saru]
2017年4月18日 16:00
こんにちは、saruです。
15日、京橋での用事を済ませ、裏道沿いに家路を歩いていると、赤白のパンフを持った方々を見かけました。改めて見回すと赤い小旗とポスターがそこかしこに。「数寄です、美術の街 東京アートアンティーク」と書いてあります。京橋・日本橋は知る人ぞ知るアートの街で、年1回、気軽に美術に触れられる地域イベントとして東京アートアンティークが開催されているのを思い出しました。絵画とか古美術とか殆ど縁がない私は一瞬逡巡しましたが、特派員として「やらいでか」と一軒の古美術店へ。そちらでは昔の縄文土器、須恵器が花器として並んでおり、こういう使い方もあるのかと驚きました。その後10店程、猫の絵画の展示会、古代オリエント美術品、北大路魯山人展や陶磁器・焼物などを観ました。勿論並んでいるのは売り物で、この期間だけの特別セールもしています。最後におじゃました『メゾンドネコ』では生き物をテーマに、絵画やオランダの古いタイル、九谷焼などが並べられており、丁寧な説明もいただきました。ちょうど九谷焼の作品の作者で絵付師の河端理恵子さんがいらっしゃり、お話を伺えました。河端さんの作品は繊細な線と点、鮮やかな色彩と調和のとれた構図の素晴らしいものです。釉薬を塗って焼いた基本形のうえに描くそうですが、こんな細かい線を一本一本筆で描くというのにびっくり。色ごとに焼きを入れるそうで、小さなものでも完成までに結構な時間を費やすそうです。この日は90店近くの参加店のうち、わずかしか回れませんでしたが愉しい時間を過ごせました。画廊なり古美術店なりにちょっと入りにくいなと感じる方は多いと思います。私もそうですが、今回見て回って、その敷居がだいぶ低くなったかなと思います。(写真は河端理恵子さんと作品)
[saru]
2017年4月17日 09:00
こんにちは、saruです。
みなさん、東京の海の玄関が中央区にあるのはご存じですか? 今回ご紹介する晴海客船ターミナルがそれです。 東京港に入港する大型客船はここに接岸します。他にも外国の帆船や軍艦などが入港して一般公開したり、南極観測船のしらせがここから南極に出港していきます。 船の好きな方は、東京港のHPの入港情報などチェックされると良いのではないでしょうか。
さて、来月の5月27・28日に晴海客船ターミナルでは第69回東京みなと祭が開催されます。東京港が国際港として開港したのが1941年5月20日。もともと晴海の周辺は東京湾の最奥で、隅田川の河口にあたるため遠浅で大型船は入れませんでした。 それが関東大震災で救援物資を積んだ船が入れなかったことから東京港が整備されることになったと聞いています。 みなと祭は東京港開港を記念して毎年この時期に開催されています。内容は消防庁による「水の消防ページェント」のほかまだ発表されていないようですが、例年だと屋台や伊豆諸島や各地の物産展、演奏会、実習船や消防艇の公開、フリーマーケットなどをやっていて1日中楽しめます。 また、レストラン船などの無料体験乗船やバスでの東京港ビューポイントツアーも予定されていて、希望者を募集中です。(募集締切4月17日消印有効 詳細は第69回東京みなと祭のHPで)
そんな晴海客船ターミナルですが、あと数年で姿を消すかもしれません。というのは、世界の客船がどんどんと大型化してレインボーブリッジの下をくぐれなくなり、近年は豪華客船の接岸はぐっと減っていました。 また、今度の東京オリンピックで晴海に選手村が作られ、その後の跡地利用についても関係しているようです。
是非、まだ広々とした「空間」の残る晴海客船ターミナルに足を延ばしてみてはいかがでしょうか。写真は2013年のみなと祭の様子です。
[saru]
2017年4月10日 16:00
4月から特派員になりましたsaruです。よろしくお願い致します。
さて季節柄、初の記事は桜のきれいな場所を紹介します。場所は隅田川の永代橋の下流、中央大橋までの隅田川テラスにある、新川公園です。テラス沿いにずっと桜の木が並んでいます。対岸の石川島・佃島公園にもたくさんの桜が咲いているのが見え、「春のうららの隅田川」ではじまる滝廉太郎の歌曲「花」の世界が広がります。このあたりは隅田川の河口、昔の江戸湊にあたり、隅田川が最も広い場所。水辺の開放感を満喫できるせいか、テレビのロケなどにもよく使われる場所です。最近では漫画・アニメ・映画化もされた「三月のライオン」の舞台が、このあたりをモデルにしています。
さて、昼間の桜も良いのですが、掲載した写真は夜の新川公園。夜はライトアップされた永代橋、中央大橋を左右に見て、佃島のリバーシティの高層マンション群を背景に、川面を屋形船が行き交うなか、夜桜を堪能できます。上流にはスカイツリーも遠望できます。このときも会社や子供会のみなさんが花見で盛り上がっているようでした。
幹線道路からも少し離れているので静かですよ。お花見の時期には仮設トイレも設置されていますから安心です。今年はちょっと天候に恵まれず、お花見日和とはいかない週末でしたから、仕事帰りにちょっと寄り道してみてはいかがでしょうか。これから散りはじめるところ、川面にも桜の花びらが浮いていました。寒い日が続いたせいか、まだもう少しは桜は持ちそうな感じで、花吹雪に囲まれることも期待できそうです。