[海舟]
2009年6月12日 17:00
丸善日本橋店横の通りを少し行くと、日本橋プラザビルのプチテラスで 『ジル』 に会えます。
『ジル』は、朝倉響子さん創作の彫刻です。
「東洋のロダン」と称された朝倉文夫が父、舞台美術家で画家でもある朝倉摂が姉。
区内では5点の作品が見られます。
区役所前に『ニコラ』、新川にある住友ツインビルの中庭に 『NIKE』 と 『SUMMER』 が設置されています。
また、『ニコラ』 のミニチュアが月島区民センターの正面玄関に飾られています。
野外ブロンズ像 『ジル』 の周りには、いつも軽やかな薫風が吹き、洗練された気品あるポーズは、会うたびにすがすがしい気持ちにさせれくれます。
~ 朝倉響子さんは風の彫刻家です ~
[海舟]
2009年6月11日 10:40
風景画の最高峰はなんと言っても傑作「東海道五十三次」を描いた、江戸時代末期の浮世絵師、歌川広重です。
彼のもつ穏やかな画風は観るものの心をなごやかにします。
没後150年余。
のどかな6月の日曜日、今日の広重は、ここ佃島に現れます。
佃小橋、舟だまり、佃公園。
この下町情緒豊かな佇まいが日曜画家たちの琴線に触れるのでしょう。思い思いのタッチで愛用の画帳と静かに語り合っています。
佃島の「広重」たちが日がな一日、筆を運んでいるのを見ているとこの空間が他の喧騒から切り離され、まるで時がそこだけゆっくりと流れていくようです。
周辺は超高層マンション群ですっかり一変してしまいましたが、
昭和の面影を色濃く残し郷愁を誘うこのエリアは、休日の風景画家たちの心を捉えて放さないようです。
[海舟]
2009年6月 3日 09:00
まだ実物を見たことのない人へ。
「銀座の誇る代表的ランドマーク、昭和の国登録文化財。
一見の価値があります」
見飽きた人は。
「あと一年足らずで見納めです」
古典芸能・歌舞伎の殿堂,歌舞伎座があと11ヶ月余りで幕を閉じ、解体・改築工事にはいります。
この建物のなかで、昭和・平成の名立たる名優が、花道で喝采を博し大向うをうならせ,あまたの観客を魅了してきました。
今回の建て替えで意匠も新たに、周辺の高度利用化を見据え、外観はシンプルで斬新なデサインに なるようです。
破風屋根が特徴の桃山様式風の格式ある外観の撤去を、長年にわたり慣れ親しんだ数多くのファンが惜しんでいます。
しかし、街は常にその時代にふさわしい建物を要求します。そして、そのエネルギーにより都市は未来に向かい再生し続けます。
建築物としての歌舞伎座は十分その使命を果たしました。
この地域の今後の発展は新しい劇場へ委ねましょう。
一年後、ここを再び訪れても、建物は取り壊し用の防音板で蔽われ
その姿を見せてはくれないでしょう。
シャッターを押し続けます。
[海舟]
2009年5月13日 13:44
児童福祉週間の5月10日(日)正午、築地のあかつき公園。
平日は静かな公園ですが、この日は、つきじ・しんかわ児童館まつり
「おまつり大すき! じどうかん」が開催され元気な子供たちで一杯です。
「フェイスペインティング」、「ジャンボおりがみ」、「のぼりんちょ」と
いった楽しいゲームが盛り沢山。
霧の噴水広場では、「ホールインワン」と「わなげにチャレンジ」。
正座しての「のだて」では、ちょぴり、緊張、おすまし顔の女の子。
でも、忍者遊びの「子どもサスケ」では、成績板をみると、なんと!!
1位、2位、3位はすべて、「女サスケ」です。
最終結果はどうだったのでしょう?
ディズニランドといったテーマパークが盛んな昨今ですが、このような
素朴なゲームして地元の公園でひとときを過ごすのも幼い日の貴重な
思い出となるでしょう。
ペンネーム :海舟