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2014年3月28日 15:00
3月25日、東京都心の桜<ソメイヨシノ>の開花宣言が出された。昨年より9日遅く、平年より1日早いとのこと。
都心部の桜が満開の見頃を迎えるのは来週のはじめ頃と予想され、いよいよ春本番。
銀座ミキモト本店前ガーデンプラザでは、3月27日、今年も春の銀座の風物詩 "桜" の展示が始まった。
"銀座の街で日本の四季と自然を楽しんでもらいたい" との思いから、1996年(平成8年)から実施されている恒例企画。
今年の桜は鮮やかなピンク(緋色)が特徴の、大輪一重咲きで、「天城吉野」と「寒緋桜」の交配種とされる「陽光桜」。
根付きのまま運ばれてきた「陽光桜」は高さが3.5m、推定樹齢約35年。
この桜の誕生に関しては、
『愛媛県の元教師の高野正明氏が、戦死した教え子の鎮魂と世界平和を願い、各地に桜を贈ろうと決意。 このため20数年の歳月をかけ、品種改良を重ね、漸う、寒暖双方の気象条件の耐性があり、病気にも強く、花期・花色・樹勢ともに満足のいく品種を作出し、"天地に恵みを与える太陽" という意味の「陽光」と命名。 いまでは全国各地や世界各国に広がり、人々の心を照らし続けている』
という逸話が伝わる。
展示期間は3月27日~4月10日(予定)。
尚展示終了後は公募の上、公共施設へ寄贈し、植樹されるが、今年は、東京近郊または東日本大震災の被災地の福島県・宮城県・岩手県が対象地域と聞く。
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2014年3月25日 14:00
パリやロンドンを凌ぐ大都市として栄えた江戸の中心地、日本橋。水運、陸運の起点として、界隈には、たくさんの人・物資が集まり、経済・文化の中心を担ってきた。
近年、官・民・地元が一体となって、歴史と伝統の系譜を継承しつつ、最先端の都市機能を併せ持つ街づくりをめざし、再開発計画が進められてきたが、そのひとつの節目として3月20日、新しい商業施設「コレド室町2」「コレド室町3」がオープンし、装い新たに街は賑わいを見せている。
日本橋地域では3月20日~4月6日の期間、春の象徴である「さくら」をテーマとしたイベント「日本橋・春・さくらウィークス」が開催されている。
今回取り上げるのは "日本橋の伝統を感じながら、新しい春の楽しみ方、桜の楽しみ方を体験してもらおう" との企画「桜フェスティバル」のメイン催事「桜ライトアップ」。
会場は、三井本館・日本橋三井タワー・コレド日本橋・コレド室町・コレド室町2・コレド室町3・日本橋三越本店本館。
歴史的建物から新施設まで、エリア全体を "桜" のライトアップで華やかに演出されている。
(上段左/中/右・中段左/中)
会期中、江戸時代、日本橋の商店の軒先を彩った "暖簾" が復活。(中段右・下段左)
3月22日~23日、江戸桜通り周辺では、近隣商業施設・店舗の味を楽しめる期間限定 "夜桜オープンバル" も登場。(下段中)
周辺一帯を回遊できる無料バス "日本橋桜バス"(下段右) も期間曜日限定で運行されており、全体が桜色の優美な光りに包まれた中、新しいエンターテインメントイベントの夜の散策を楽しむことが出来る。
会期後半には、人形町甘酒横町「桜まつり」(3月30日)、日八会さくら祭り(4月4日~6日)が行なわれる。
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2014年3月19日 09:00
<朝潮運河船着場&SSⅢ> <SSⅢデッキから清洲橋&東京スカイツリー>
3月15日(土)、中央区 水とみどりの課河川係主催の「隅田川周遊舟運ツアー」に参加しました。
"区内親水公園や隅田川の景色を船上から体験しよう" との企画で、朝潮運河船着場(晴海3‐1先)を起点に東京スカイツリーの周辺まで約2時間をかけての隅田川の周遊。
9:15に東京湾クルージング:エスエス3世号(定員60名)に乗船(第一便)し、朝潮運河船着場を出発。
コースは朝潮小橋~(仮称)朝潮運河橋梁~勝鬨橋~佃大橋~中央大橋~永代橋~隅田川大橋~清洲橋~新大橋~首都高速6・7号線~両国橋~JR総武線~蔵前橋~厩橋~駒形橋~吾妻橋~言問橋(折り返し)~相生橋~朝潮大橋~朝潮橋~晴月橋~トリトンブリッジ/黎明橋。
舟運の衰退や治水、高度成長期の機能優先の整備等々により、街と水辺が分断された時期もありましたが、近年水辺の持つ自然環境や親水空間としての機能が改めて見直され、テラス整備による快適な水辺空間の再生が手掛けられてきました。
現在その水辺テラスには、テラス花壇・ドッグラン・テラスギャラリー・防災船着場等が附設され、幕府の米蔵があった蔵前一帯には "なまこ壁風防潮堤" が、隅田公園の絶景のビューポイントには改正された "河川敷地占用許可準則" を適用した洒落たオープンカフェも散見されます。
周辺地域に点在する史跡に思いを巡らすと、いまだ漂う下町情緒の面影が脳裏に浮かぶ一方、新旧が交錯し刻々と変貌を遂げるいきいきとした街の様子にしばし目を奪われます。
また船上からならではの、女性的と形容される優美な形状の吊橋「清洲橋」の丁度真中の背後に東京スカイツリーが収まる佳景や、橋桁の低い朝潮橋・晴月橋通過の際、2階デッキ上の乗船客は 『頭を屈めて下さい』 と注意喚起されるスリリングな場面も体験しました。
残念ながらソメイヨシノの開花時期とは重なりませんでしたが、多様な型式・色の橋梁や、沿川風景の変化を、普段とは違った目線から楽しむことができ、充実した週末のひとときを過ごせました。
関係者の皆さん、ありがとうございました。
<レインボーブリッジ> <浜離宮恩賜庭園&東京タワー> <勝鬨橋&東京スカイツリー>
<中央大橋&東京スカイツリー> <佃リバーシティ21> <永代橋&東京スカイツリー>
<清洲橋&東京スカイツリー> <新大橋> <厩橋&水上バス"道灌">
<吾妻橋&水上バス"さくら"> <東京スカイツリー> <ビルの壁面に映る東京スカイツリー>
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2014年3月18日 14:00
先の記録的な大雪で、都内の公園でも倒木・枝折れの被害が広範囲に発生しました。浜離宮恩賜庭園も例外ではなく、一時期、倒れた木や落下した枝葉で園路が塞がり、頭上枝折れ箇所も多数あり、安全確保のため一部通行が不能となりましたが、漸う梅園周辺に関しては撤去作業も終了し、遅咲きの梅も咲き揃い、仄かな甘い香りを漂わせています。
今回取り上げるのは「思いの儘」。
古典的な漢字の名前が多い梅の中にあって珍しい命名で、"変わり種" とされる野梅系の八重咲きの中輪。
一本の木に紅・淡紅・斑・白の4色の花が混じり合って咲きます。
年によって、どこに、どういう混じり具合で咲くか、特定されず、毎年様相を異にすると云われています。
梅自身 "思いの儘" に咲き分けているのかも知れませんが、ここにも自然の神秘性を感じざるを得ません。
年替わりの色彩パターンを楽しみにしているファンも多いとも聞きます。
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2014年3月11日 14:00
<江戸桜ふぶき> <江戸切子シャンデリア>
3月7日、コレド室町5Fの日本橋三井ホールで、「江戸桜ルネッサンス~夜桜うたげ~」が始まった。
演出を手掛けたのは、日本橋の夏の涼を彩るイベントとして2011年からスタートした水中アート展「アートアクアリウム」のプロデューサー、木村英智氏。
「江戸で "かぶき者" と名を馳せた男の屋敷で繰り広げられる『江戸で最も早く美しいアートな花見』」という設定らしい。
希少価値の高い江戸時代の作品3点を含む桜柄の着物を集めてライトアップした「和桜並木道」。
「江戸切子」の技を使った硝子の桜の花びら1,000枚を制作し、プロジェクションマッピングなどの最新の演出技術を駆使し、満開の桜の木が風に吹かれ花びらが吹雪のように舞い散る様を表現した「江戸桜ふぶき」。
江戸切子のグラス約1,000個からなる高さ約2.5m、直径約4mの「江戸切子シャンデリア」と、水面に舞い散った桜の花びらをデザインし、桜錦・桜琉金・桜和金といった桜に因んだ品種の金魚が泳ぐ作品「サクラリウム」を組み合わせた最新作のアートアクアリウム「江戸桜リウム」。
桜柄の手漉き和紙の回廊「桜和紙の門」。
三重県鈴鹿市指定の伝統産業「伊勢型紙」を使った桜模様の影絵アートの「伊勢型桜の間」。
伝統文化に現代アートを融合させ、桜を一輪も使わず、様々な新たな意匠で桜の美しさが表現され "花見" が演出されている。
このほかに「夜桜の間」「夜桜バー」「五日桜の間」なども設営されている。
開催時間は11:00~23:00.
会期は3月7日~30日。
尚会場近くの「あじさい通り」では早咲きの「オカメザクラ」が開花中。
<サクラリウム①> <サクラリウム②> <サクラリウム③>
<和桜並木道①> <和桜並木道②> <桜和紙の門>
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2014年3月 5日 09:00
この時期、すっかり葉が落ち、裸の姿を晒しているアジサイですが、褐色の枝のあちこちから濃い紫色の冬芽が出、茎の先には大きくてロウソクの炎のような筆先の形をした頂芽が見られます。
葉の柄が枝についていた箇所には、葉痕と呼ばれる独特の跡が残っています。
葉痕は根から吸収した水分の通路の木部と、養分の通路の師部からなる維管束の跡が斑点のように残ったもの。
アジサイの場合、維管束の跡は3つで、葉痕は倒松形~ハート形をしています。
人間の顔に見立てると、左は"爺顔" 、右は "孫(赤ん坊)顔" のよう。
維管束の数や配列は樹木により様々で、"可愛い顔" "笑い顔" "泣き顔" "奇怪な顔" "子ども顔" "年寄り顔" ・・・といった具合に人や動物の顔に譬えられることも多いようです。
晴海トリトンスクエア<花・緑のテラス>で見かけた、そんなユニークな葉痕の一例をいくつか取り上げてみました。
冬から春先の緑地・公園散策の楽しみのひとつです。
<カシワバアジサイ> <トチノキ> <オオデマリ> <ガマズミ>